ワタシはコレで……仕事を辞めました ソノ13 束の間の平和な(?)日々 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

  …すみません、ふと気が付いたら既に8月が終わり……何をやっているんだ、私は。

 

 書かない分だけ「ネタ」も溜まってしまっているのですが、この『ハウス』の話はアソコに居た『住人』=この国の為に長年働いて来たジジババさんの為にも(?)キチンと完結したいと考えております!

 

 ワタクシ、立派な機能不全家族で育って両親は中々悲惨な人間でした(いや、未だ過去形ではない(;^_^A)が、どちらも大量の兄弟姉妹の末っ子ということで

 

『自分の祖父母』

 

…という方々に殆ど接した事が無い……ということが関係しているのかと思いますが、自分がババと言える年齢になってから特に、なんか『敬老精神』に目覚めて来たんですよね~。

 それもコノ国の雰囲気もあるとは思うんですけど。

 

 とにかく、頑張りまあ~す!

 

 ★★★★★

 

  「余分な食材を注文しないんだったら、何を作ってもイイ」

 

 …という約束のもと、冷凍庫に無意味に大量にあった調理済み冷凍食品の在庫処分を含め、早々にしたメニューの大改善。

 

 

  それは本当に『改善』であったと、今でも自負している。

 

  まして、住人の評価がドンドン上がったお陰で『M&Mズ』の私への評価も急上昇、特に『M夫』は4週間ごとの「仕入れ」の時には

 

「何か、欲しい食材は無いか?」

 

 …と聞くようになっていた。

 

 ま、最初の方に書いたように聞いてくれる「だけ」で、彼らの感覚で「高い」と感じたモノはしっかり無視されるのだけど。

 

 

 とにかく食パンや牛乳、マーガリン(『M夫』は「バター」と呼んでいたが、超格安業務用マーガリン)やジャムと言った、保存が効き一日中使う可能性がある

 

『常備品』

 

 …すら、私が勤め始めの頃から最後に「ケツを捲る」まで、毎度毎度、もう呆れるほどしょっちゅう品薄になるくらいだったのだから。

 

 だったら「基本量」を考え直す=増やせばよいではないか?……と思うのは常識人。

 

 二人揃ってコノ国の人間ではない=普段からこの国の「普通の食事」を食べない彼ら(『M&Mズ』ね)の発想は

 

「この量で十分なハズ」

 

 …という態度から、少なくても私の居る間に改良する事はなかったのでありました!

 

 

 

   前に書いたように私はコノ国の人と関わるようになって数十年。

   その親は同世代のコノ国の人でも呆れるほどのワンパターンな生活&食事を続けていた人達のお陰(?)で、コノ国の(特に今の時代の)御老人の傾向&好みはかなり理解していると自負している。

 

  入ったのは新年明け早々という時。

  去ったのは9月中旬。

 

 

 

  バレンタインにはチョコレートケーキを焼き、コノ国で『パンケーキディ』と呼ばれる日にはミニフライパンを持参した上で「サービス早朝出勤」し、100枚近いパンケーキ(と言ってもコノ国のソレは実質「クレープ」ですが)も焼いた。

 

 私が休みの日に料理を担当する『T』が長期休暇に入った時は、基本一日4時間とは言え(実質は毎日6時間近くやっていたのだが)3週間ぶっ続けで働きもした。

 

 笑ったのは、3週間後の最初の休み明け、私がずっと働き始めた最初の頃に「一時滞在」という形で一か月ほど居た住人のバアちゃんがわざわざ台所にやって来て

 

「今日は、何か、美味しいモノ作ってくれる?」

 

…と、真顔で言った事こと……たった二日の「他の誰か」の食事がお口に合わなかったよ~で!

 

 

 「常駐」の住人でも、皆が食事の時間を「楽しみ」としてくれるようになっていた。

 

 特に当時97歳の『ビル爺さん』は驚異的に頭脳明晰、加えて皆の「オピニオンリーダー」的な人で、食事の時でも積極的に

 

「美味しいねえ」

 

「こんなに柔らかい肉、食べたことない」

 

「美味しくて、食べ過ぎてしまうなあ」

 

 …というようなことを発言して、皆の会話を盛り上げてくれていた。

 

 

 器材最低。

 

 設備最低

 

 食材最低。

 

 総量最低。

 

 そんな環境でも、続けられた理由がここにあった、と思う。