恐怖と希望が背中合わせの日々だった | ずっと貴方だけを見つめていました

ずっと貴方だけを見つめていました

2022年1月に26年間連れ添った夫が天国に逝ってしまいました。
同じような境遇の方たちのブログを読み、苦しみを紛らわせていただいています。

朝起きると最初に夫に

「パパ おはよー」

って声をかける

 

でも気分は朝からどんより・・

 

今日も夫のいない1日が始まるんだな

とぼんやりと虚ろな思いで重い体を起こす

 

あと何回こんな朝を迎えるんだろう

 

 

 

朝から晩までずっと夫のことが頭から離れず

喪失感や空虚感と闘う日々だけど

唯一眠っている時だけは忘れていられる

 

 

そういえば夫も

「眠っている時だけは病気のことを忘れられるんだよね」

ってつぶやいたことがあった

 

 

 

夫は淡々と過ごしているように見えていたけど

朝起きた時に

やっぱりガンは夢じゃなかったんだ

と知って毎朝絶望していたのかもしれない

 

 

病気への恐怖や

愛する家族を残していくかもしれない無念さを

朝起きるたびに感じていたのだろうか・・

 

 

私はそんな思いにどれだけ寄り添って

いられたのだろうか・・

 

 

 

 

 

 

 

 

マンションのエレベーターが

定期点検で使えずに階段を使うことに

 

 

帰りの上りの階段では

5階くらいから息が切れてきて

酷暑の中、体力を奪われた

 

 

上を見上げてあと何階

と思った時に

もしこれが天国につながる階段だったら・・

とふと思った

 

 

苦しければ苦しいほど

身体にムチを打てば打つほど

夫に逢えるんじゃないか・・

そんな思いがした

 

 

 

もしそうなら

1000階でも10000階でも

例え何年かかろうとも私は登り続けるだろう

 

 

 

 

 

本当に逢いたい・・

逢いたくて仕方がない

 

 

そのための努力だったらいくらでもできる

 

 

 

 

だから

あの時 夫にガンがわかったときも

絶対に助ける

絶対に治す

と必死だった

 

 

医者に任せているだけでは駄目だと

ガンについて調べまくった

 

 

ネットで調べまくり

本を40冊以上も買いあさり

治療と呼ばれるものから

そうではない怪しそうなものまで

日本で出来うる

ありとあらゆるガンの知識を得たと思う

 

 

そして夫に提案をして

標準治療以外にも代替医療と呼ばれるものや

サプリやら漢方やらいろいろとやった

 

金銭感覚は狂っていて

今と1桁も2桁も違っていた

 

 

夫を失うかもしれない・・

と考えると足元から崩れる思いがして

実際に足の力が抜けて

何度も転びそうになることがあった

 

 

そんな計り知れない恐怖と闘うために

希望を持ち続けることは絶対に必要だった

 

 

恐怖と希望

が背中合わせの日々だった

 

 

 

 

 

 

 

「パパがいないと生きていけない」

 

あの時に夫に何度も言ってしまった

 

 

 

「愛している」

なんて新婚の時でも一度も言ったことがなかったのに言いまくった

 

「愛している」

「わたしの宝物」

「世界で一番たいせつ」

 

 

夫の頭をなでながら

手をつなぎながら

バックハグしながら

言いまくった

 

 

超照れ屋の夫は

「うん、うん」とか

「ありがとう」

 

それだけ

 

でも私が後悔したくなかったから

言いまくっていただけ

 

 

そんなこと言葉に出さなくても

お互いにわかっていた

 

言葉よりも普段の行動や態度で

わかっていた

 

唯一無二の存在であることを・・

 

 

 

 

 

 

夫と逢えなくなって

もう少しで6か月たつ

 

 

今、どこにいますか?

何をしていますか?

何を考えていますか?