風がとても気持ちいい季節
こんな日は必ず、夫が仕事から帰ってくると
ベランダにキャンプ用の椅子を出して
風を感じながらスマホをいじっていた
休日も家の中にじっとしているのが嫌いで
いつも私を外に連れ出してくれた
好奇心が旺盛で
おいしいものを食べることが大好きだから
夫がいろいろと調べてはご飯を食べに行った
タピオカが流行り始めたばかりの時にも
行こうよって誘われて
若い女の子達が行列しているところにまぎれて
背の高い椅子に座って飲んだな
コーヒーが大好きな夫だったけれども
一緒に散歩をするとスタバのフラペチーノを
飲むことがよくあったから
私の中では フラペチーノ=夫
夫婦って一緒に暮らしていると
いつしか役割分担みたいなものができてきて
うちの場合は
毎週末でかけるところや食事をするところを
考えるのは夫
私はくっついていくばかりだった
だから今は余計に
引きこもりになってしまう
夫は私がこうなることをわかっていたから
亡くなる少し前に言われた・・
・・・・・・
やっぱり亡くなる直前のことを書くことは
無理・・思い出すこともしんどいから・・
私は夫の声が大好きだった
別にイケボとか かっこいい声なんかでは
なくってごくごく普通の声
一緒に暮らしていていちいち好きな声だな
なんて普段は思わないけれど
ごくたまに電話で話をすることがあると
その時は声に集中するわけで
そういう時に
「あーこの声好きだなぁ」
なんて思って聞きほれていたな
夫が闘病中は
私が買い物とかで出かける時に
「いってらっしゃ~い。気をつけて」
帰ってくると
「おかえり~」
って優しい声で言ってくれた
今でも思い出せる
耳に残っている
でも
いつまで覚えていられるんだろう・・
夫のいつも気遣いをしてくれるところや
安心させてくれる誠実な人間性が
何よりも大好きだった
外見は気にしなかった
けれども
改めて夫を思い浮かべると
声の他にも 細くて長いきれいな指や
背が高くてスラッとした体形も
好きだったな
こんなこと夫には一度も言ったことなかった
こんなのろけみたいなことを
ブログに書いていることがわかったら
超シャイな夫はめちゃくちゃ恥ずかしがるだろう
それに今までの私の性格からは
考えられないことだから
頭おかしくなった?
って思われるかも?
うん おかしくなってるよ、かなり
今日は銀行へ行った
相続担当と言われて男の人が窓口に現れた
それで証明書などを見ていて
「えー!?若いですよね!」
「僕とほとんど同い年ですよ。」
「何で亡くなったんですか?」
なんて聞かれた
銀行員なのにね
コンプラとか厳しいはずなのに
私も少し前まで銀行で働いていて
上司からは
「ココさんの窓口に来るお客さんはみんな笑顔になるね」
なんて言ってもらえたけど
だから私はあまり銀行員らしくない
気さくな応対をしていたと思う
でも
個人情報を見てお客さんに何かを言うなんてことはあり得なかったな
でもこの男性の銀行員に対して
不思議なくらい怒りは感じなかった
ただただ 哀しかった・・・
相続担当と言っていたから
たくさん相続を扱っているはずなのに
そんな人をも
「えー」
って驚かしてしまったということが・・
生年月日を見てビックリして
「なんで亡くなったんですか?」
なんてつい聞いちゃった感じだった
やっぱりそんなに驚いちゃうことなんだって
すごく傷ついた
ここにいると
パートナーを亡くして悲しんでいる人が
たくさんたくさんいる
50代の夫よりも
もっともっと若くして
大事な人を亡くしている人もたくさんいる
自分だけじゃないって思えて
どれだけ救われてきたことか・・・
ここにいることで
自分は特別じゃない
それなりにあることなんだって
思えていた
それに
けっこうありふれたことなんだよって
自分をあざむいて
自分をごまかしていたのに
今日は
リアルな世界ではやっぱり違うんだなって
現実を突きつけられてしまった
そうだよね
やっぱりそうだよね
これが現実なんだよね
また凹んじゃったよ