マンションの真下の階に越してきたご家族が
挨拶にきてくれた
3人のお子さんを連れた若いご夫婦だった
ほっとした
自分と同じ世代の夫婦やご年配夫婦だったら
ドキドキして穏やかな気持ちではいられなかったと思う
以前のおしゃべりな私だったら
初対面でも気の利いた会話を
たくさん楽しめたはず
家族構成とか聞きたいかな?
と頭をよぎったけれども
言葉少なく
「ご丁寧にありがとうございました」
としか言えなかった…
おととい3回目の月命日だった
まだ現実を受け入れるとか諦めるとか
そんな境地には達することなどできない
これから先もずっと
夫のいない人生が続く未来を想像すると
ゾクッとしてしまう
なるべく考えないように考えないようにして
自分を
あざむきながら
ごまかしながら
何とかやり過ごして生きている
結婚し夫と一緒に丁寧に一つ一つ
幸せの積み木を積み上げてきて
その頂上から見る景色は最高だったのに・・
それがまさか予期せぬことに
二人で積み上げてきた積み木が
突然崩された
いや
夫の病気はガンだったので
突然ではなかった
頑丈だと思いこんでいた足下が
グラグラ揺れだし
恐怖に怯えながらも
絶対に崩されるものかと
必死に押さえ続けた
でも最後は
覚悟もないまま
あっけなく崩れて
地面に叩きつけられた
今はまだ
崩れた積み木の横で茫然自失となって
傷だらけになった体を横たえるだけ
周りで幸せそうに
積み木を積んでいる人たちを
指をくわえて見ているだけ
二人で積み上げる幸せを知ってしまったのに
これからはひとりで…
と言われても簡単にできるはずがない
どうして?
なんでこんなことになったの?
と怒りのほこ先を求めて
気持ちのやり場を求めて
さまよっている
夫はよく
250才まで生きる
とふざけて言っていた
長生きをしたい人だった
【体にいいもの】
と言うとすぐに夫を思い出すくらい
健康にはものすごく気をつけていた
きっと前世では
もっと健康に気をつければよかった
と後悔して亡くなったんだね
なんて笑いあったのに
それなのに…
まさかまさかあの夫が…
だから誰よりも
夫が悔しがっていることがわかる
それに夫が病気の苦しさに耐えて
必死で生きようとしてくれたのを
嫌というくらいそばで見ていたから
何でひとりで逝っちゃったの~💦
とやり場のない思いを夫にぶつけたくても
ぶつけられないでいる・・
どうして?
まじめに誠実に生きてきたのに
なんでこんな目にあわされるの?
やるせない怒りをぶつける先があるとしたら
この絶対に受け入れがたい
自分の運命に対して
そして目に見えない神に対して・・