徒歩20分くらいのところに
遠くから遊びに来る人も多い
とてもとても広い公園がある
その〇〇〇公園との出会いは
結婚する前にデートしたのが始まりだった
結婚してからも季節ごとに遊びに行き
子供が生まれてからはお弁当を持って
わんこを飼ってからはお散歩で
夫の病気がわかってからは体力維持のため
今までどれだけ通ったかわからない
私たちの家族のストーリー
すべての知っている公園
あまりにも
キラキラした思い出がありすぎて
とても近づけない
今は
幸せな記憶<思い出すのもつらい記憶
夫が亡くなる2日前だったと思う
声がもうほとんど出なくなっていたので
かすれ声でお願いされた
〇〇〇公園に「思い出ベンチ」を設置してほしい
そのベンチのプレートには
〇(夫の名前)
〇〇(私の名前)
〇〇(息子の名前)
〇〇(犬の名前)
楽しい思い出をいっぱいありがとう
思い出ベンチとは
ベンチにメッセージを刻んだ記念プレートを取り付け
寄付した人が思い出を目で見える形で残せるというもの
夫と一緒に公園を散歩したときに
公園内のあちこちで「思い出ベンチ」を目にした
こんなのがあるんだねえなんて
会話したことがあったけれど・・・
夫の最後の願い・・・
でもパパごめんなさい
今の私にはとてもとても無理なの
今は思い出の濁流に呑まれそうで
流されないようにギリギリ・・
本当にギリギリ必死に
何かにつかまっているような状態なの
だから本音を言うと
苦しすぎて楽になりたくて
いっそのこと楽しかったパパとの
思い出をすべて
全部消去してしまいたいほどなの
パパごめん
こんなこと言って本当にごめんなさい
でも今は心が瀕死の重傷なの
だからどうか許して・・
それに今は「思い出ベンチ」のことを
思い出すだけで
あの苦しそうなパパの姿を思い出してしまって
胸が張り裂けそうなの
だから今はとても
パパの願いを叶えられない
パパの最後の願いなのに
本当に本当にごめんなさい