白川郷から乗鞍高原を目指します。高山から平湯に向けて坂道を登るにつれて雪が深くなってきます。平湯を過ぎて、安房峠のトンネルを抜け、長野県に入ります。
冬も営業している中の湯さんへの坂道を見て、上高地への分岐点の信号で、久しぶりの信号待ち。上高地への道は冬季は通行止め。右折して、沢渡を過ぎて、前川渡の信号を越えてからUターンして乗鞍高原へと向かいます。右折待ちレーンがないからこういうやり方なんですね。
乗鞍高原へと登っていくとさらに雪が深くなっていきます。やや広がったところに出ると、別荘っぽい建物やペンション、民宿が目立ち始めます。
今回、宿を探す条件は3つ。
源泉かけ流しの硫黄の香りの温泉があること。
貸し切り温泉が追加料金無しで楽しめること。
ご当地ものの料理がいただけること。
建物は古くてOK。接客も普通で十分。ロケーションも気にしない。アメニティはなくてもOK。
というわけで、温泉民宿『緑山荘』に到着。
もっちい『こぢんまりしていい感じやなあ。硫黄の匂いが外まで漂うくらいに充満してるのがたまらんなあ。』
長女『まあまあ古びた感じでいいなあ。こういう雰囲気、好きやわあ。』
もっちい『こんにちは』とインターホンを押して、待ちますが、応答無し。声の大きさには自信があるので、繰り返しますが、応答無し。かなり寒いので、『失礼します』と扉を開けると中に入れました。
黒板に『いらっしゃいませ、○○さん』と私たちの名前が書かれています。
やったー!貸し切り状態!テンションが上がりますが、まだお宿の方に会えません。
フロントらしきところにあるブザーを押すとようやく、笑顔で女将さんが出て来られました。ホッと一安心。
お部屋は二階に上がってすぐの8畳和室。浴衣やお菓子がありました。アメニティあるやん!ありがたいです。お風呂は、建物の一階に男女の内湯があります。女将さんより、『今日はお客さんたちだけなんで、女湯を使って下さい。貸し切り温泉が建物の外にある別棟にありますが、そこも奥側の広い方を使って下さいね。どちらも脱衣場にストーブがあるから使って下さい。夕食は6時にお部屋にお持ちします。朝ご飯は7時半に一階の食堂でお願いします。』と説明していただきました。
全館貸し切り気分、ワクワクします。女湯!ワクワクします。暖めてくださっていたお部屋で荷物を用意して、さっそく温泉へ。
別棟の露天風呂に行くまでの寒さが強烈ですが、寒さが厳しいぶん、温泉で温もる時に喜びますあふれてきます。
別棟の温泉棟は脱衣場のストーブを付けても外にいるみたいに寒い!さあ、温もりましょう!
2つの貸し切り露天風呂がありますが、この日は左側のみ。八角形の木の浴槽には保温のためのカバーがかけられています。カバーを外すと、見事な白濁湯とのご対面。しっかりオーバーフローもしており、源泉かけ流しです。雪をかぶった山や畑の雪景色を見ながら、硫黄の香りがする源泉を身体に染み込ませます。温度は41度程度。寒さのせいか、ややぬるく感じる適温です。いつまでも入っていたいくらいの気持ち良さです。もう一つの貸し切り露天風呂はどんなのでしょうか?
続いて内湯へ。一階の奥にある内湯。赤いのれんの向こう側の世界は、生まれて初めての女湯。入っても捕まらない女湯。わーい!
内湯の洗い場は数年前に改装したらしく、かなり新しく見えます。ただけっこう寒いです。外気温がかなり低いから仕方ないですね。
まず、しっかり温もってから洗います。まあ、浸かりメインなので、気になりません。
湯の花が舞う白濁湯を満喫して硫黄を刷り込んでいきます。
部屋に戻って、6時から夕食。なんと、部屋に運んでいただけました。こんなん初めての経験です。
まるで、自宅にいるみたいに、テレビを見ながら、いただきます。地元のローカルニュース番組を観るのも楽しみです。
馬刺し!生まれて初めて。マグロのお造りみたいです。生姜が添えてありますが、臭みはなく、醤油をつけるとご飯によくあいます。
茶碗蒸しにはマツタケ!
もっちい『茶碗蒸し好きやんなあ?これ、何かに似てない?』
長女『・・・家みたいにくつろぎ過ぎ!』
もっちい『この畳の年季の入り方、落ち着くわあ。』
長女『鴨鍋のだし、めっちゃ美味しい!』
もっちい『鴨、柔らかい!』
長女『柔らかさ、重視?』
もっちい『そう、あと20年くらいしたらわかるわ』
長女『イワナ、やきたてでめっちゃ美味しい、大好き。』
もっちい『ほんまや、ものすごい飯食わせ能力や!』
長女『飯食わせ能力?』
もっちい『そう、よく読んでる好きなブログに書いてあった表現や!わかりやすいやろ?』
長女『たしかに、お代わりしてまうわ。別腹のデザートもなかなかたくさんあるなあ、嬉しい!。』
もっちい『お櫃も空に近づいてるで。ああ、大満足やなあ。』
食後、外に出て、夜空を見上げると、オリオン座!星座を夜空で確認できて、感動しました。もう一度ずつ、貸し切り露天風呂と女湯を満喫して、ぐっすり眠りました。
翌朝、起きてすぐ、またまた貸し切り露天風呂と女湯に入ってから、朝ご飯。
朝食は、一階の食堂でいただきます。
もっちい『朝からごちそうやなあ。卵かけご飯、たまらんなあ。家でも食べられるけど、やっぱり美味しいよなあ。』
長女『お櫃、昨日よりたくさん入ってる!』
もっちい『やせの大食いがわかったんかなあ。』
長女『この切り干し大根、美味しい。』
もっちい『さっき、聞いたんやけど、野菜はほとんど自家製らしいで。昨日のも、玉ねぎ以外はみんな自家農園言うてはったわ、すごいなぁ。たしかに、玉ねぎは今、一番ない時期やもんなあ。うちも畑やってるし、みんなで民宿やってみたいなあ。』
朝食も美味しくいただいて、スノーモンキーに会いに出発した車内は、2人に染み付いた硫黄の香りが充満していました。
硫黄のパワーを満タン補給して、ついでに、素敵なお店で長野県産小麦粉や地元の素材を使ったバウムクーヘンをお土産に買って、大きな長野県の端っこ目指して走り出しました。
緑山荘さん、お世話になりました。素晴らしい温泉、美味しい食事、暖かいお部屋、ありがとうございます!





