子供用のワンセルフカードがない理由(ドミナントとナラティブを知ろう) | ワンセルフカードの広場

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ワンセルフカード、

メイントレーナーのマサコ(中本雅子)です。

 

「ワンセルフカードに

 ジュニア用はないのですか?」

という質問を頂きました。

 

それに対しては

「残念ながらないのです」。

 

 

前に(って、10年前に)その理由を書いていました。

 

(上記に書いていますが)

要約すると理由は二つ。

 

(1)私自身に子育ての経験がないから

 

(2)子供の頃に「子供用」とあてがわれたり、

   赤ちゃん言葉で話しかけてくる大人が

   大嫌いだったから。

   (;^_^A

 

主には(1)が大きな理由ですが

(2)について8年前になりますが

雑誌「ユリイカ」で

ケストナー(ドイツの詩人、作家)が

このことに言及しているのが嬉しくなり、

紹介しているのでご興味ある方は下記を。

 

 

ケストナーの不朽の名作。

 

 

~~~~~★~~~~~~

 

今日は上記の理由(2)を更に掘り下げて

「~用」という対象者を決めることでの

歪(ひずみ)についてという、

ちょっと理屈っぽい話を書きます。

 

「子供用」ということだけでなく

「がん患者用」とか「シニア用」と

ターゲットを決めることについても。

 

 

勿論対象者を決めることは有意義なことですが

下記に書きますような

可能性があることも知ってほしくて。

 

長くなりますので

お時間ある時にお付き合い頂けると幸いです。

 

数年前のことになりますが

母はがん治療の退院間際に

「アルツハイマー型認知症」

と診断されました。

 

 

それでも本人の強い希望で

自宅に帰ったのですが

その後腸閉塞を発症し緊急入院し

その際医師の勧めで

シニア用の施設に入りました。

 

 

私が仕事を終えて面会に行くと

大抵リクリエーションタイムで、

大音量で民謡や演歌が食堂に流れていました。

 

 

元々こういうジャンルの歌が

好きではない母は浮かない顔でした。

 

そうして2か月くらいしたら

その輪に母は入らず一人窓際で

ぬりえや読書をしていました。

その姿を思い出すと

今でも切ない気持ちになります。

 

今から2年ほど前にNHKで

認知症研究の第一人者が

認知症になった特集番組がありました。

→ こちら

 

もう母は亡くなっていましたが

興味を持って見ましたら

かつては医師であったその人が

デイケアで訪れる施設でも

民謡や童謡をまるで

幼稚園の子を諭すように

先生役が先導して皆で歌っていました。

 

その中で彼は居心地悪そうで

口を開けることはありませんでした。

でもこうしたプログラムを作成したのは

皮肉にも彼自身だったのです・・・。

 

ところで『ドミナントストーリー』

という言葉をご存じでしょうか?

(言葉の詳細説明は後述)
 

これは例えば

「老齢になると人は丸くなる」とか

「老人は大抵民謡好き」というように

いつの間にかどこかで刷り込まれた思い込み。



 

これに支配されてしまうと、

そこから外れた自分(または相手)を

「この歳になったのに」とか

「社会的に不適合者」

と否定してしまうことになります。
 

時にその刷り込みの枠に

自分(または相手)をはめ込もうとして

苦痛や軋轢が増したり、

「どうして皆とやっていけないの?」

と自分(または相手)を責めたり。


けれど本当に大事なのは

この『ドミナントストーリー』ではなく、
『ナラティブストーリー』と呼ばれる

「自分が主人公の話」。



 

「老人は(または子供は)~」

で始まるストーリーなんて、

本当はどうだってよくて、

肝心なのは「私は~」で始まるストーリー。

 

私も「子供用」というのが

好きでなくなった原点を辿ると

幼稚園の頃に無謀にも

「タップダンスが習いたい」

と親にねだったのですが

そんな教室は住んでいる町にはなく、

親は苦肉の策として

バレエ教室を見つけてきたのです。

 

しかし見学した先で待っていたのは

満面の笑みで赤ちゃん言葉で

語りかけてくる先生と、

教室に流れる「かもめの水兵さん」。

「こんなのは違う!」

と習うことを断固拒否した私でした。

 

今となってみれば

いきなり子供にトゥシューズの

レッスンは無理なんですけどね。

(;^ω^)

 

 

さて先ほどのシニアのことに

話を戻しますと、

民謡や演歌好きの年配者は勿論いますが、

やっぱり押さえておきたいのは

自分が決めた枠に相手を押し込んで

接してしまうことの弊害。

 

シニアと呼ばれる年齢に

近づいていて思うことは、

「自分が抱いていたシニアのイメージは、

 いつの間にか刷り込まれていた

 偽物だった」ということ。


「シニア」をターゲットにした

番組や雑誌から受け取るイメージが、

そのまま私の中に

「あるべきシニア像」

として出来上がっていたのだということ。

 


 

誰でも「若者」と呼ばれていた頃には

趣味や嗜好は千差万別だったのに

「シニア」と呼ばれる年齢になった途端、

皆一斉にお花畑を散策する仲良し老夫婦になったり

(配偶者のいない私はどうすれば?:苦笑)、

家庭菜園を作って野菜中心の食事を心がける

老人になったりするわけではないのに・・・。

(;'∀')


一色に染めようとしている(?)

大手企業やメディア

「子供は~こういうものが好き」

「高齢者はこう扱っておけばよい」

という『くくりの情報』に

自分や相手を埋め込まず、

その時その時の自分や

目の前の人と対峙していきたいと

今は強く思います。

 

自分が今置かれている

「がん患者は~」もきっとそのはず!

 

元気な時(人)もあれば

そうでない時(人)もあるし、

楽観的な時(人)もあれば

悲観的な時(人)もあるしねぇ~!!

(^^)/

 

 

そんなバランスの良いセラピー

(セミナー、カウンセリング、コーチング等など)

にワンセルフカードがお役に立ったら

無上の喜びです!!

 

※ワンセルフカードとは

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 その認定講座は

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※今日登場した二つの用語の

 もうちょっと詳しい説明

 ↓

 

 ★「ドミナント(dominant)とは、

  「支配的な」「優位に立つ」という意味。

 

 ★「ナラティブ(narrative)」とは、
  直訳すると「物語」。

  しかし「ストーリー」とはニュアンスが異なります。



 

  ストーリーは物語の筋書きや内容を指しますが

  ナラティブは語り手自身が紡いでいく物語

  主人公は語り手自身であり、

  物語は変化し続け終わりが存在しません。

  つまりナラティブは一人ひとりが主体となって、

  より自由に語られるイメージを持つ物語。


  この概念は1960年代頃に

  フランスの文芸理論上で登場したそうです。

  

  これを用いたカウンセリングのアプローチは

  1990年代に生まれたとされています。

 

  従来のカウンセリングは

  悩みを持つ相談者と

  専門知識を持ったカウンセラーの間には

  大きな力の差があると言われ、

  時にはそれが弊害となっていました。

  

  ナラティブアプローチは

  こうしたカウンセリングのあり方を

  見直そうという動きから生まれたもの。

 


 

  今ではカウンセリングや

  福祉の分野だけでなく、

  マーケティング等のビジネス分野でも、

  消費者が主人公となれる、

  あるいは企業が紡ぐ物語に参加できる

  「ナラティブマーケティング」

  が広まっています。

 

私が自分を「マサコさん」

呼んでもらうことは

今日書いたこのことにも繋がっています。

→ こちら

 

 

最後に下記は最近見つけた動画。

「ビバルディの四季の演奏は

 こうあるべき」を飛び越えて

子供達がマリンバで『四季』を演奏。

 

軽やかな気分になりますので

よかったら聞いてみて下さいね。

 


明後日の金曜に3回目の

化学療法が待ち受けていますが

私は自分のがん患者ライフを

この演奏者達の姿を焼き付けて

臨もうと思っています。

(^^)/

 

(↓イメージとしてはこんな感じの治療です)

 

 

皆様もそれぞれのストーリーで

かけがえのない秋の日々を。

 

 

長い文章を最後まで読んで下さり

ありがとうございました。

 

【補記】メモ 

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