能meets杉江能楽堂 安達原が11/23 杉江能楽堂(岸和田市)で開催されました。
もう北浜では1年以上やっている曲解説ですが、能楽堂では初開催!
しかも12/13開催される「第一回きしわだ杉江能『安達原 白頭急進之出』」のおシテである、林本先生自らが解説するという特別なものです。
杉江能楽堂での講座も9月22日以来でしたので、約2か月ぶり。今年はずっとお世話になっていたのでなんだかとても久しぶりな感覚でした。
高知でもありましたが、作り物も。
先生がお一人で準備されていました。
道具をつくるのもシテ方の仕事。先生も、作り物もですが、裁縫もご自身で普段からされます。
横で見ていましたが、手を貸すことをせずとも、膝で抑えたりしながらも器用に作られていました。
この日は講座後に能meets殺陣の稽古初回ということもあり、初参加の方も多かったのですが、皆さん熱心にご覧になっていました。
能楽堂ならでは!
そういったシーンがたくさんありました。
まさにその場所で行っているので、いつも言葉だけでも伝わることが、さらにダイレクトに伝わってきます。
驚いたのが…
作って用意していた道具を、使わなかったシーンも。
せっかく組み立ててたのに!と、思いましたが、やはり色々と考え能楽堂だからこそ、あえて「すべて見せない」ことも大切にされたというお話でした。なるほど…
きっとご覧になった方は「どんなものが実際には使われるんだろうか」と興味が高まったのではないでしょうか。
もちろん、実際にその場を動きながらの解説は非常に面白く、先生独特のたとえ話や経験談で皆さんに笑いが起こるいつもの風景も。
そんな風にみていると、フト挟まれる先生の見解「皆さんはどう思われますか?」という問い。グッと空気も引き締まります。
能楽堂ならではの音の響きがやはり素晴らしく、先生の謡や、拍子盤で打つ張り扇の音、お囃子の声。
すべてが広がりを見せて、見所に押し寄せてくるようでした。
いつも「まるで今その曲を見ているかのような」というキャッチフレーズで行っている曲解説ですが、その「まさに」がさらに強調されていたように思います。
一瞬錯覚するような感覚にもなりました。
でも、「講座」ですあくまで。今日は。
ここにお囃子や、装束が、地謡が…そう考えると、ますます本番が楽しみになりました!
そして即日完売だった、きしわだ杉江能ですが、なんと完売後もお問い合わせがあり、追加公演が決定しました。
お客様の声からうまれたありがたい公演です。
もちろんおシテは林本先生。
ですが小書きはなく、「安達原」となります。
白頭急進之出をご覧になっての比較もまた面白いかと思います。
2月11日(木・祝)
第一回きしわだ杉江能「安達原」
チケット発売は12月14日。
またこちらでも詳細お知らせいたします。
おまけ
この日先生は「糠拭き」の用意をお持ちになっていました!
糠拭きとは、能舞台の滑りのために炒った糠を布に詰めて拭くことです。自作の布袋に糠を入れて、先生自ら能舞台を。
これもかなりの大変な作業ですが、講座前に能楽堂入りしてすぐに床拭きをされていました。
こういった姿勢も色々なところに反映されていくのだと思います。





