一日能楽師入門体験
① 楽屋入り 其の二
能楽堂に入ると、自分の着替えをし師匠を待ちます。
そしてお見えになったらその荷物を預かり、楽屋へ…
鞄から着物を出し、すぐに伸ばす作業です。
殆どの場合、その日に使うものが風呂敷に包まれ入っています。
ちなみに先生のものは「道成寺」を初演された際に、後輩の方々からいただいた特製の贈り物だそうです。素敵ですね。
このように、催しによって風呂敷や扇などその日使うものを、思い入れのある大事な品にされたりするそうです。
お客様にはもちろん、もしかすると同じ舞台を務める能楽師の方にもわからない、見えない事なのかもしれませんが、やはり自身の心構えが大切なのですね。
デートの時に一張羅を着ていくようなものでしょうか…?
例えが貧困ですかね…
失礼しました!
そしてまずはすぐに風呂敷の中の着物をのばし…
足袋も返してすぐに履ける様に準備
使う順番に並べておくそうです。
そして再び風呂敷を閉じ、師匠が着替えられるタイミングを待ちます。
あと、風呂敷の上のハンガー。
これも楽屋に入った時に、確保しておく必要があるそうです。
弟子達による、ちょっとしたハンガー争奪戦になる時もあるそうです。
さてさていよいよ着替えのお手伝いです。
林本先生が仰る通りに南川さんが…
上着やネクタイ、シャツを受け取りながらも、次に先生が着る襦袢を広げて用意しておかないといけません。
これは…要領を得ないと中々…
どのタイミングでハンガーにかけたらいいのか、南川さんも焦る焦る![]()
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この時に其の一で言っていた、下着の瞬間をつくらない…をみせていただきました。
まだスラックスを履いたまま、襦袢、着物を羽織り、そののちスラックスを脱がれます。
この手順だと、お声がけがあった時にすぐさま反応出来るということでした。
時間のロスをなくすこと第一なんですね。
で、先生が足袋を履かれている瞬間に
「今です!この時に先ほどの洋服をハンガーに」
見ていた南川さんまたもや焦る焦る![]()
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足袋を履き終わる前に、帯の準備です。
帯の渡し方も、受け取り方を考えて…
もちろん立ったままは駄目です。
座ってお渡しします。
先生が帯を締めている間に…
次の扇や袴の準備。
1秒たりともゆっくりで来ません。
ただ、袴を履くタイミングは人によって違ったりもするそうです。
袴を履かずに、いったん休まれり、お茶を飲まれたり…それを覚えることも大切なんですね。
そして
袴の後ろの処理や紐の渡し方。
これもただ渡せばいいわけではもちろんなく…
最初に南川さんはねじれたまま渡してしまっていたようで、
やり直し。
扇の渡し方も、受け取り方を配慮しつつ、どの向きでも対応。
途中何度か南川さんの
「無茶苦茶やないですかっ!!」と悲鳴にも似た声も。
見ていても、段取りの多さとその考え尽くされた計画的な動きに、無理~![]()
と思ってしまいました。
が、これも経験と慣れ
そして何より先生が何度も仰っていた
「自分ではなく相手の優先順位」
「人の事を考えることが修行」
なんですね…。
やる内容は違っても、会社や人間関係にも通じる事だと思います。
見ている私も、汗かきました![]()
次回、其の三は舞台前の準備です!













