一日能楽師入門体験 ①楽屋入り 其の二 | 能meets

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観世流能楽師 林本大による
わかりにくいからこそ面白い能の、わかりやすく「濃密」な講座。
「能が皆さまに会いに行く」をモットーに大阪・東京・高知・栃木、他(福岡、長崎、札幌)で開催。
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一日能楽師入門体験 

楽屋入り 其の二

 

能楽堂に入ると、自分の着替えをし師匠を待ちます。

そしてお見えになったらその荷物を預かり、楽屋へ…

鞄から着物を出し、すぐに伸ばす作業です。

殆どの場合、その日に使うものが風呂敷に包まれ入っています。

 

ちなみに先生のものは「道成寺」を初演された際に、後輩の方々からいただいた特製の贈り物だそうです。素敵ですね。

 

このように、催しによって風呂敷や扇などその日使うものを、思い入れのある大事な品にされたりするそうです。

 

お客様にはもちろん、もしかすると同じ舞台を務める能楽師の方にもわからない、見えない事なのかもしれませんが、やはり自身の心構えが大切なのですね。

デートの時に一張羅を着ていくようなものでしょうか…?

例えが貧困ですかね…あせる  失礼しました!

 

 

そしてまずはすぐに風呂敷の中の着物をのばし…

足袋も返してすぐに履ける様に準備

使う順番に並べておくそうです。

そして再び風呂敷を閉じ、師匠が着替えられるタイミングを待ちます。

 

あと、風呂敷の上のハンガー。

これも楽屋に入った時に、確保しておく必要があるそうです。

弟子達による、ちょっとしたハンガー争奪戦になる時もあるそうです。

 

 

 

さてさていよいよ着替えのお手伝いです。

林本先生が仰る通りに南川さんが…

上着やネクタイ、シャツを受け取りながらも、次に先生が着る襦袢を広げて用意しておかないといけません。

 

 

 

これは…要領を得ないと中々…

どのタイミングでハンガーにかけたらいいのか、南川さんも焦る焦るあせるあせる

 

 

この時に其の一で言っていた、下着の瞬間をつくらない…をみせていただきました。

まだスラックスを履いたまま、襦袢、着物を羽織り、そののちスラックスを脱がれます。

この手順だと、お声がけがあった時にすぐさま反応出来るということでした。

時間のロスをなくすこと第一なんですね。  

 

 

で、先生が足袋を履かれている瞬間に

「今です!この時に先ほどの洋服をハンガーに」

見ていた南川さんまたもや焦る焦るあせるあせるあせる

 

 

 

足袋を履き終わる前に、帯の準備です。

 

 

帯の渡し方も、受け取り方を考えて…

もちろん立ったままは駄目です。

 

 

 

座ってお渡しします。

 

先生が帯を締めている間に…

次の扇や袴の準備。

 

 

1秒たりともゆっくりで来ません。

 

ただ、袴を履くタイミングは人によって違ったりもするそうです。

袴を履かずに、いったん休まれり、お茶を飲まれたり…それを覚えることも大切なんですね。

 

そして

袴の後ろの処理や紐の渡し方。

 

 

 

 

これもただ渡せばいいわけではもちろんなく…

 

 

最初に南川さんはねじれたまま渡してしまっていたようで、

やり直し。

 

扇の渡し方も、受け取り方を配慮しつつ、どの向きでも対応。

 

 

 

途中何度か南川さんの

「無茶苦茶やないですかっ!!」と悲鳴にも似た声も。

見ていても、段取りの多さとその考え尽くされた計画的な動きに、無理~あせるあせると思ってしまいました。

が、これも経験と慣れ

そして何より先生が何度も仰っていた

「自分ではなく相手の優先順位」

「人の事を考えることが修行」

なんですね…。

 

やる内容は違っても、会社や人間関係にも通じる事だと思います。

見ている私も、汗かきました汗

 

 

次回、其の三は舞台前の準備です!