「どうせ言ってもわかってもらえない」
という段階は卒業して、
「もっとわかって欲しい」
という段階にきた、という気がする。
自己対話を繰り返してきて、
ちゃんと話を分かってもらえる人だ、と
どうやら信用されるようになったらしい。
すると、自分の内側から
「それならば、
もっと自分のことをわかってもらいたい!」
という大きな欲が、
現れてきたような気がする。
イメージ、
すっごくワガママな女の子。
私なりに、あの手この手で、
手を尽くして理解してみようとするのだけれど、
「わかってあげたい」
「もっとあなたを大切にしてあげたい」
と、あがけばあがくほど、
「それじゃあ伝わらないよ」
と、自分からの鋭いツッコミが入る。
いやいや、私だって、
ベストを尽くしているんだがね。
せっかちな私は、
モヤモヤしているその子をみつけると
わりとすぐに問題解決モードに入る。
「わかってあげたい」
と思うがあまり、
これが原因かな?
じゃああれをしたらどうかな?
こういう考え方もあるよね?
と、何とか状況を改善してあげたくて
対策会議を開いてしまう。
でも、その子はずっと言っている。
「いや、そういうことじゃないんだって」
何か答えを
見つけて欲しいわけじゃないんだよ。
ただ、私の話を聞いて欲しいだけなんだ、
って。
もっと本当の、
もっと深いところにある、私の話を聞いて、
って。
自分のモヤモヤした気持ちが出てきたとき、
私はずっと、寄り添っているつもりだった。
悔しかったね、
嫌だったね、
悲しかったね、
そんな風に、
優しい言葉をかけてあげていたけれど、
それだけじゃ足りないみたいだ。
その子が何に痛みを感じているのか、
どこで傷ついたのか、
何をわかって欲しかったのか。
表面的な感情じゃなく、
本当に痛みを感じている場所にまで、
一緒に降りていってあげること。
時には、
そんな時間も必要みたいだ。
原因も、対策も考えない。
感情に名前を付ける前に、
その感情に、もっと耳を澄ますこと。
ただ、隣にいること。
何も言わずにそばにいて、
心を開いてくれるまで、待ってあげること。
あぁそうだ。私は「待つ」
ということが、ちょっと苦手なんだ。
早く楽になってほしい。
早く解決してあげたい。
早く成長したい。
それは、自分の強みでもあるけれど、
時間をかけることでしか
どうやら開かれない扉もあるらしい。
それでも、
いつも私が、あの手この手で
自分を理解しようとしてきたことを、
その子もきっと、知っている。
だから、やり方が間違ったからといって、
今まで積み重ねてきたものが
消えるわけじゃないし、
信頼関係が壊れるわけでもない。
むしろ、
そこまでわかってくれているなら、
もっと奥にいる私にも、会いに来てよ。
そんな、
ラブコールのようにも感じられる。
正直、「え、まだあるの?」
と、いい加減うんざりすることもある。
でも、どうでもいい相手なら、
ここまでモヤモヤもしないのよね。
だから今はもう少しだけ、
この子の話を、聞いてみようと思う。
答えを探す前に、
意味を見出そうとする前に。
ついつい扉をノックしたくなる気持ちを
グッとこらえて、
その子が心を開いてくれるまで、
扉の前で、待ってみようと思う。
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