雨降って地固まる・・・と言われるが、固まるのは人間界の畑や揉め事であり、自然界は固まらず、雨が降れば逆に柔らかくフカフカになる。
協生農法講習会でよく使う言葉だが、大地の仕組みを人が理解していないからこんな言葉が生まれたのだろう。
農地を毎回耕し続けるのが良い例だが、表土が粉々に破壊・粉砕されれば土中に空気を含んでフワフワになる。
そこに雨が降れば隙間に水分が浸透し、重力でさらに深く浸透すれば空気の隙間は埋まってなくなり、土の粒子は密着して固く引き締まる。
まあ、ペッタンコになると言うことだな。
ペッタンコに固く締まるから柔らかくするために周年耕し続ける。耕運機がなければ困難だな。
これが農業の常識であり、さらに野菜の周囲や通路に生えた草を排除する。
耕し続ける限り、草を排除し続ける限り土が柔らかくなることはない。だから耕さざるを得ない悪循環。
大雨が降る度に、地表が乾く度に「雨降って地固まる」
藻類が海から陸へ進出して草類となり、続いて進出した微生物や昆虫などの動物類とどのようにして地表を築き上げたのか、理科で習ったはず。
植物が地表に水を止めなければ、植物はもとより動物も生きて行けない。
植物は根を絡み合わせて密生することで地上の浄化槽の役割を果たし、誕生と生活と消滅を繰り返す生態系を築き上げたが、最も重要な役目は「保水」だ。
乾燥地帯では草木が無くなれば水がなくなり砂漠化が進む。 何故水が無くなるのか・・
水に恵まれた国はこの簡単な道理が理解出来ない。
多年草は地上部が枯れても根が残るが、1年草や2年草は地上部が枯れれば茎に沿って根先まで微生物が分解、細かい空洞を作る。
それが通気性、保水性を保ち、草が根を張ったうねは崩れず、地下表土層で生命活動が活発になるから手を差し込んでも温かいが、生命活動のない畑土は冷たい。
12年間、耕したことがないむー農園は周年全面に草と根があるが、雨が降れば表土はフワフワ、これだけ雨が続けば草ごと足跡がめり込むほどだ。
保水性があるから真夏でも水やりはさほど必要なく、大雨でも水は濁らず、草の根によってうねは崩れず、排水性もよいから他の畑のように水が長時間溜まらず水はけも良い。この表土構造を人が作ることは不可能。
表土維持に必要な草を保持する為に根を掘り起こさず、伸び過ぎた草を邪魔にならない程度にトリーミングするだけ。
砂漠地帯は細かい砂に水が浸透して表土はすぐに乾燥。
人間の畑も同じで、固く引き締まった表土はすぐに乾燥して土ぼこりが舞う。
農作物の栽培は常に水が必要になり、特に真夏は毎日、場合によっては朝夕2回。
これでは水がいくらあっても足りず、雨の少ない地域で通用する農法ではない。
世界でも有数の水の豊富な日本で水不足になること自体がおかしい。
真夏の炎天下が続いてもビクともしない野山を見て何も思わないのだろうか。
これは、農作物はこうやって「作る」という教えを丸覚えした弊害だろう。
農地の水の奪い合いは江戸時代から続いていたが、今は川の水を大量に組み上げ田畑に配給している。
便利な時代になったが、石油と科学力に依存した農業であり、石油がなければ成り立たず、石油は無尽蔵ではない。
石油同様に無尽蔵ではないのが地下水であり、水脈まで浸透するのに平均数十年を要する。
石油に依存した肥料・機械化が進むと同時に世界の人口も増加。
アフリカ、インド、中国・・水の枯渇と砂漠化は深刻。
何年先かはわからないが、待っているのは農業の破綻と砂漠化であり飢餓だ。
表土が草に覆われなければ大雨で必ず土が河川から海に流出、肥料と共に海の生態系まで破壊している。
大雨の度に川が茶色に濁り海まで濁らせ、数日続くのは農業が主因だ。
オーガニックであれ自然農法であれ、表土の破壊と流出を繰り返す農業が環境に優しいはずもない。
雨降って地固まる・・この言葉が示すように人間の判断の過ちがこの現状を招いている。
自然界の道理に過ちなどはなく、人間の判断の修正なくして表土も森林も海も復元しない。
復元出来るのは人間だけだが、思いと情熱だけでやれるはずもなく、何を間違えたのか、どうすれば元に戻せるのか、的確な物理的判断が必要。
間違いが引き起こした物理的問題は、現実の物理でしか解決出来ない。
その為に毎月講習会をやっている。
協生理論、農法、体調復元、植物活用、野山へおでかけ・・
それらは協生理論の活用であり理論全て繋がっている。
表土の仕組み、植物は、生態は、生命はどのような仕組みになっているのか、理解を深めていただきたいと願っている。
常識、学問がどうであれ、未来への道は自ら切り開くしかないのだから。
草が密生する理由 1
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草が密生する理由 2
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協生農法 穀物の未来 1
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協生農法 穀物の未来 2
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