川を遡上するシラスウナギ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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この腕章が目に入らぬか・・
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3匹・・糸をかし・・
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糸・・
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3月9日夜、川を遡上するシラスウナギ漁に同行した。

同行と言っても場所は野人のマリーナ桟橋で、相手は新農園の地主さんだ。

親子揃ってシラスウナギ漁が趣味で、この時期になると夜は河口のあちらこちらに灯りがともる。

遠くマリアナ海溝から旅して来たウナギの稚魚はこの時期に川を遡る。

長さは10㎝に満たず、糸のように細く半透明だ。

光に集まる習性を利用してバッテリーで灯りをともし、網ですくうのだ。

漁は鮎と同じように漁協の許可制で、三千幾らかを支払い腕章をいただく。

野人も昨年は持っていたのだが一度も使わずに終わってしまった。

マリンビレッジで天然うなぎと同じものを育てようと用意した「協生イケス」はそのままだ。

活きた小エビや小魚をエサに500匹くらいは天然ウナギが育つはずだった。

人工孵化が出来ないシラスウナギは、うなぎ養殖には欠かせず、一匹70円前後で取引されている。

つまり・・・70円玉が・・ぷかぷか流れて来る金魚すくいのようなものだと思えば良い。

うじゃうじゃ流れてくれば笑いが止まらなくなるほど興奮するのもわかる。

一晩数時間で数万から数十万円になることもあるから公営ギャンブルよりも面白いようだ。

損害は、寒くてくたびれもうけと言うくらいのもので体が資本だ。

シラスウナギ漁は全国の川で一斉に行われるが、これらの人達がいなければ「うな丼」は食えない。

当然場所取りも競争が激しく、縄張りもある。

ヤクザな世界だから気弱な野人には馴染めそうもない。

マリンビレッジは私有地で夜は誰も入れないが、水面と一緒に上下する桟橋はシラスウナギ漁に最適、地主さんの頼みで完璧な防寒体制で同伴した。

この日はシラスウナギ漁の始まりでたいした漁もなく、全部で5匹・・・

3時間粘ったから時給は・・110円くらいだな。

風に舞った鼻水のほうがシラスウナギよりはるかに太い。


買った方が早そうだ、水槽・・準備するか。

しかし、桟橋で天然親ウナギを獲ったほうが早いような気もする。



天然うなぎのソテー ブラックベリーソース

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