砂漠を渡るイモムシ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

あっらあ・・ ・・ イモが・・歩いてる

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おいで  あっちいだろうが~
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ほれ ここ・・
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また・・一匹  おい・・ すぐにカンピンタン
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でかいな お前・・
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ホイサ・・
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先日の農作業中、生き物のかけらも見られない砂漠をでっかいイモムシが横断していた。

吸盤も役に立たず、急なうねを登ろうとして滑って転んで落ちた・・

隣の荒れ地から砂漠を渡り反対側の荒れ地を目指しているようでなかなか見上げた根性だ。

しかしこの速度では目的は果たせずカンピンタンの干物になってしまうだろう。

猛暑に加え砂漠は裸足で歩けないほど熱い。

案の定速度が落ちて来たので仕方なく助け舟だ。

無事に草の茂みに渡してやり、作業を続けようと戻ったらまた・・もう一匹が反対側を目指しているではないか。

先ほどまではいなかったのにこりゃあおかしい・・・

どうも2週間前に荒れ地にトラクターが入った時、土中に閉じ込められていたようだ。

必死で這い出してきたのだろうがよりによって猛暑の真昼間だ。

好きで砂漠を歩いているのではないことは確かだな。

イモムシの照り焼きなど見とうはない。

同じように隣の草むらに運んでやったが、この場所も来年はムー農園になるだろう。

それまでに一時お引っ越しをするようとくと言って聞かせた。

その後、また帰って来れば良い。

大地は生きている。

土壌とは人間ではなく植物をはじめ多くの生き物達が築きあげるものだ。

3年間放置した隣の荒れ地は草が茂り、水が無くとも植物は元気で多くの生き物が住んでいる。

この畑は雨が降らなければまるで砂漠と同じでホコリが舞う、野菜が発芽しても人が水を与えなければ生きられない。

草も野菜も同じ植物、彼らが表土を覆い尽くし完全なる土壌を築くまで気長に待とう。

協生とは特別なことでもなく、生きて行く上であたりまえのことなのだ。