山桜は山が似合う | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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山桜ほど日本の山に似あう花はない。

山に違和感なく溶け込み、山全体を華やかにしている。

秋は紅葉が山々を彩るが、それは多くの落葉樹達の営み。

花と言えばつつじも華やかだが、種類も多く群生場所も限られている。

山桜は身近な里山から頂上に至るまで何処にでもあり、場所によっては山全体を染めている。

他の木々に囲まれながらも自らの存在を主張するその姿につい見とれてしまう。

それは自己主張と言うより、春の訪れをすべての生き物と分かち合おうとする山桜のささやかな喜びのように見える。

山桜は大昔からこうして山の木々を見守って来たのだろう。

やはり日本を代表する花にふさわしいようだ。

桜は世界中何処へ行ってもサクラ。

白い花と赤い葉が同時に芽吹くことで全体がピンクのようなオレンジのような多彩な色に見えて人を楽しませてくれる。

最も好きな花は子供の頃から庭で囲まれて育った梅と、山で遊んだ山桜だが、梅は大陸から伝わった外来種。

「古代よりの技術と資源を活かす」を理念に10年前に設立した野人の会社の名にはこの桜の文字を使った。

それは山桜のようにありたいという思いからで、世界をそのようにして行きたいと言う希望が込められている。

今年に入り、やっとその時が来たことを感じながらこの山桜を見ていた。

小さい頃からの感謝の念を込めて。