鮮やかなブルー タイワンガザミ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

オスのタイワンガザミ

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加熱すると真っ赤
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味噌汁 名付けて・・カニエビほいさっさ~!

ほいさっさ・・と はみ出しとろうが・・・
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旨そうな活きたタイワンガザミが手に入った。タイワンガザミはガザミの仲間で、形は良く似ているがオスの色は鮮やかなブルーだから一目でわかる。メスはガザミと同じモスグリーンで、よく見ないとわからないが爪の突起で判別する。ガザミは「ワタリガニ」とも呼ばれ、海面を泳いで移動することからこの名が付いた。ワタリガニ類の見分け方は簡単で、写真のタイワンガザミの後ろ脚を見るとよい。普通の足ではなく、泳ぎやすいヘラ状になっていて横向きに泳ぐ。これで泳ぐ時は他の足は抵抗にならないよう真横にピーンと伸ばしたままだ。たまに夜の海面を泳ぐワタリガニを船から網ですくった。

また、ウミガメの手足のようにこれで海底の砂をかいて潜るのも得意だ。そして目だけ出して外敵から身を守ると同時に、通りがかる獲物を待ち受ける。泳いで移動することと言い、砂に潜ることと言い、まあ忍者蟹のようなものだ。

野人は子供のころから九州でこのワタリガニばかり食っていたから、日本海や北海道のカニよりこちらのほうが馴染みがある。食べ比べても、深海のカニやヤドカリの仲間より、浅瀬で太陽を浴びたワタリガニのほうが味は濃厚で、味噌汁にすれば違いがわかる。ただ、豪快に食べられる日本海の大型のカニも捨てがたい。小ぶりなワタリガニは食うのが面倒なのだ。

蟹の見分け方の共通点はずっしりとした重さだが、タイワンガザミのオスとメスは季節によっても味が違う。秋はオス、冬ならメスだが、まあ年中旨いことには変わりない。ワタリガニに比べて価格は半値だが、味は8分目だからこれで十分だ。このタダ同然の大きなタイワンガザミ2匹を食いまくった。一匹は蒸して食べ、一匹はぶつ切りにして活きたヨシエビと共に豪快な味噌汁にした。ヨシエビも同じ伊勢湾で獲れるクルマエビの仲間だ。活きたカニとエビの味噌汁が旨くないわけがない。味は想像にまかせるが、これだけでご飯が何倍も食べられるくらいだ。ムフ~~!