巨大なアスパラ株のお引っ越し | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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野人が住み着いているこの事務所の前のアスパラが農園へお引っ越しだ。野人農園を作る前に家主さんの畑の一部を借りて実験していたのだが、そのままになっていた。15年も生きるアスパラの株が巨大になれば、根は枯れずに肥大して土壌が硬くなる。掘り起こしてみれば案の定片手では持てないくらい巨大化、その様相はまるでオクトパスだ。この巨大な株が全部で5個。ついでに巨大化したニラ株やニンニクやシマラッキョウも掘り起こしてお引っ越し。これらは放っておいても巨大化して増えるから楽で重宝している。農園の隅にでも植えておけばよい。肥料はまったくいらず、環境さえ整えてやれば勝手に育つ。そうして育った彼らは驚くほど旨い。

アスパラの根はヤマウドに良く似ている。ヤマウドはこれを数倍もえげつなくしたような根で、野人農園の50株近いヤマウドは土ごと掘り起こせば1株が数十キロ、土を落としても根だけで10キロ近いだろう。重機でもなければ掘れないかもしれない。

アスパラもヤマウドもニラも、採りたてを生でかじるのが一番旨い食い方だ。あのみずみずしい独特の甘さは生きていないと味わえない。