今月の15日、読者のつきのいやしさん一行3人がやってきた。本人いわく、この一年間で7回目らしい。飽きもせずよく続くものだ。皆勤賞として特別の御馳走でもてなすことにした。
希望は「磯遊びとランチ」だったが、この日はあいにくの雨で屋根付きの船で釣りと天ぷらに変更した。ところが出航間際になってどうしても船で磯へ行きたいと言い出した。
やめとけ・・と言ったのだが仕方なく上陸用舟艇で出航した。3人は傘をさして頑張っているが野人は濡れ鼠だ。磯へ着いてからも雨、釣りをしている時も雨、港に帰るまで雨・・・つまり伊勢は終日雨だった。天気予報は夕方まで曇りだと言ったのに・・ウソつき・・
雨の中、全速で帰港中、3人は傘をさして長袖なのに寒さでガタガタ震えていたが、野人はどうと言うこともなく、この程度では死なない。
いつもは「つきの石ころ」さんと言ってからかっていたのでこの日は特別の料理を出した。
活きたハモをさばいて天ぷらに、黒鯛も刺身と「カマ焼き」にした。頭と骨をダシにして味噌汁を作り、脂ののった腹の身を最後に入れた。ご飯は大アサリとヒオウギ貝の釜飯。
メインは前日に野人が近くの渓流から捕ってきた「モクズガニ」だ。藻屑蟹と書き、字の如く爪に藻の屑のような毛が生えている。ズガニと言う地方もあり、鮎、天然ウナギ、手長エビと並ぶ川の御馳走だ。上海ガニはこの仲間で見た目も変わらない。秋には産卵の為に一斉に海に下るが、この時期が甲羅に濃厚な味噌を蓄え一番旨い。味噌汁が一番だが、黒鯛汁があるのでオーソドックスな塩茹でだ。どれも美味しいがこの蟹が一番好評だった。
釣ったキスと黒鯛の刺身、キスとハモの天ぷら、他に浜で採取した山菜ツルナ、野人農園のヤマウドの花、モロヘイヤ、ゴーヤ、ナスビも天ぷらだ。サザエにヒオウギガイに採取したカサガイの炭火焼、黒鯛のカマ焼き、アラ汁・・・
自分達が調達した食材と野人が集めた食材、どちらも走り回ってもてなす「御馳走」と言う言葉にぴったりだ。雨は夕方まで降り続いていたが、野人の濡れたシャツは体温ですっかり乾いていた。帰ってからそのままの格好でまた・・眠ってしまった。
つきのいやしさんの記事
充電の土地












