最高の笑顔 キスの顔! | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

キスの顔!

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ほれ~ タイじゃ   薄情な親
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一昨日は毎年恒例の友人達のキス釣りと宴会だった。ヤマハ時代の友人達で、これでもう何年目かわからない。年に二回やる時もある。総勢12名でやって来た。食事は野人も入るが、他に飛び入りも参加してくる。男達の大半は洋食の調理人で、釣りも料理も手馴れたものだからまったく手がかからない。牛肉や酒も持ち込むが、飛び入りは鴨や猪や鹿も持ち込んでくるから毎年大宴会になってしまうのだ。毎年半額くらいにまで値切られていたが、今年からは釣りと食事で一人4千円に値上げした。もっとも食材はほとんどかからない。

男達はいまだに野人のことを「船長」と呼ぶ。連載東シナ海流にも書いたが、南西諸島から三重にかけて何年も船長のイメージが抜けないのだ。当時から支配人とか実名で呼ばれたことが無い。最も役職は付いても退職まで野山のガイドもやりながら現役の船長を通した。この会社の料理長も、野人を社長と呼ばず船長と呼んでいたくらいだ。どうも畑はイメージに合わないようだ。

当日は風もうねりも高く、一般の客なら酔うから避ける場所だが、気にもせず釣り始めた。相変わらずキスがバンバン釣れたが一人だけ釣れてない。新人の若いお嬢さんだ。友人の娘なのだが親は知らん顔して自分の釣りに夢中で面倒を見ない。野人が教えてあげたが、「キスキス・・大きなキスが釣りたい」と懸命だった。そしてやっと念願の大型キス。

野人はカメラを向ける時必ずキスなら「キスの顔!」と指図する。ベラなら当然「ベラの顔!」だ。フグはフグの顔でタコはタコの顔をさせることにしている。この娘の「キスの顔」はこれまでで最高の笑顔だった。モデルにしたいくらいで父親に似なくて本当に良かった。食事時は父親らしい顔して食べ物の講釈をタレながら娘に食べさせている・・と思いきや・・「アレ持って来い、これが食いたい」と娘をこき使っていた。