山に咲くササユリ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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ササユリが一本だけ山道の横に咲いていた。その幹には小さな短冊が結び付けてあった。「採らないでください」と。愛好家かが守ろうとしたものだろう。思いがこもっていた。

ササユリは急激に減少し、今や貴重な植物になりつつある。花を咲かせるのにも年月を要し同じ場所にとどまらず移動する。自由気ままだから栽培は難しい。持ち帰って人の手に負えるようなものでもない。各地でササユリの群生地を保護しようと頑張っている人達も多い。にもかかわらず人は採取して持ち帰ろうとする。人の欲は限りがない。

ササユリは葉がササの葉に似ているからササユリらしいが、山に「ささやかに」咲くからササユリなのだ。ササユリは山でしか生きられない。