畳は食用にも薬にもなる | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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畳表として古くから利用されている通称「イグサ」はインド原産ででシルクロード経由で中国から日本に入ってきた帰化植物だ。北海道から沖縄まで分布、湿地帯など湿り気の多い場所に自生する。学術名は「イ」なのだが、一文字では書き辛いのでイグサと書かれることが多い。厳密に言うなら畳に使うのはイの栽培品種でコヒゲと言う別の植物になる。

細い棒のよう妙ちくりんな葉っぱは子供の頃から見かけていた。葉のようで葉のない茎にも見える部分はやはり茎なのだ。葉は退化して茎を包む鞘になり、外見上は「葉かなく」見える。別名「灯心草」とも言うが漢方薬の生薬名も同じだ。江戸時代には茎中の白い髄をとって灯心を作り、ナタネ油などを染み込ませて灯火用に使っていた。一般生活には欠かせない必需品で灯心売りという行商人もいた。小児の夜泣きにはこれを黒焼き、粉末にして乳首に塗って飲ませていたようだ。918年の日本最古の本草書「本草和名」や最古の医書「医心方」にも薬草としての記述があり、感染症を抑えていたようだ。現在でもイグサの抗菌作用は確認されている。大腸菌のО―157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌 レジネオラ菌などを抑制する。漢方では全草を利尿に用いている。

イグサはリラックス効果も高く、畳の暮らしは抗菌だけでなく森林浴と同じ効果がある。

畳は長い年月を費やした日本人の知恵が結集されたものなのだ。畳のような化学製品ではなく本物の畳の素晴らしさを認識してもらいたい。「健康」においては高価なじゅうたんと言えども足元にも及ばない。野人は当然畳で暮らしている。

刈って来て、細かく砕いて袋詰めにして楽しむ「イグサ風呂」もその内に紹介する。

イグサの食物繊維はその63%と言うくらい驚異的でミネラル分も豊富だ。当然便通効果が高く、腸の激しい運動でウェストが減少すると言う(笑)。是非試してもらいたいものだ。

野人も欲情剤・・いや浴場剤としてだけでなく、食用として実験することにした。