ヨシエビは車海老の仲間で、水深20~30mの砂泥地に生息、底引き網で捕獲される。地域によっては幻の海老として高価だが、伊勢湾では大量に水揚げされる。甘エビのような甘味はないが、プリプリして生で食べても旨い海老だ。大きなものは17cmになり、小さなものはかきあげにすると抜群に美味しい。10cm以下のヨシエビは鳥羽、神島、伊良湖水道海域のタイやスズキ釣りの生餌として必需品になっている。その味の良さから、魚が釣れずに退屈している釣り人のビールの「つまみ」になっている。
野人のレストガーデンでは時々かき揚げ天ぷらの材料として提供しているが、すこぶる好評で、「何これ!美味しい~!」と感激するのだ。普段、冷凍のブラックタイガーの天ぷらしか食ったことがないのだろう。柔らかい殻ごと揚げて食べると濃厚な海老の味がする。鮮度が良くてミソもあるから当然だ。刺身もかき揚げも食い飽きた。次回はこの活きのヨシエビを使った「トムヤムクンスープ」を紹介する。タイのトムヤムクンは、フランスのブイヤベース、中国のフカヒレスープと並ぶ「世界三大スープ」だ。直訳すれば海老の辛くて酸っぱいスープとなるが、日本人にはまったくない発想だ。
