船外機の向こうに親子の夏休みがある。砂浜ではなく岩がゴツゴツした海。暗礁を縫って岩の隙間のわずかなゴロタ石の浜に船を入れた。海のない奈良県から来た二組の親子は初体験。海へは行ってもいつも安全な砂浜で、貝殻は拾っても活きた貝を見ることがなかった。戸惑いながらも足元に注意しながら子供達は大騒ぎ。海の中を覗くと色んな生き物がいる。砂浜と違い磯は天然の水族館なのだ。野人が捕まえてきたタコとナマコとウニに触れて遊び歓声をあげる。磯ウォッチングの後は、昼の食材の小さな巻貝獲りに熱中していた。小さな頃から野人が遊び、ときめいたのは砂浜ではなく磯だった。

