そして…。眞鍋家では…。
暁美が既に朝食の準備。
起きて来た睦美。
「かあさん、おはよ~~。」
キッチンで暁美、
「あん、おはよ。どうだぃ。芙美花さん。」
エプロンを着用しながら睦美、
「うん。昨日、病院に行ったって。」
「ふん、そぅ~~。…んじゃ、1週間は、学校、休みだね~~。」
「うん。」
カウンター越しに睦美、
「ねぇ、かあさん。」
暁美、チラリと睦美を見て、
「なんだぃ。」
「私、耀司さんと結婚する。」
そんな睦美を見て暁美、微笑みながら、
「そうかぃ。うん。おめでと。」
「え…???…驚かないの…???」
そんな睦美に暁美、
「はははは。物凄~~く、驚いた。はははは。」
「は…???」
「嬉しいに決まってるじゃないか~~。本音を言えば、いつまで待たせるんだぃって、思ったくらいだから~~。こっちはもぅ~~。いつか、いつかって~~。」
そんな母に睦美、思わず口を尖らせて、
「…ご、めん。」
暁美、ニコニコと。
「まぁねぇ~~。考えてみれば。」
遠くを見るような目で暁美。
「高井戸さんも、中々ね~~。ここまで来るのには、あれこれと。…まま。ようやっと、踏ん切りが着いたって言うか。まっ。今回の芙美花さんのインフルがそもそものタイミングだったんじゃないかね~~~。聞けば、高井戸さんの妹さんも、インフルって話だし。」
睦美、
「う、うん。」
「まっ。頑張んな。どっちにしたって、レッスンの帰りは、高井戸経由なんだろ…???」
「う、うん。」
お味噌汁を作りながら暁美、
「昨夜は、仕事がひと段落したから、早めに休んだのさ。そうしたら、下から誓の、やった~~~。お義姉さん、遂に、結婚~~~。ひゃ~~~。ってのが聞こえてきてねぇ~~。いきなり、布団の中で、ヨシッて。」
暁美、ニッコリと。
睦美、
「な~~んだ、かあさん、誓のあの声、聞こえたんだ~~。」
「…と、言うより、誓の、やった~~で、起こされちまったね~~。かかかかか。」
睦美、自分の弁当を作りながら母を見て微笑んで。
暁美、睦美に体を向けて、
「睦美。本当におめでとう。」
いきなり睦美、母のそんな姿に目が潤んで、
「うん。」
そして、涙声に、
「ありがと。」
暁美、そんな睦美を抱き締めて、
「はは。おめでと、おめでと。」
「かあさん…。」
そして…。
こちらでも。
「ほいさ。」
勝臣。
汐梨、
「あ、ありがとう~~。」
布団から起きて。
勝臣、
「今日の朝食は~~。梅干しと豆腐のスープ~~。」
汐梨、
「ん~~。いい匂~~い。」
「はは。まぁ、何とか、だるさも、ひと段落、したかな…???…熱も37度2。」
汐梨、スープを啜りながら、
「うんうん。何とかね~~。…とは言っても、1週間はねぇ~~。…それに、パパも出勤停止なんだもん。申し訳なくって~~。」
その声に勝臣、
「あ、いや。でも、しっかりと特別休暇、取得、しちゃってますから~~。」
汐梨も、
「まね~~。それ、言ったら、私も、同じなんだけど。かかかか。…但し。家の中だけって、言うのが…。かかかかか。慣れてないせいで…。」
勝臣も、
「確かに。」
「パパなんてそれ相応でしょう~~。感染してなくって、1週間家の中で。待期期間。…って言うか、パパも気を付けてよ~~。この上、パパもインフル罹ったら麻沙美~~。」
「あん。それはもぅ~~。心得ております。だから~~。マスクに、手袋。ディスポを使っております~~。」
当然であるが、汐梨は夫婦の寝室で隔離状態。
勝臣と麻沙美は別室にて。汐梨のインフルエンザ罹患時の状況である。
勝臣、
「でも、まぁ~~。ははは。ようやっとだね~~。お義兄さん。」
汐梨、そんな勝臣を見て、
「うん。…はは。思えば…、ナイス、タイミング。なのかも、知れない。…って言うか~~。」
勝臣、妻を見て、
「うん…???」
汐梨、夫を見て、
「芙美花の、ファインプレイ~~。」
「あぁ。宮前師長に…???」
コクリと汐梨。
「兄さんのスマホで、泣きながらの訴え。…しかも…、インフルで、体もだるくっての…。」
前を見て、
「夢の中でね~~。…兄さんにも言ったんだけど、体が弱っている時の、その時の気持ちって、余程だよって。…芙美花、こころの声、だよね~~。芙美花、泣きながらだもん。そんな娘の声だもん。…覚悟が、決まったって…、事なんだろうね~~。」
そして…。
睦美、レッスン終了後は真っすぐに、高井戸家に。その、2日後だった。
睦美に、望月からのライン。
「ココルキー、歌詞が完成しました。」
そのメッセージに睦美、目を真ん丸にして、
「凄~~~い。はははは。」
既に曲は、ココルキーのメンバーたちから、睦美の編曲を基にされて、
楽曲として完成されていた。その動画がメッセージの下に…。
睦美、
「あ~~~。素敵~~。」
そして…。
「耀司さん。」
バセットを抱き締めて頭を撫でながらの睦美。
耀司、
「うん…???」
「曲、完成しました。」
瞬間、耀司、
「おっと~~~。」

ママでいい…。 vol,323. 暁美、睦美に体を向けて、「睦美。本当におめでとう。」
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