「芙美花さん。夢の中で私がピアノを弾いてたんですって。そして、芙美花さん自身はクラリネットを…。演奏し終わったらみんなが拍手で。」
睦美。
晄史、
「うんうんうん。」
「耀司さんに汐梨さん。汐梨さんの旦那様に麻沙美ちゃん。そして晄史に誓。」
誓、目を丸く、そしてニッコリと、
「わお。」
「そして、耀司さんと汐梨さんの実家の、和歌山のおじいちゃんとおばあちゃん。みんなで拍手。」
誓、
「うんうんうん。」
「そしたらね。そんな中で、いきなりみんなの中からバセットが芙美花さんに抱き着いてきたんですって。」
晄史、
「へぇ~~~。」
「夢の中でおかあさんがいっぱい出て来て。…でも…。そこからはおかあさんが段々消えて行った。…夢の中で…。芙美花さん、物凄い、心細かったんじゃないかな~~。」
晄史、黙って前を。
「そっか~~。」
誓、義姉を見て、
「…だよね~~。…まだ、高校生。」
その声に睦美、頷いて、
「うん。…その時の事を、最初は、耀司さんから、夕飯食べる前に、話を聞いて。芙美花が、師長に言うんだ。涙声になって。…宮前さんに電話してた時に、芙美花さん、感極まって、宮前さんに、おかあさん、欲しい、欲しいよ~~って言ったらしいの。そして…、睦美さんと一緒にいたい。おかあさんじゃなくって、ママでいいから、ママになって欲しいって。」
晄史と誓、
「ママ。」
睦美、コクリと。
「うん。ママ。…耀司さん、言ってた。宮前さんに、俺、睦美さんと結婚しますって。だから、耀司さん。私にも。俺と、結婚してくださいって。…私も…、体、震えちゃったけど…。」
そんな睦美を優しく見つめるように晄史。
誓も。そして誓、
「お義姉さん。」
「そして…。2階に行って、お粥を芙美花さんに。全部食べてくれて…。…そして、芙美花さんからも、夢の話し。」
誓、優しく、
「うん。」
誓、僅かに目を潤ませて。
睦美も僅かに目を潤ませている。バッグからハンカチを取って。
「芙美花さん、泣きながら、私の…。…おかあさん、じゃなくって…。ママになってくれる…???…って。」
鼻の下をハンカチで押さえながら、
「私も…、芙美花さんに、ママでいいのって…、聞いたら、うん。ママでいいって。…私、芙美花さんに、分かったって。芙美花さん、自然に…、私に自分の体を。」
晄史、姉に笑みを。
「姉さん。」
ニッコリと。
誓、両の頬の涙を両手で拭いながら、
「…おめでと。」
睦美、ふたりに嬉しい笑みを。目は涙で濡れているが…。
ハンカチで鼻を押さえ、目の下を押さえながらにして、ふたりにニッコリと。
そんな姉を見て晄史も誓も、微笑みを。
睦美、
「ふぅ~~。何か、ホッとした。ははは。」
晄史、
「はは。」
誓、
「ふふ。」
「着替えて、お風呂入っちゃおう~~~。」
オットマンから立ち上がり、そのままリビングから…。
数秒後…。
誓、両手をめい一杯天井に向けて、
「やった~~~。お義姉さん、遂に、結婚~~~。ひゃ~~~。」
そのまま晄史に体をドン。
そんな誓の体を受け止める晄史、誓を抱き締めながら、
「はははは。うん。」
そんな誓の声を廊下で聞いて睦美、再び目を潤ませて…、
「はは。誓~~。」
翌日、まだ芙美花の熱は37度台。
耀司、
「まっ。そんなに簡単には…。インフルエンザ、ねぇ~~~。」
芙美花、
「おとうさん。」
「ん~~~???…睦美さんのメモの通りに。っと~~。お粥、温めてきた。少し、熱いかも…。」
芙美花、今度は自分でベッドから。
耀司、
「おっと~~。ひとりで、起きれたか。」
芙美花、まだ、弱々しい声だが、
「…なんとか…、ね。…まだ、体は、だるいけど…。」
耀司、そんな芙美花に、
「おっ。」
トレイのまま。
「言っとくけど、レンチンじゃないからね。ちゃんとメモの通りに、火は通した。」
芙美花、
「はいはい。コホッ。」
耀司、睦美の書いたメモ書きを芙美花の目の前に、
「はい、この通り。」
芙美花、メモを見て。すると、急に、鼻がツンとして、目頭が。
「おとうさん。」
急に涙声になって。
耀司、芙美花に、
「うん…???」
「私ね…。昨日、睦美さんに。」
その声に耀司、
「うん。話は聞いた。」
「え…???」
「…って言うか、その前におとうさんが、睦美さんには、結婚してくださいって、言ったから。」
すると芙美花、みるみる内に、涙声でも笑顔になって、
「うそ~~~~。」
耀司、そんな芙美花を見ながら、
「はははは。あぁ。」
「おとうさ。」
いきなり芙美花、父に体を。
耀司、
「お~~~っと~~。お粥、零れる~~~。」
芙美花、
「ハッ。やば。」
耀司、笑いながら、
「かかかかか。うんうんうん。何とか、大丈夫…、かな…???」
芙美花、
「うん。」
コクリと。
「しっかりと治す。」

ママでいい…。 vol,322. 誓、両手をめい一杯天井に向けて、「やった~~~。お義姉さん、遂に、結婚~~~。」
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