「高校2年の娘から、逆に、父親の俺が、面倒見てもらってます。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ その声に耀司、ニコリと。
「うん。分かったよ。」



芙美花、話疲れたのか、また目を閉じて氷枕の上で。

耀司、そんな芙美花のおでこに手を。
「うん。まだ…か。」



耀司、自室で…。スマホを耳に。

スマホから聞こえる勝臣の声、
「まだですね~~。中々、熱、下がんなくて~~。38度台で…。」
そして勝臣、
「はは。僕もバタバタです。アイスノンだけじゃ、どうしようもなくって、氷買ってきたり。」

耀司、
「やり方、知ってんの…???」

勝臣、
「はい。検索して、方法は…。」

声を聞いて耀司、
「あぁ。そっち。」

スマホから勝臣の声、
「お義兄さんは…???」

耀司、思わず、
「はは。朝から電話。パソコンで調べるも何も。睦美さんから電話が来たり、師長から電話が来たりで。で、教えてくれて。」

スマホから勝臣、
「なるほどね~~~。」
そして。
「お義兄さん。」
語尾を強く。

耀司、スマホに、
「うん…???」

勝臣、しっかりとした滑舌で、
「頼れる人がいるという事は、幸せな事です。」

その声に耀司、深呼吸をして頷いて、
「全く。その通りだよ。」



数分後、通話は切れる。

お昼は耀司、芙美花がインフルエンザという事で、余り、食欲はなかったが、意外と…。
探すとあるもので、戸棚からカップ麵を。
「おほ。あるある~~。」


そして、バセットには、
「はいよ~~。お待たせ~~。バセット~~。芙美花、今、インフルで休んでる。おまえ、早くインフル治れって、祈っててくれな。」

その声にバセット、耀司を見て、
「ワン。」

耀司、そんなバセットに、
「ははは。いい子だ。」






夕方前になって、高井戸家に…。

耀司、玄関に。
「はは、」
頷いて、
「いらっしゃい。」

睦美、
「来るな。と、言われても来ます。」

そんな睦美に耀司、ニコリと。
「でしょうね~~。」

睦美も、
「ふふ。」
買い物かごを用意したのだろう、食材が入ってる。
「とにかく。」

耀司、睦美に一礼するように、
「お願いします。」




睦美、まずはキッチンに。そして頷いて。買って来たものを冷蔵庫に。
そして、耀司とふたり2階に。

耀司、ノックをしてドアを開けて、
「どうぞ。」

睦美、
「お邪魔しま~~す。」
そして、芙美花の部屋に。
「はは。可愛いお部屋~~~。」

耀司、
「芙美花~~。睦美さん、来てくれた。」

睦美、ベッドで眠っている芙美花に、
「芙美花さ~~ん。」
そして、体温計を…。芙美花に、
「ちょっと、ごめんねぇ~~。」

ゆっくりと目を開ける芙美花。目の前のマスクをした睦美の顔を見て、
「睦美さん。」

睦美、芙美花にニッコリと。
「こんにちは。ごめんね。熱、測ろうか。」

微笑むように芙美花、僅かにコクリと。

グローブをした手で睦美、芙美花の脇の下に体温計を。


そして…。
「38度3。…まだだね~~。」
そして、
「OK~~。じゃあ、着替えましょうか。結構、熱で汗、搔いてるみたいだから…。」
睦美、耀司に、
「耀司さん、クローゼット。」

耀司、慌てて、
「あ、あ~~。はい。そこに。」

睦美、指差した方を見て、
「あぁ。」
そして笑顔で、
「はい。」
そして耀司に、
「じゃあ~~。後は私に任せて、耀司さん。仕事、お願いします。」

耀司、その声に、
「あ、あ~~。あ、はい。」
ペコリと。
「お願いします。」






そして…。凡そ30分。睦美、階段を降りて耀司の部屋に、ノックをして、
「耀司さん、洗濯機、使わせて頂きま~~す。」

部屋の中から、
「あ、はい。」
すぐさまドアに、そして開けて…。すると、
「あれ…???」
そして、
「睦美さ~~ん。」
廊下を。

そして、洗濯室に。

耀司、
「あ。ははは。もぅ、いらっしゃった。」

睦美、コクリと。
「洗濯機、使いますね。芙美花さんのパジャマ。さすがに汗で。」

耀司、
「あ、あ~~。はい。」
ニコリと。
「お願いします。」

睦美、
「それにしても、さすがは芙美花さん。整ってるぅ~~~。」

耀司、その声に照れ臭そうに、
「ははは。」
頭の後ろを撫でながら、
「自慢の娘ですから。文句の付けようが…。高校2年の娘から、逆に、父親の俺が、面倒見てもらってます。」

その声に睦美、クスクスと。そして、耀司を見て、
「ほんと、ですよね。」

耀司、睦美にペコリと。
「お恥ずかしい限りです。」

睦美、
「さてと。」
耀司に、
「ちょっと、すみません。」

耀司、洗濯室の入口で睦美を避けるように、
「あ、はい。」

睦美、キッチンに。
「お粥、お粥~~。」

耀司、睦美に、
「あ、じゃあ~~。俺、また、部屋で。」

睦美、耀司に振り返って、ニッコリと。
「はい。お願いします。」

耀司、廊下で睦美に一礼をして。
「こちらこそ、お願いします。」

睦美も、そんな耀司に一礼をして、
「はい。畏まりました。」
既にマスクとグローブは外している。






凡そ1時間。

耀司、部屋から出て来て、キッチンでコーヒーを。
そして、テーブルに。椅子に座ってコーヒーを。


2階からエプロンをした睦美が…。そして…。
「ふふふ。完食~~。」








ママでいい…。   vol,307.  「高校2年の娘から、逆に、父親の俺が、面倒見てもらってます。」

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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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