汐梨、
「…ででで、どんなバンドなの…???」
睦美、バッグからスマホを出して、
「え…っとですね~~。」
耀司、すぐさま、
「おっと。それなら。」
いきなり椅子から立ち上がって。
芙美花、
「おとうさん。」
汐梨も耀司を見て、
「兄さん…???」
耀司、3人に、
「俺を誰だと思ってる。」
そして、顔をニカッと。
すぐさま部屋に。
引き出しの中から、
「へへ。」
リビングに戻って。
「睦美さん、スマホ、貸してくれる。」
睦美、目をパチクリと。
「あ、はい。」
「ありがと。」
すると耀司、睦美のスマホにケーブルを。そして…。テレビに…。
汐梨と芙美花、
「あ~~~。なるほど。」
汐梨、芙美花、椅子から立ち上がり。
汐梨、睦美の肩に手を。
睦美、コクリと。
耀司、3人を手招き。そして耀司、
「これをこうして…。これかな…???」
するとテレビ画面に。
汐梨、
「わお。」
睦美、
「はぁ~~~。」
芙美花、ニコニコと、
「さすが、おとうさん。」
汐梨もニコニコと、
「かかかかか。偉い。」
耀司、ニンマリとさせて、
「俺を誰だと思ってる。」
汐梨、クスクスと。
「はいはい。ITのプロでございます。」
睦美、画面を見て、
「あ、これです。」
こじんまりとしたライブハウス。
ドラムから始まる。リズムを取るように。
そしてボーカルらしい男性が頭の上で両手を叩いてリズムを取る。
客もそれに合わせての手拍子。
そしていきなりギターが唸る。すると数秒後にキーボードが。
睦美、
「彼が、キーボードの矢島孔太君です。」
汐梨、
「へぇ~~ぇえ~~。」
そして歌い出す。
いきなり耀司、汐梨、芙美花、
「おや。」
「あは。」
「わぁ~~。」
耀司、
「はは。や~~るじゃん。」
汐梨、コクリコクリと。
「うん。上手い。」
芙美花も、
「ははは。うんうんうん。」
睦美、画面を見ながら…。
耀司、
「これって…。コピー…???」
睦美を見て。
睦美、コクリと。
「はい。…ロックだそうですけど…。ちょっと、私は、知らなくって。」
耀司、頷きながら、
「うんうんうん。」
汐梨も、
「私も…。」
顔を傾げて、
「ちょっと、知らないかな~~。」
芙美花も、
「聞いた事な~~い。」
そして…。
睦美、
「今度のが、オリジナルって…。」
耀司、頷きながら、
「ん~~~。」
キーボードから始まる。そしてドラムとギター。そしてボーカル。
曲を聴きながらに、耀司、
「ん~~~。」
腕組みしながら、
「感じ、的には。…いいんじゃない…???」
睦美を見て。
汐梨も、
「うんうんうん。私もそう思う。」
顔を傾げて、
「そんな…。派手な、何とも音がドバ~~ンとう感じ…???…そんなんじゃないロックだってあるし。」
芙美花も頷いて、
「うんうんうん。ロックって言っても、幅…広いからね~~。けど…。」
チロリ舌を出して、
「私は、アマチュアのっ…、聴いたこと…、ないから、あれだけど…。」
耀司、曲を聴きながら、
「でも、まぁ…。睦美さん、曲を作る事になりましたって言うから。こんな感じのバンドなら。」
睦美、コクリと。
「えぇ。」
すると。
「耀司さん。ちょっと早送り、していただけませんか。」
耀司、その声に、
「はいはい。」
早送りして…。
すると睦美、
「あ、そこです。…ちょっと前。」
耀司、
「…と~~。」
そして…、巻き戻して、
「…ここ…、かな…???」
睦美、コクリと。
「あ、はい。これです。」
ドラムから始まり、次にはシンセサイザー。そしてキーボードが…。
耀司、
「おや。スタンダードから今度は。」
睦美、コクリと。
「えぇ。」
汐梨も芙美花も、
「うんうん。これいい。自然に体が動く。」
「だよね~~。」
睦美も、
「私も、聴いていて、うん。いい感じって…。」
耀司、
「うん。俺もそう思う。」
睦美、
「ただ…。」
耀司も汐梨も、睦美を見て、
「うん…???」
「この人、矢島孔太さんたちのバンド。オリジナルが出来るのって、1曲に、3ヶ月、掛かるんだそうです。」
耀司、目を見開いて、
「3ヶ月。」
汐梨、睦美を見て、
「そんなに…???」
睦美、頷いて、
「えぇ。…で、最初は孔太さん。何か違うエッセンスが欲しいって、話だったんですけど。確かに。それもあるとは思うんですけど。事務局長の話しだと、1曲に3ヶ月もじゃ、掛かり過ぎじゃ~~。…幾ら、アマチュアと言えども…。」
耀司、口をぐんにゃりとさせながら腕組みして、
「ん~~~。確かに。…けど…。それでも続けていられるバンドって…。まま。人気、なんだろうね~~。」
汐梨、
「はは。でも、まぁ。」
顔を傾げて、
「どっちかって言えば、この人たち。…ある意味…。イケメンクラス…???」
いきなり芙美花、
「あ~~~。確かに~~。何か、かっこいいよね~~。」
耀司、
「まぁねぇ~~。まま。バンドを継続していくんなら~~。やっぱり。今の時代、コピーよりは~~オリジナル。プロだって、1日に何曲も書く訳だから。」
芙美花、
「え…???…うそ。そうなの…???」
汐梨は鼻の下を伸ばして。
耀司、
「俺の好きなアーティストは1日に10数曲は書く。」
芙美花、父の声に、目を真ん丸にして、
「凄っ!!!」

ママでいい…。 vol,271. 耀司、「俺の好きなアーティストは1日に10数曲は書く。」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
