「あなた以上にピアノの技術を持っている人は…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ いきなりの事で睦美、まだ頭の中が混乱。

善川、
「まっ。とにかく、これから2週間あります。ピアノ講師としての仕事内容は生野事務局長には前以て話てありますから、事務局長の指示の下でお願いします。生野事務局長。」

その話に生野、ニッコリと。
「はい。」
軽く会釈を。
「お任せください。」
そして眞鍋を見て、
「眞鍋さん、よろしく。」

睦美、生野を見て、瞬きしながらも、
「あ、あ、あ。あ、はい。」
そして頭を下げて、
「よろしく、お願いします。」

そして善川、また眞鍋を見てニッコリと。
「でも、良かったじゃない~~。セレモニーから専属でのピアノ演奏だなんて~~。眞鍋さん。あなたの実力よ。」
そして首を振って、
「そんな…、易々と結婚のセレモニーから、そんな話なんて、実際は稀。…ま。確かに。結婚する当事者たちから依頼されてのピアノ演奏なら話は別だけど。普通なら、まず有り得ない。凡そ、リクエストの楽曲になると思うから。それなのに眞鍋さん。相当、見染められたようね。ふふ。」

睦美、顔を赤らめたように、
「あ、ありがとうございます。」

「まっ。」
善川、
「最初は、多少、ブランクはあると思いますが、絶対音感のある眞鍋さんなら大丈夫でしょ。当然ながら、今までの事務での午前から勤務。と、言う事にはならないから、今度は、あなた自身で自分のライフスタイル、考えないと。このヨシカワ音楽教室は個人経営ではなく法人だから、とにかく頑張って。ここでも専属契約となりますから。」

またまた睦美、
「あ、ありがとうございます。」
頭をペコリと。そして、生野を見て、また善川を見て、
「な、何を…、どう言ったらいいのか…。」

そんな眞鍋に善川、ニッコリと。
「ふふ。まっ。それも当然。」
善川、ニコニコとしながら、机に向かい、そして椅子に座りながら、
「事務員を募集して、面接となった時点で話すつもりでいたけど…。」
眞鍋を見てニッコリと。
「あなたからいきなり、セレモニーの話しが出て来たから、この機会にて。ねっ。」
そして善川、
「とにかく、眞鍋さん、あなたをこのまま事務局員として働いてもらうなんて勿体なさ過ぎ。今のヨシカワ音楽教室であなた以上にピアノの技術を持っている人は、小白川先生の他には凡そあなただけ。」

睦美、顔を赤らめて、
「そ、そんな…。」

「3歳からピアノを始めて、それからはピアノ一筋。韓国での様々なコンクールでの受賞。とにかく素晴らしい限り。これからも期待している逸材ですから、よろしくお願いします。」

そんな善川に睦美、深くお辞儀をして、
「ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします。」

善川、そんな眞鍋を見て微笑ましく。そして生野も眞鍋を見てニッコリと。
「生野事務局長、凡そ事務員、その目星は。」

その声に生野、ニッコリと。
「えぇ。凡そは。」

その声に善川、笑みを。
「うん。じゃあ~~、後は面接のみね。」

「はい。」
「じゃ、よろしくお願いします。」

生野、善川にコクリと。
「はい。では、失礼いたします。」

睦美もお辞儀をして、
「失礼します。」

生野、ドアを開けて眞鍋を先に。そしてドアが閉まる。

両肘を机の上に。組んだ両手の上に顎を乗せて。
そして、今度はその手を解いて、両手握り拳でグッと両脇を絞めるように善川、
「ヨシッ!!!」




廊下で睦美、思いっきり目を閉じて、小さな声で、
「もぅ~~~、ビックリ~~~。え~~~ぇえ~~!!!」

生野、
「はははは。さすがに、驚きましたか。」

またまた小さな声で眞鍋、体で驚きの表現で、
「驚きましたよ、当然。まさか、私。いきなり…???…全然、聞いてませんでしたから~~。」

そんな眞鍋に生野、ニコニコと、
「でしょうね~~。」
けれども生野、
「あぁ。でも、前々から、講師で欠員が出れば、必然的に、眞鍋さんにって。あれ…???…この話って、してませんでしたっけ。」
あっけんらかんと。

睦美、その話にいきなり眉間に皺を寄せて、そして顔を傾げて、
「聞いて…???…いや…。」

「確か。話したか…。あぁ。はははは。別の事務局員にですね~~。ま。冗談交じりに話しましたから、本気にはしてないような…。」

眞鍋、
「え…???…誰にですか…???」

生野、思わず顔を傾げて、
「誰でしたか…???」
そして、
「ははは。私も覚えてないですね。はは。」

睦美、思わず、
「わお。」




そして、ふたり事務局に。

事務局員たちに見つめられての睦美、自分の席に。

そして生野、
「え~~、みなさん。」

いきなり事務局員たち、生野に注目。

生野、
「みなさんに報告があります。」

その声に事務局員たち、お互いに顔を見合わせて、
「…???」

生野、ニコニコと。
「実は、この度、小白川先生が本格的にピアニストとして海外のほうで動き出すという事で、このヨシカワ音楽教室を離れる事になりました。」

瞬間、事務局員たち、お互いに顔を見合わせて、
「うそ。」








ママでいい…。   vol,232.   「あなた以上にピアノの技術を持っている人は…。」

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