そして…。ふたり、共に、
「いただきます。」
芙美花、
「うんうんうん。さすがはおばちゃん、ナイス。…でね、おとうさん。」
耀司、一口。
「アチ。お~~~。」
そして、芙美花に、
「うん…???」
「おばちゃんにさ。睦美さんの事。後押ししてもらおうよ。」
耀司、右目を歪めて、芙美花に、
「は、あ…???」
芙美花、
「だ~~って、だって、だって。おとうさん、睦美さんと付き合うって言っても、これからどうやってって。」
食べながら耀司、
「あ、それ。汐梨がもぅ、睦美さんに言った。散々言われたよ俺。」
芙美花、瞬きして、
「へっ…???」
「今日ね。」
そして耀司、
「ははは。いきなり睦美さんから電話があってさ。」
「うん。」
「今、ケーキ屋さんにいますって。ほら、駅前の蘭子のケーキ屋さん。」
芙美花、
「うんうんうん。」
「いや。俺もビックリしてさ。…で、ケーキ、何が好きですかって電話で聞いて来るのよ。だから~~。何でも好きですよって言ったら。」
いきなり、
「くふ。それから程よくして、睦美さん、ウチに来てさ。すみません、いきなりお邪魔してって。ケーキ買って来てくれた~~。かかかか。いやいやび~~っくり~~。」
その話に芙美花、目を真ん丸に、
「え~~~ぇえ~~!!!凄っ!!!」
そんな芙美花の顔に耀司、
「いやいやいや、ほんと。汐梨もびっくりしてさ。睦美さんが帰った後に、まさかだわ~~って。」
芙美花、またまた、
「凄~~い。」
まだ目を真ん丸に。
耀司、ようやく舌が火傷しそうなシチューを美味しそうに。
「…でぇ~~。いきなり睦美さんが来たでしょ。だから麻沙美も大喜び。」
「うんうんうん。」
耀司、今度は顔を傾げて、
「それにしても凄いよね。」
その声に芙美花、
「ふん…???」
「バセット。」
「バセット…???」
芙美花、バセットの方を見て。
バセット、既に眠っているような…。
「うん。」
耀司。
「まさか、他所の人にあんなに懐く。…って言うか、ありゃ、正に、甘えてる…って奴だよ。」
僅かに眉間に皺を寄せての芙美花、
「懐く。甘える…???」
そして、
「あ~~。うんうんうん。確かに。前もそういうのあったじゃん。」
「ん。ま。確かに。…そうなんだけど~~。他所の人にだよ。汐梨にさえも、あんなに甘えた事って…。」
芙美花、
「どんな感じ…???」
耀司、またまた顔を傾げて、
「ん~~~。…とにかく~~。その人から離れない。…みたいな…???」
瞬間、芙美花、
「かはははは。んじゃ、おかあさんや私、麻沙美と一緒じゃ~~ん。」
「でさ。」
耀司。
「俺が来ると自分の定位置に。何食わぬ顔してさ。」
芙美花、
「かかかかか。」
そして、
「まぁ~~。男性と女性とじゃ、違うかも知んないけどねぇ~~。」
耀司、
「でぇ~~。バセットが睦美さんにぃ~~。甘えている時に~~。あぁ。確か、あの時。睦美さん、キャビネットの写真を見て、祐里子を見て、奇麗って言ってくれて。」
芙美花、キャビネットの写真を見て、
「うんうんうん。」
「…で、睦美さんがまたバセットの頭を撫でてくれて。バセットがそれに、胸キュンキュンみたいな。…んで、汐梨がさ。睦美さんに言ったのよ。俺の事、散々滅多切りにして、お願い。このすっとこどっこい、お付き合いしますって言っておいて、連絡なんてしないと思うから、睦美さんからこれでもかってくらいにラインなり電話なりしてって。あいつ、睦美さんの帰り側に、また両手を合わせて、お願い。散々ってくらいにラインして。電話してって。」
芙美花、父からそんな話を聞いてキョトンと。
耀司、芙美花に、
「…と、言う事に。」
芙美花、瞬き。声がない。
耀司、そのままシチューを口に。食べて。そして…、芙美花を見て、
「うん…???」
そして、
「どした…???」
芙美花、目をパチクリと。
「あっ。」
そして、
「あ、あ。…いや…。」
耀司、
「どしたの…???…あぁ。今朝の…。俺が、どうやればって…。それ。汐梨も言ってた。」
芙美花、思わず、
「えっ…???」
「芙美花にもそう言ったんでしょ。これからどうやればって。…芙美花の事だから、今頃学校でも悩んでんじゃない。って。」
シチューを食べながら耀司。
またまた芙美花、ポカ~~ンと。
耀司、芙美花を見て、
「芙美花~~~???」
「あ。は。は、はははは。うん。」
耀司、すぐさま、
「どした~~???…学校で、何か、あったか…???」
その声に芙美花、
「あ。は、はははははは。」
「変な奴だな~~。まっ。とにかく、今は期末に集中。」
そこまで言って耀司、
「うん…???…おま、おとうさんに話があったんじゃ。…まっ。期末の事もあるし、汐梨も、あんまり刺激しないようにって。」
芙美花、
「あん。でも…。」
そんな芙美花を見て耀司。
「うん…???」
「…あ、いや…。でも…。ん~~。気になるじゃん。おとうさんの…、これから…。」
その言葉に耀司、
「あ、あ、あ、うん。…すまない。」

ママでいい…。 vol,170. 「おばちゃんにさ。睦美さんの事。後押ししてもらおうよ。」
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