「当然、あんたを一生の宝物としてくれてる。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ その声に耀司、
「えぇ。…芙美花には私がいるでしょ。それに~~。こ~~んな、義姉さんを愛して止まない兄さんもいる~~。当然、あんたを一生の宝物としてくれてる。まっ。おっちょこちょいではあるけど~~。それに~~。いい加減に麻沙美まで悲しませんな。毎日、あんたの事で心配してんのよ~~。って。あんた、芙美花、あんたの好きな家事をやって今のあんた、おしまいにしな。じゃないと、周りが暗くなっちゃうんだよ。芙美花を抱き締めながらね~~。はははは。」

誓も睦美もキッチンから出て来て、
「へぇ~~~。」

晄史も、
「わお。凄いですね~~。」

耀司、
「ま。妹の場合は、もぅ~~。筋金入りだからね~~。」

睦美、その言葉に、誓を見て、
「筋金…、入り…???」

誓、思わず、
「ん~~~。筋金入り…。まっ。簡単に言えば、強いからだ…???…意志が強いとか~~。物事に振り回されない。鍛えられている…???…ですかね。高井戸さん。」

耀司、キャビネットの傍で、
「あ、うん。」
微笑みながら顔を傾げて、
「我が妹ながら天晴なんだけど~~。意外と、人に揉まれながら生きて来たって言うのがあるから。日本にいない時期もあったし。」

「日本にいない時期。」
睦美。

その声に晄史も誓も高井戸を見て、
「…???」

晄史、
「高井戸さん…???」

誓、
「それって…。」

耀司、3人を見て、ニコニコと。そして、頭を撫でて、
「アハ。…あ、いや…。妹って…。あれで、結構、ワイルド。」

晄史、
「ワイルド…。」

「子供の頃から。なんですけど。あんまり、家に居たがらない。…って言うか~~。意外と…、がめつい。…な~~んて言ったら、怒られるんだけど~~。」

睦美に誓、そして晄史も眉間に皺を。

誓、顔を傾げながら、
「どういう…???」

晄史、
「意味ですか…???」

耀司、
「子供の頃から、どんどん前に出ていく性格。何て言うか~~。視野を広げる…???…小学の頃から、お店の手伝いをしてた。」

睦美、
「小学の頃から…。」

耀司、頷いて、
「うん。親戚に、お店屋があってね。料理屋なんだけど~~。そこで、お小遣い稼ぎ。」

晄史、
「お小遣い稼ぎ。」

耀司、また頷いて、
「うん。まぁ。いろんな人といたい。って言うのもあったんだと思う。そして…。中学に入ればその店でアルバイト。」

誓、
「中学でアルバイト。…って、うそ。校則。」

その声に耀司、
「ははははは。まま、確かに。…けど、働いているところが親戚だから。親の承認あり。学校側も認可。認めざるを得ない。…って言うか~~。まず学校関係の人が来る店でもなかったからね~~。しかも、生徒なんて。」

晄史、
「へぇ~~~。」

誓も、
「凄~~。」

「もぅ、高校にもなれば、俄然。」
そして耀司、
「逆に、店の女将や大将にまで、高校卒業したらここで働け。な~~んて言われたくらい。まっ。客にも可愛がられて~~。小学の頃からだも~~ん。…で、大学に入って、そのままアルバイトも続けて~~、500万稼いだ。」

睦美と誓、目を真ん丸にして、
「500万。」

耀司、またキャビネットの写真を見ながら、
「…で、あれよあれよと、大学卒業したと思ったら~~。今度はオーストラリアにワーホリー。」

晄史と誓、
「ワーホリーって、凄っ。」

耀司、ニコニコと、
「かかかかか。何とも破天荒な性格で~~。とにかく自分で稼ぐ。…で、人波に揉まれる。」

晄史、何かしら思い出したように、
「あ~~~。うんうんうん。何だか分かる気がする~~。木守さ~~ん。何か、凄い、凛々しいような…。」

耀司、
「かかかかかか。…だから、結構~~。あいつの話す声には、何かしらの説得力がある。」

その声に睦美も、
「うんうんうん。分かるような気がする~~。教室の子のママさんたちにも好かれてるから~~。…結構、年齢、上って感じもするんだけど~~。そういうの、全然感じさせな~~い。」

耀司、
「ははははは。大学卒業して~~。オーストラリアに留学して~~。今度はワーホリーに明け暮れて。」

誓、
「凄い。オーストラリアに留学。」

耀司、
「はははは。その為の資金繰りね。」

睦美、
「あ~~ん。なるほど。」

「でぇ~~。」
耀司。
「大学卒業してオーストラリアに留学。」

3人、
「うんうん。」

「で、一旦は日本に帰って来て、半年も掛かんない。つまりは、オーストラリアで留学していた頃に働いていた店から働いてみないかって言われて、今度はまたオーストラリアに。ワーホリー。」

睦美、
「凄~~。」

「あっと言う間に30~~。で、ようやく日本に帰って来て~~。それからは、高校時代から夢見てたウェディングプランナーに。落ち着いたと。駆け抜けましたね~~。我が妹ながら~~。マイウェ~~イ、自分の道を~~。気付いたら35~~。」

誓、
「凄~~~。」

睦美晄史も、
「うんうんうん。」

耀司、
「…で。…ここまで話して。」

3人、
「うんうんうん。」

耀司、3人に、
「何か、気付きません…???」








ママでいい…。   vol,086.   「当然、あんたを一生の宝物としてくれてる。」

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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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