睦美、誓は見ずに、その声に、
「んふ…???…それが…???」
誓、
「高井戸さんの娘さんって、どんな料理、作るんだろ。…って、言うか、高校2年生の作る、料理か~~。気になるぅ~~~。」
睦美、そんな誓に、
「えへ…???」
「…って言うか~~。」
誓。
「私もお義姉さんも、料理は小学生から…???」
睦美、
「うんうんうん。」
誓、いきなりキッチンの中から、
「高井戸さん。」
耀司、すぐさまキッチンに顔を、
「あ、はい。」
「娘さんって、いつ頃から料理。…作れるように…???」
耀司、その声に、
「あ、いや…。」
瞬きしながら、
「物心ついた頃には既に、作れてたかな~~。妻の手伝いをするようになったのは確か、2歳の頃からです。…だから…。小学1年生の頃には既に…。カレーやシチューなんかは当たり前に。」
晄史、
「うそ。」
目を丸く。
暁美はソファで新聞を見ながら、
「ん~~~???」
誓と睦美、顔を見合わせて、
「小学1年っ。凄っ。」
耀司、ふたりを見て、
「えへ…???…それが、どうか…???」
誓、高井戸に顔を左右に振って、
「ううん。」
睦美、
「高井戸さんの娘さんって、どんな料理を作るのかな~~って、思って。」
耀司、
「あぁ~~~。ははははは。何でも作れます。多分。」
そして…。考えながらも、
「…って言うか…、作れないものは、ないんじゃないかなって…。僕は思います。僕の想像に付く料理はまず作れますね。…って言うか~~。ここ数年は、創造料理も増えてましたね~~。」
睦美、
「そうぞう料理。」
誓、
「あん。つまりは、料理。…と、言うか~~。自分でレシピを作るって。何ていうかな~~。当て嵌まった料理じゃないって感じの。」
睦美、目をアチラコチラに。
「な、る、ほど。当て嵌まった、料理じゃない。」
耀司、
「妻の仕事が夜勤の時になんて、自分で作ってましたから。」
暁美、
「あら。高井戸さんの奥様って、夜勤…???」
耀司、暁美に、
「えぇ。看護婦だったんで。病院の。」
「あらそぅ~~~。うんうんうん。大変なお仕事よね~~。」
睦美、
「そっか~~。当て嵌まった料理じゃない。そうぞう料理。ふ~~~ん。」
そんな義姉に誓、
「えへ…???…どうしたの、お義姉さん。」
睦美、すぐさま、
「えっ…???…あ。はは。ううん。…何でも。」
そして、瞬間、睦美の脳裏に浮かんだ景色。
とある…、一室。スタジオであろうか。
睦美の作った料理を美味しそうに食べているひとりの男性。
「さすが、睦美の作った料理。最高~~。」
睦美、
「うんうんんじゃんじゃん食べて~~。」
ニコニコ顔の男性。
そして…。
すぐにその景色は消えて。
「え―――――――っ!!!…凄いですね~~。」
いきなり聞こえてくる晄史の声。
睦美、思わず、
「えっ…!!!」
誓、
「何々、どうしたの~~???」
キッチンからテーブルに。
晄史、誓に、
「えへ…???…え~~とね~~。」
そして誓に、
「はい。ここで、問題です。高井戸さんのおとうさんの職業は…???」
誓、思わず、
「はっ…???」
いきなり瞬きして、両手を前に振り振りして、
「いやいやいや。絶対に分かんない。」
耀司もニコリと、
「ですよね~~。…って言うか、分かったら凄い。」
晄史を見て。
晄史も、口を開けて、
「あ~~。そっか~~。分かんないか~~。」
誓、
「分かる訳、ないじゃない。」
耀司、
「かかかかか。水道局の職員です。…って言うか、だった。今は…。嘱託ですけどね。なんせ、年齢が70ですから。」
暁美、
「ごめんなさいね~~。私は、少し、部屋で。」
晄史、
「あ、うん。」
「高井戸さん、ごゆっくりと。」
睦美、
「後で起こすね~~。」
自室に向かう暁美、頷きながら、
「お願い。」
誓、
「お義母さん、新しい翻訳の仕事で、ちょっと、疲れてるかも。」
耀司、
「あぁ~~。なるほど。」
晄史、
「ででで。高井戸さんのおとうさんの趣味。なんだか。」
ニコニコと。
耀司もニッコリと。
「これも…。」
顔を傾げて、
「分かんないでしょう~~。」
誓、いきなり顔をクシャリとさせて、
「え~~~~???…って、70歳で趣味。」
「もしかして…。…ベーシストとか…。ベース。」
睦美、サラリと。
いきなり耀司、ドキン。
晄史、目を真ん丸に、
「うそ。」
姉に顔を。
「凄い、姉さん、なんで分かったの…???」
いきなり睦美、こちらも目を真ん丸に、
「うそっ!!!…ほんとなの…???…ベース…???」
思わず微笑みながら、
「はは。あはははは。完璧に、あてずっぽう~~。つい。ついつい。高井戸さんがジャズ好きだからって、単に。…なら…。いや…。おとうさまの事は場外で…。いきなり頭の中にベース。」
誓、
「いやいやいや。お義姉さん、凄っ。」
晄史も、
「姉さん。」
耀司、
「…って言うか、僕の方こそ驚いた。いきなりベースって。」
睦美、慌てて、両手を前に、
「あ、いや…。いやいやいや。これは単に。だから、ジャズって…。だからベースって。あはははは。」
そして睦美、顔を傾げて頭を左手でペン。
「あは。」

ママでいい…。 vol,084. 「娘さんって、いつ頃から料理。…作れるように…???」
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