「ねぇ~~。」
景織子。
「そんな事、言い出したら、さすがだよ芙美花~~。」
千愛も詩乃も、
「うんうんうん。家事全般、OK~~。」
芙美花、
「ん~~~。…でも、それだけは、しょうがないかな~~。あんまり記憶ってないんだけど~~。ちっちゃい頃からおかあさんの手伝いばっかりやってたって言うから~~。…だから。」
顔を傾げながら、
「小学の時から料理、作れちゃってたし~~。おかあさんと一緒にいっつも、買い物行ってたしね~~。」
千愛と詩乃、
「かかかかか。とにかく芙美花、凄いわ。」
詩乃、
「こ~~ん友達がいるんだよ。私は泣きたいよ~~。」
3人、
「かかかかか。」
「な~~に言ってるかな~~。」
「おぃおぃ。友よ。」
千愛。
眞鍋家、既にテーブルにはたくさんの料理が…。
晄史、
「それではまず、乾杯。」
そして高井戸を見て、
「すみません、高井戸さん、お昼前からで、しかも…、車ですから、ノンアルで。」
耀司には、ビールグラスのノンアルコール。
耀司、そんな晄史に、右手を振って、
「いえいえいえ。…それにしても、凄い料理。何だか、飲み会か忘年会か新年会みたいな…。」
そんな声に睦美も誓も、
「ふふふふふ。」
晄史、
「では。乾杯~~ぃ。」
「乾杯。」
それぞれがニコニコと。
晄史、高井戸に、
「どうぞ、どうぞ。好きなものを…。」
高井戸、
「みんな、美味しそう~~。」
料理を見ながら。
「何だか、映画に出て来そうな料理って感じも。」
誓、
「いやいやいや。そんな…。映画に出て来るなんて、そんな、大袈裟な。」
そして、舌をチロリと出して、
「但し。オードブルは一切ありません。みんな、私とお義姉さんの手料理です。」
いきなり耀司、目を真ん丸にして、
「凄い。わお。へぇ~~~。」
晄史、
「まぁ…。姉さんも誓も、こと料理に関しては~~。得意な方かな…。」
耀司、サラダと唐揚げを。そして…。
「うんうんうん。美味しい。」
そして晄史と誓、睦美を見て、
「うんうんうん。美味しいです。」
3人共にニッコリと。
晄史、
「唐揚げは姉さん。…で、高井戸さん、そのサラダ、食べてみて。」
その瞬間、睦美と誓が、
「ふふふふ。」
耀司、サラダに箸を。
「これですか…???」
晄史、
「うんうん。」
耀司、一口。すぐさま、
「うっ。」
目を丸く、
「旨~~~。ははははは。何と。カラシ…???」
誓、
「カラシマヨ。で、春雨サラダ。」
耀司、顔をコクリと、
「うんうんうん。からしマヨネーズ。そして春雨~~。これ、いいわ~~。」
そしてまた唐揚げを。いきなり耀司、目を閉じて顔を天井に、
「ん~~~。お~~いし~~。」
晄史、
「ははははは。」
睦美、左手を口にニッコリと。
誓は、
「ははははは。」
暁美、
「嬉しそうなお顔。」
耀司、
「いや。本当に美味しいです。さすがに。いやいやいや。娘も料理は出来ます。…いや。やっぱ、それ以上ですね~~。」
暁美、
「おや。娘さんが料理。」
睦美、
「高井戸さん、奥様が亡くなって、家事は全部娘さんが。」
その声に暁美、
「あぁ~~。はいはい。なるほど~~。…でも、凄いわね~~。…確か…、娘さんって、高校…。」
耀司、
「えぇ。高2です。」
暁美、微笑ましい顔で、
「立派だわ~~~。…中々どうして…。今の時代、社会人でも家事なんて…。まっ。様々あるでしょうけど…。殆どが仕事で…。料理を作るよりも外食って時代。…そんな中で家事が出来て、料理が出来る。凄いわ~~~。」
耀司、その声に照れながら、
「あ、ははははは。はは。えぇ。ありがとうございます。」
暁美、
「ささ。どんどん召し上がって。ふたりとも、まぁ、朝早くから準備で…。」
その声に耀司、誓と睦美を見て。
睦美、誓、思わず顔をコクリと。
耀司、
「いやいやいやいや。ありがとうございます~~。」
誓、
「へへへへへ。」
飲んで食べて、話も盛り上がって。凡そ1時間半程度。
テーブルには再び淹れ立てのコーヒーが…。
料理は…、大盛況で、残食なし。
晄史、
「ははははは。高井戸さん、食べましたね~~~。」
その声に耀司、
「いやいやいや。戴きました~~。何とも…。」
キッチンでは睦美と誓が洗い物を。
既に食べ終わった皿から睦美と誓、どちらからともなく洗い物をしていたが…。
誓、義姉に、
「凄~~い。気持ちいい程に完食~~。」
睦美も、ニコニコと、
「うんうんうん。はは。」
誓、
「何とも、作り甲斐があったわ~~。はははは。」
このふたりの声は、水の音と食器の触れ合う音で晄史と高井戸には聞こえていない。
誓、洗い上がったものを拭きながら、
「お義姉さんは~~。会ってみて、間もない人との一緒の食事。もし手料理を遠慮がちに食べてくれる人と、俄然、美味しそうにモリモリ食べてくれる人と、どっちが好き…???」
その声に睦美、僅かに考えながらも、
「ん~~。やっぱり、作った方としては美味しく食べて欲しいよね~~。」
誓、お皿を吹きながら、
「やっぱ、そっち。」

ママでいい…。 vol,083. 「映画に出て来そうな料理」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
