山本真弓です。

 

 

ADHD長男の大学受験について

あのときの感情を振り返って綴っています。

 

 

 

前回は、不合格だった日のことを書きました。

 

 

 

あの日からしばらく、

私は自分でも驚くくらい、

気持ちの整理がつかないままでした。

 

 

 

頭では「この子は大丈夫」と分かっているのに、

心はまったくついてこない。

 

 

 

「信じる、って何だっけ?」

という問いだけが、ずっと自分の中に

残り続けていました。

 

 

 

というのも、ここに至るまでに

私たちはものすごく

エネルギーをかけてきたからです。

 

 

 

今日はそのことを書きますね。

 

 

②憧れの大学に挑戦する長男を送り出した日々

 

 

長男が浪人すると決めたのは、

高3の時の受験が不本意な結果で

終わったからでした。

 

 

まだ、十分な実力がついてない。

もっと勉強を突き詰めたかったのに

時間が足りなかった。

 

 

そして、やるからには

憧れていた大学に挑戦してみたい。

 

 

そんな想いで、去年の4月から

塾を変えて、浪人生活がスタートしました。

 

 

 

毎日、土日も休みなく、

午前中から夜まで10時間以上勉強して

帰ってくる生活が続きました。

 

 

 

 

模試をいくつも受けたり、

オープンキャンパスに行ったり、

大学説明会に行ったりして

 

 

他のことは一切やらず、

ただ勉強だけに一年のほとんどを

捧げてきました。

 

 

夏には、体調を崩して

点滴を打ったこともありました。

 

 

 

 

模試の成績が伸び悩み、

思うように結果が出ない苦しみ。

 

 

夫が心配して

志望校を下げる提案をしたり

「このままじゃだめだ」と

マイナスな言葉をぶつけたりしても

長男はそれを聞き入れることはありませんでした。

 

 

 

それだけ、目標に対する想いが

強かったんだと思います。

 

 

 

 

私も、さすがに

「大丈夫かな…」

と少し不安になったこともあったけど、

 

 

「この子はきっとここから伸びる」

 

と信じて、ただただ

長男のエネルギーが下がらないように、

いつもメンタル面をサポートしていました。

 

 

私だって、そりゃ、心配にもなる。

 

 

 

でも、長男は最後にすごいパワーが出ることを

私は知っている。

 

 

「信じてるからね」

 

 

その想いだけはブラさずに、

直前まで一緒に一問一答をしたりして

私にできることをやろうと思いながら

共通テストの日を迎えました。

 

 

 

「今までたくさん頑張ってきたから大丈夫」

「あなたはできる!」

 

 

そんな想いを込めて、

長男を送り出しました。

 

 

image

 

 

自己採点では、なんと

自己最高点をたたき出した長男。

 

 

 

 

目標としていた大学は

ボーダーラインをわずかに上回り、

C判定がつきました。

 

 

 

ランクを少し落とせば、

A判定の大学もある。

 

 

でも、長男は迷わず

本命の大学を受験することにしました。

 

 

 

長男にとっては、

去年は受けることすらできなかった大学に

挑戦できること自体が喜びだったのです。

 



 

受験の切符を手に入れることができて

それだけでも大興奮で

喜んでいたあの時。

 

 

 

合格の可能性は半々ではあったけれど、

4月からずっと頑張ってきた

一つの成果が得られた瞬間でした。

 

 


 

ここで、挑戦の道を選ぶということは、

合格できなくて別の大学に進む未来も

覚悟しておかなくてはいけないということ。

 

 

 

 

それでも、長男の人生にとって

この本命大学を受けない、と

いう選択肢はありませんでした。

 

 

 

 

 

そんな想いで迎えた

本命大学の前期試験前日。

 

 

 

私と長男は、一緒にホテルで

前泊しました。

 

 

 

 

夢にまで見た受験本番が

とうとう明日なんだ…

 

 

 

緊張でご飯が喉を通らない長男。

 

 

 

長男の代わりに最寄り駅まで下見に行き、

食事を買い出しに行く私。

 

 

 

 

まだまだだと思っていた受験が

もう明日なんだな…と思うと

なんだか不思議な感じでした。

 

 

 

 

長男に手作りのお守りを渡し、

明日の段取りをしたら

あとはもう、私にできることは

何もありません。

 

 

 

 

緊張するなという方がおかしい。

 

 

緊張してる方が、正常だよ。

 

 

それだけ、ここに賭けてきたんだもの…

 

 

 

 

他の受験生もレベルが高いから、

こればっかりは

やってみないとわからない。

 

 

でも、長男が自分の力を出せるように、

ただただ、信じてあげること。

 

 

それが今私にできる最大のサポートなのだと思っていました。

 

 

 

 

ここまできたらもう、

長男を信じるしかない。

 

 

 

 

受験生の親として、

「信じる」

ということを何度も試されてきたけど

いよいよ本番。

 

 

 

緊張もするけれど、

「ついにここまで来たな」という

すがすがしい気持ちで当日を迎えました。

 

 


そして本番当日の朝。

 

一緒に試験場の手前まで歩き、

長男を送り出しました。

 



 

「行ってくるね」


 

そう言って試験場に向かう長男の背中が

なんだか誇らしく思えて

すでに感無量。

 

 

 

その足で、保護者説明会に参加。

 

 

 

大学に入ったあとのことを

「保護者になったつもり」で先取り。

 

 

 

予約したアパートを下見したり、

大学までの道を歩いてみたりして

もうすっかり合格した気分で

待ち時間を過ごしていました。

 

 

 

 

時間を潰すために入ったカフェで

「エネルギーが大事らしいよ」

という会話が聞こえてきたりして、

 

 

「そうそう、そうだよね!」

 

と心の中でシンクロを喜んでみたり…

 

 

 

 

 

私がいい気分で過ごせば、

長男も実力を発揮できるはず!

 

 

 

 

今までやってきた通り、

まずは私がいいイメージすることだよね。

 

 

 

 

長男があの大学に通って

笑って過ごしている日々を

思い描きながら

待ち時間を過ごしていました。

 

 


 

 

このときはまだ、私は

「信じる」ということの本当の意味を

分かっていなかったのかもしれません。

 

 

 

 

ただ、長男が「受かる」と信じて、

現実面も、メンタル面も

たくさんのサポートをしてきた私。

 

 

 

 

この大学にかけてきた、と言っても

過言ではないかもしれません。

 

 

 

 

そんな私でしたが、

まさかの現実によって

自分の根幹を揺るがされたのです。

 

 

 

そして、私はこの経験を経て、

親としてとても大切なことに

改めて気づかされたのでした。

 

 

 

 

そのことは、また次のお話で

書いていきますね。

 

 

 

 

前回のお話はこちら

①信じていたのに、不合格だったあの日のこと。