石川県小松市 勇気づけ子育て講師
山本真弓です。
中3長女の人権作文が
本日の北國新聞朝刊に掲載されました!!
2年連続での受賞&掲載!!
本当にありがたいことです!!
先日、金沢での表彰式にも出席してきました。
そのときの記事がこちら。
長女の人権作文のタイトルは
「二人の妹」
長女が3歳の時に生まれた
重症心身障害児だった次女と、
長女が6歳の時に生まれた
ダウン症の三女について書きました。
今日は全文をご紹介しますね。
『二人の妹』
私には二人の妹がいる。一人は、8才のダウン症の妹。そしてもう一人は、生まれたときに脳に重度の障害を負い、2才の時に亡くなった妹だ。私にとっては、二人とも大切な妹である。私は、二人の妹から、人として大事なことを学んだ。
2012年、私が3才の時に、私にとって初めての妹が生まれた。元気に産まれると思っていたのに、出産のときのトラブルで妹は脳に重い障害を負い、NICUというところに入院することになったのだ。NICUとは「新生児集中治療室」のことで、病気や障害によって治療が必要な赤ちゃんが入院する場所のことだ。妹は自分で呼吸ができず、身体を動かせず、口からミルクを飲むことができず、たくさんの管につながれていた。そして、私たち家族のことも分からないような状態だった。
私は、毎週休みになると、家族と一緒に病院に行き、妹に会いに行っていた。NICUの中には両親以外は入れず、兄と私はガラス越しにしか妹に会うことができなかった。当時私は、そのことがとても嫌だった。だから、私は両親によくこう言っていた。
「この子はいつ家に帰ってくるの?」
両親は、
「病気が治ったらね」
と、私に言った。私は妹と一緒に遊んだり、おしゃべりしたりしたかったので、妹に手紙を書いて、その気持ちを伝えようとしていた。
一年ほどたったころ、妹は別の病院に移ることになった。転院したことによって、今までのようにガラス越しでなく、直接妹のそばにいけるようになった。私はそのことがとても嬉しかった。私は妹のために絵本を読んであげたり、話しかけたり、手を握ったりしていた。妹はやっぱり私のことが何も分かっていなかったけど、それでも私は、妹を可愛がっていた。しかし、2015年の冬、妹は二才で亡くなってしまった。結局、妹は亡くなった時に初めて家に帰ることができた。妹との別れは、人生でとても悲しい出来事だった。
その後、ダウン症の妹が生まれた。小さな赤ちゃんの妹が家に帰って来たとき、私は嬉しくてたまらなかった。なぜなら、入院していた妹は、生きて家に帰ってくることはできなかったからだ。
私はそのとき、ダウン症の妹に対して「すごい」と感じた。ダウン症の妹は、目が開けられるし、口からミルクを飲めたし、呼吸も自分でできたからだ。自由に動いたり、私や家族に甘えたりすることもできる。障害があるかどうかなんて関係ない。元気に生きていること、それだけでいいのだと思った。
今振り返ってみると、私はあることに気づいた。入院していた妹は「何もできない」と思っていたけど、本当はいろんなものを持っていたのではないだろうか。
例えば、愛情を注いでくれる家族がいる。自分の力では呼吸ができないけど、人工呼吸器があれば呼吸できる。そして、身体は自由に動かせないけれど、「生きている」ということができた。「何もできない」というのは思い込みであり、「何も」というわけではなかった。
世の中には、どんなに重い障害があっても、「何もできない人」や「何もない人」なんていないのだ。どんな人でも、生きている限り必ず何かができているし、何かを持っているのだと思う。ただ、私たちはそれを見ようとしていないだけなのだ。
私たちはつい、自分や他人の「ないもの」「足りないもの」ばかり見てしまっていないだろうか。そして、勉強や運動、容姿などを他の人と比べて、劣等感を感じてしまう。私たちは常に小さいころから他の人と自分を比べ、他の人よりできないところがあると、自分を否定してしまう。でも、本当はありのままの自分でも、すでにいろいろなことができているし、良いものを持っているのではないだろうか。私は、障害のある二人の妹を通して、そのことに気づくことができた。
私たちは、自分や他人の「あるもの」よりも「ないもの」の方をすぐに探そうとしてしまう。すぐに他の人と比べて自分を否定したり、他の人のできないところを見てバカにしたりしていないだろうか。私はそんな風に自分や他の人を否定したり、バカにしたりしたくはない。人は、生きているということだけで素晴らしいのだから。
自分のありのままに自信を持ち、自分の持っているものの素晴らしさに気づくことが大切だと思う。二人の妹が、私にそう教えてくれた。
「ないもの」よりも「あるもの」を見ることの大切さ。
まさに、「勇気づけマインド」です。
特に、ダウン症の三女が生まれて、
初めて家に帰ってこれたときの
長男と長女の喜びっぷりは
今でも鮮明に覚えています。
「家に赤ちゃんがいる~」
「動いてる~」
「自分で息してる~」
「ミルク飲んでる~」
って、当たり前のことにいちいち感動していたもんね。
「三女ちゃん、すごーい!!」
って、小さなことにも喜んでた。
NICU面会時代
ガラス越しの面会
転院した次女
初めて家に帰ってきた三女
昨年の受賞の際にも思ったのですが、
長女の中にしっかりと
勇気づけマインドが育ってくれていたこと。
それを評価していただけたことが嬉しいです。
我が家の辛かった経験が
こうして長女の学びになっていて、
「それでいいんだよ」と認められたようで、
「やっぱり、やってきたことは間違ってなかった!」という自信になりました。
石川県民の皆様、
よかったらチェックしてみてください(^^)

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