「空間の解剖学」や「スペースを広げる」ということをトムが繰り返す背景にあるパラダイムを見抜くことが大切です。
たとえば、ストレッチにおいて筋肉に働きかけると、ホメオスタシスのフィードバックが起こることはよく知られています。ダイエットと似ていて、リバウンドしやすいのです。
一方で、高い抽象度で働きかけて、その上で理論的な理解をすれば(←ここは肝)、一挙に柔らかくなることも可能です。
(理論的な理解が無いと、いま自分の起きている良い兆候の全てが悪しきものとして認識して、変化を否定してしまうからです)。
「図と地」がひっくり返るのです。
老婆に見えるか、若い乙女に見えるのか?
シンプルな図と地は「ルビンの壺」と呼ばれるモデルがあります。
| 共通の境界線を持つ2つの領域があり、一方を図、他方を地として見るとする。その結果、直接的知覚的経験は両領域の共通の境界線から生じ、1つの領域のみか、一方が他方よりも強く作用する行動形成効果に特徴付けられる。(ルビン『視覚的図形』)Wikipediaより |
壺を見るのか、向かい合う二人の顔を見るのか。
いつも難解なことをわざと難解にするという易しい手法が好物な「まといのば」としては(冗談です)、珍しくまず結論を言えば、Fasciaとその他の器官の図と地をひっくり返すということです。
類例で言えば、ニューロンとシナプス主体の神経科学から、グリア細胞中心にパラダイムを変えるようなものです。間質細胞にフォーカスするにも似ています。
筋膜もただのパッケージ、ただの皮だと思っていた時代から、逆に重視される時代に変わっています。
*最近のヒエログリフのメタファーで言えば、素晴らしい磁器の壺が表意文字、そして向かい合う二人の男女が表音文字なのです。
c.f.1000年以上解けなかった謎も視点を変えたら一瞬で読めるように、全く予想だにしない道がある。 2023年02月03日
ヒエログリフを表意文字として認識して、計算を走らせると、計算量が爆発するばかりか、永遠の時間がかかっても解けないのです。
その意味では筋肉を使って、身体を支えているという考え方が間違っているのです。筋肉も使っていると言うべきでしょう。
僕はトッドガルシアの解剖を観た時に衝撃を受けたのですが、たしかハムストリングスだったともうのですが、深筋膜をはがした状態で仰向けでご献体が膝を屈伸していたか、足首を吊るされていました。そのときにハムストリングスがべろんと長く伸びていたのです。神経支配を受けていないだけではなく、深筋膜によって覆われて圧迫されていない筋肉とはここまで伸びるものかと衝撃を受けました。
たしかに深筋膜が少しでも外傷等で傷つくと、中から筋肉が飛び出してくるヘルニアにはなるはずだと理解しました。
結論から言えば、筋肉は膨大なFaciaの一形態として、ただし意識的にも自律的にも動くことができる(張力を発することができる)Faciaとして理解すべきです(オステオパシーの人々が喜びそうな理解ですがw)。
全身というテンセグリティー構造の微調整のために筋肉を微調整するのです(端的に言えば、これが「脱力」とか「自然体」の本来の意味です)。その視野にあるのは無理なく身体がテンセグリティとして広がっている状態です。すなわち適切なスペースがあり、それが4次元的に広がっているということです。
積み木ではなく、一見すると反重力っぽいテンセグリティです。
だから筋肉は水のように柔らかく、むしろ硬いのは靭帯や腱などの張力構造です(筋肉も張力を持ちますが、それは瞬時であるべきなのです)。
基本的にこれはペアワークというか、二人ヨガというか、二人テンセグリティーによって、お互いのテンセグリティーを改善していくものです。強化というより調整です。微調整に次ぐ微調整を繰り返し、それがミクロン単位になったときに、圧倒的なパフォーマンスを誇るダンサーやセラピストになると思います。
アナトレBootCampあらためBody Design BootCampでは、それを短期間で目指したいと思っています。幸いにも熱心な身体の専門家ばかりが集まってきてくれていますので(専門家でなくても歓迎です!)、高いレベルでできると思います。
文章で伝えるのはなかなか限界があり、どうして伝わらないのだろうとはもちろん全く思わず、これでは伝わらないよね、とは思っています(Output側の問題です。これから改善していきます)。
でも、セミナーやBootCampではがっつり伝えます。
もしリアル受講が難しい方でも、動画とマンツーマン指導のあるプラチナコースもありますので、是非!
【講座案内】
〜2月の日程(CAP制度継続します)〜
*現段階の予定です!
2月9日(木)19時〜(まといのば講座2月①『Body Design:アナトミートレインに関する真に驚くべきこと』)
2月16日(木)19時〜(まといのば講座2月②(量子コンピューターとしての脳〜超並列思考と真のコンピューター』)
2月18日(土)13時〜(まといのば講座2月③)
2月18日(土)17時〜(まといのば講座2月④)
2月19日(日)15時〜(まといのば講座2月⑤)
2月23日(木・祝)13時〜(まといのば講座2月⑥)
2月23日(木・祝)17時〜(まといのば講座2月予備日)
2月28日(火)19時〜(まといのば講座2月予備日)
そしてBody Design BootCamp1期生募集開始です!(旧アナトレBootCamp)
〜Anatomy2.0を用いて圧倒的な身体を目指す!〜
【Body Design BootCamp1期:開催日程】*2回目のみ変則的に日曜日です。他は土曜日開催!
2月25日(土)19時〜(第1回)
3月12日(日)13時〜(第2回)
4月15日(土)19時〜(第3回)
5月13日(土)19時〜(第4回)
6月10日(土)19時〜(第5回)
〈全3コースです〉
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(Ray式オイルBootCamp受講生向けの割引制度があります!)

In a 1996 interview, Steve said, "Design is a funny word. Some people think design means how it looks. But, of course, if you dig deeper, it's really how it works.
Wired.comより(2段落目です)
(1996年のインタビューで、スティーブは「デザインというのはおかしな言葉だ」と語っています。デザインとは、見た目がどう見えるかということだと思っている人がいる。でも、もちろん、もっと掘り下げてみると、本当はどう動くか(how it works)ということなんだ。)DeepL訳
c.f.気功技術「美肌クリーム版・S字螺旋」のイメージ動画...らしいです。 2012年10月13日
*このブログのタイトルはアップル創業者のSteve Jobsの言葉のパロディー。







