水に落ちたら、泳ぐか、溺れるかしない 〜ゴムゴムも筋膜リリースも靭帯の調整も中毒しよう! | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

ヒーラーとして能力をアップさせるためには、ダンスや武術と似ていて、基礎も大事ですが、実戦も大事です。

 

畳の上でいくら水練しても、海に放り投げられた体験には勝てません。

 

モームをもじるならば、海の中に放り投げられたら、泳ぐか、それとも溺れるか、です。

 

 

水に落ちたら、泳ぎがうまかろうがまずかろうが関係ない。

 

とにかく這い上がらねば溺れる(サマセット・モーム『月と六ペンス』)

 

 

実戦で生き残れれば、鍛えられていきます。

 

 

 

いま、メンター生たちが続々とマッサージ店でヒーラーデビューしています。良いことです。

初回は緊張するでしょうが、すぐに慣れて日常になってきます。

そのまま続けていれば、自然と気功の力がついてきます。

なぜなら、意識しなくても、施術で気功を使ってしまうからです。それも無意識が頑張って、気功技術をどんどん召喚して、結果を出そうとがんばるからです。

 

 

そんなメンバーが昨日のセミナーは集まりました!

 

クライアントの身体という具体的な課題が目の前にあり、時間が区切られていて、その場で結果を出さなくてはいけないマッサージ店の現場は過酷なヒーリングの場なのです。

そんな過酷な戦場で鍛えられたヒーラーの能力が高くならないはずがありません。

 

そんな戦士のためのセミナーでしたw

 

 

たとえば、「筋肉は筋膜と筋繊維でできています!」と言いますが(「まといのば」でも言います)、これは間違っていませんが、全然足りません。

 

実際は筋膜と筋繊維だけで構成されているわけではありません。

(「じゃあ、何で構成されているのか?」という点は本稿の焦点ではないので、結論だけ、、、、たとえば、神経があり、ホルモンがあります。そして栄養があり、ホルモンに対する耐性があります。そしてレクチンや脂肪が邪魔する可能性があります。菌も関係します。筋肉とはそのような複合体です)

 

ただ、筋繊維だけにしか着目していない人にとっては、筋膜という補助線は非常に役に立ちます。

 

筋繊維で筋肉を考えてしまうと、アクチンとミオシンのスライドだけに注目してしまい筋肉をストレッチという視点でしか改善できないように思ってしまいます。

またそれぞれの筋肉が独立して存在していて(拮抗筋はありますが)、バラバラのように感じてしまいます。

しかし、筋膜という視点に立てば、筋肉はつながっているのがわかります。

全身が一枚の皮膚で覆われているように、全身は筋膜で複雑に覆われています。

 

アナトミートレインのトーマス・マイヤーはグレープフルーツをモデルにしています。

これは秀逸なたとえだなと思います。

大きな皮があり、それぞれの房にも皮があります(もちろん果汁の袋にも皮があります)。何層構造にもなっていて、全体はバラバラではなく、つながっているのです。

 

 

筋肉も同じです。

 

特に脚は太腿や下腿があり、膝があり、足関節がありとバラバラに見えますが、ストッキングのように全体を覆う深筋膜があります。そして筋膜がなければ、脚の筋肉はうまく働きません。繋がっているのです。

 

Y字やI字のように脚を高く上げる技でも、よく強調しますが、それら連動した筋肉の使う順番があります。順番を間違えると、身体は簡単に傷んだり、壊れたりしてしまいます。

 

順番と言っても、基本はシンプルで、身体の中心から外へ使います。

 

Y字を上げたいと思ったら、上前腸骨棘と胸椎を近づけるように腸腰筋と腹直筋を最初に使うようなものです。太腿にある大腿四頭筋を最初に使ったら、脚は重くて上がりません。

これをバレエの先生は「脚ではなく、お腹で上げる」と表現したりします。

でも、門外漢にとってみれば、これはなぞなぞみたいな言葉ですw

 

 

でも解剖学に基づくときわめて合理的な発言となります。

 

筋肉は筋繊維と筋膜でできているというのは面白いアイデアです。

 

筋肉=筋繊維+筋膜

 

そして、筋繊維はストレッチによってゆるめ、筋膜は筋膜リリースという実際は指圧を使ってゆるめるのもよく知られています。

筋膜リリースというハイカラな言葉を使わず、指圧とか、マッサージと言えば馴染み深いものですw

 

ちなみにアナトミートレインにせよ、筋膜リリースにせよ、まだまだ解明されていないものであり、科学というよりはアートに近いものです(とトーマス・マイヤーも言っています)。

解剖などを専門にやっている人から言わせると、筋膜がリリースするというのはイメージしづらいと言います。

 

僕自身もそこにはかなり同意します。

 

ですので、ゴムゴムという補助線を挟み込みます。

 

ゴムゴムというのは皮膚運動学の「まといのば」流のワークです(これを紹介してくれたのは、メンバーの1人のベテラントレーナーさんでした。彼の知識と技法を気功技術化したのがゴムゴムです)。

 

 

皮膚を剥がすと運動が改善するというきわめてシンプルな発想です。

たとえば手術痕があると、その部分が引き攣れてしまい動きが制限されるというのが、そもそもの始まりだったようです。

 

我々は皮膚を引っ張ることによって(そこに少しの気功技術を加味することで)、第一に本当に皮膚がペリペリと剥がれるような体感があることを感じます。そしてそれは実際にどれだけつまめるかで観察可能であることも確認します。

そして第二に、そのことでその関節が動きやすくなることを確認します。

 

これは本当に上手にやると劇的です。

 

昨日のゴムゴムセミナーの受講生も「本当に窮屈な服を着ているんだなと実感しました」とおっしゃっていました。

 

 

真面目なヒーラーだと、ひたすらに全身の皮膚を剥がしてしまいそうです。

でも、それだとうまくいかないのです。少し動くとすぐに張り付いてしまいます。

そこで一工夫が必要なのです。

 

それがフィードバックです。第二番目の「関節の可動域の改善のチェック」です。これが重要です。

なぜ重要なのでしょう?

 

とりあえず全身を剥がしてから、快適な身体を楽しめば効率的じゃないかと僕らは思いがちです。

 

効率的どころか、逆効果です。

 

 

たとえば、筋膜リリースというのは圧をかけることと言われます。

実際に筋膜に(ということは筋肉に)強く圧をかけて、しばらく置きます。そして除圧すると(圧をかけるのをやめると)筋膜がリリースすると言われます。

圧迫を解除されると、細胞外液が癒着していた部分に流れ込むのではないかと言われています。

 

これをホメオスタシスという視点で考えてみましょう。

 

ホメオスタシスの機能はシンプルです。

 

「まといのば」では、ホメオスタシスは天の邪鬼だと説明してきました。

全部に反対するのです。

 

痩せたいと思ったら、太るし、暑いな〜と思ったら、身体を冷やすのです。

 

そしていつも過剰に反発します。

 

暑いので汗をかいて体温調整しようとするのに、汗を拭かないと身体は冷えすぎてしまうのです。わざと過剰に反発するのです。

 

ダイエットも同じで、どんなダイエット法であっても短期的には効果が出ます。それに喜ぶのもつかの間、半年、一年がすぎるころには、減らした分の体重は利息をつけて返金されます。リバウンドですね。

 

 

筋膜と筋膜が癒着している状態に対しても、同様です。

もっと圧力をかけるということは、もっと癒着せよ、もっとくっつけと身体に命令している(環境がそういう圧をかけている)ということです。

天の邪鬼なホメオスタシスはそれに対して、反発して、癒着を外すのです。リリースするのです。

 

気功ストレッチなども基本的にはこのホメオスタシスの反発を利用しています。

 

ホメオスタシスをうまく騙すのです。これをアディトレではハッキングと呼んでいます。

 

 

では、ゴムゴムは??

 

これは引っ張って剥がしています。

 

ホメオスタシスが反発したら、即座に剥がされた以上に張り付きそうです。

 

そこで、フィードバックを差し込むのです。すぐに関節の可動域を確認します。

そうすると驚くほど快適に動きます。その快適さに喜ぶと、、、、、、ドーパミンが出ます。

 

脳はドーパミンが大好きです。報酬のためには死んでも良いと思っています(笑)

 

 

ホメオスタシスが反発する前にドーパミンを流し込むことで、ラチェットのようにに機能します。ホメオスタシスの反発を阻止するのです。なぜならいまの状態のほうが気持ち良いからです。ホメオスタシスはむしろ、現在の快適な身体を基準にしようとします。

すなわち、ホメオスタシスの書き換えを自分でやってくれるのです。

 

ホメオスタシスは変わらないものという誤解がありますが、それは勘違いです。一瞬一瞬で変わります(たとえば体重の数値は年齢とともに増えます)。しかし、ホメオスタシスと戦おうとすると、その強情さに辟易するので、「変わらない」と思いがちなだけです。

ホメオスタシスと闘わないで、ホメオスタシスの内側にハッキングして、彼らが持つブループリントを書き換えてしまうのです。

 

そのためにドーパミンを使います。

 

ドーパミンを使うことで、ホメオスタシスのフィードバックを阻止するばかりか、ホメオスタシス自体を書き換えるのです。我々は筋肉を書き換えようとするのではなく、その上の系に介入しようと思って、皮膚を引っ張ることです。

 

そして、このゴムゴムを繰り返していると、ひとつのパターンが脳に刻まれていきます。

平たく言えば、剥がせば剥がれるということです。剥がれると、運動能力がアップして、快適な身体になるということです。

ゴムゴムを身体の奥深くに対して行うのが、筋膜リリースです。

ゴムゴムで臨場感や手触りを十分に高めておくと、筋膜リリースがとてもやりやすいのです。

 

少し結論を急ぐと、、、たとえば腱や靭帯とは何かと言えば、筋繊維の無い筋肉です。筋繊維は伸び縮みしますが、筋膜はほとんど伸びません。その筋膜だけでできているのが腱であり、靭帯です。

また、筋肉を覆う膜を本来は筋筋膜と言うことから分かるように、神経も筋膜で覆われています。腱や靭帯は筋膜そのものです。ということは、同じアプローチが有効です!

 

 

このワークもセミナーでは少しデモンストレーションしましたが、かなり強烈です。

リガメント(靭帯)に対するアプローチは効果がすごいのです。

以前は靭帯は揉んだりマッサージしてはいけないというのが常識でした。いまは筋膜として認識してアプローチをかけるのが有効と分かっています(体重をかけて、親指を突き刺す方式は筋腹に対してでもNGです。靭帯はもとよりw)。

 

筋膜という服を窮屈なものから、快適にする過程で、腱や靭帯、そして神経も改善できます(神経についてのワークもやりました)。

神経は一種の電線のようなものであり、物理的な存在です(当たり前ですが、僕らはそう思えないのです)。その神経の筋膜をリリースしてあげると、筋肉の働きは大きく変わります。

 

ゴムゴムからスタートして、筋膜リリース(Catch & Release)、そしてリガメント(靭帯)や腱、そして神経の筋膜をリリースすることで、非常に面白い施術ができるようになります。

素早く快適な身体にできる超絶技巧な気功整体師となれます。

(という気功整体師養成スクールを年内に開催します!かなり具体的なワークをアディトレの理論とともにやります!!お楽しみに!!!)

というか、その前に今月の「まといのば講座」でがっつりと理論をやります!そちらもお楽しみに!

 

そんな超絶技巧な気功整体師になりたいと思ったら、そのイメージを頭の片隅に置いておきながら、ひたすらに身体にゴムゴムをやることです。

楽なのは肘からです。肘からスタートして、前腕をやり、上腕をやり、三角筋から鎖骨をやり、大胸筋をやります。喉を柔らかく引っ張って、首裏の皮膚を伸ばし、僧帽筋を引っ張ります。そこから頚椎から胸椎へと棘突起を降りていきましょう。

お腹の肉を引っ張って、周りから攻めながら、腹筋の白線部分を剥がしましょう。

脚も同様に!

ポイントは鼠径靭帯、そして腸脛靭帯です。脛骨の弁慶の泣き所を!

 

楽しんで剥がしていくうちに、無意識でやってしまうほどハマると良いです。

自分の身体にとことんやると、人の身体も見えるようになります。

 

自分の身体に触れるのと同じように、人の体に触れることです。

そしたら、圧倒的な力を持つセラピストになります(昨日も言いましたが、接遇も大事です!)。

 

自分も楽しく、クライアントさんも嬉しい、そんな施術を目指してください!!

 

 

【書籍紹介】

途中の引用はサマセット・モームの代表作とも言える「月と6ペンス」より!

 

モームはプロのスパイでもあり、身体を壊して軍隊から離れます。

そして、日々、書き続ける人でもありました。

ルーティンとして書き続けました。

タイプライターを前にして書くことがないときは、サマセット・モームという自分の名前をタイプし続けたそうです!

c.f.神と対話するコツ、チャネリング、自動書記のカラクリ 2011年01月19日

 

(引用開始)

「もちろん、あなたが名高い画家になる可能性もないとは言えません。でも、万にひとつの奇蹟であることは、ご自分でも認めざるをえないでしょう。最期に人生を振り返って、何もかも台無しにしてしまったと悔いるのでは、あまりにもったいない」

 

「何が何でも描かねばならん」ストリックランドは繰り返した。

 

「結果的にせいぜい三流にしかなれなかったら? それでもすべてを投げ出す価値がありますか。ほかの職業なら、一流かどうかは大した問題になりません。並みの能力があれば、けっこうやっていけるでしょう。でも絵の世界ではそうはいきません」

 

「君はあきれた馬鹿だな」

 

「なぜ? 当然のことを言うのが馬鹿げていますか」

 

「描かねばならんと言っただろうが。自分でもどうしようもないんだ。水に落ちたら、泳ぎがうまかろうがまずかろうが関係ない。ともかく這い上がらねば溺れる」

(引用終了)