エレガントな身体を目指す 〜数学は科学の女王であり、整数論は数学の女王である〜 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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ガウスと言えば、昨年の夏の寺子屋で2度ほど扱いましたが(数論とガウス平面にて)、魅力的な大数学者です。

彼は、建築物は足場を残さないと言いました。同様に自分の数学の証明にも足場を残さない簡潔さを課しました。

何か建物を建てるときには、必ず足場が必要です。



しかし、完成の暁(あかつき)には、その足場は取り去らわれます。当然です。

ガウスは数学も同様であると考えました。数学の証明において、チャイティンの言う計算という実験を繰り返し、その上で仮説を創り、それを検証(証明)した上で、その過程をすべて消しゴムで歴史から抹消してしまいます。残されたのは天才の偉業としか思えない証明の壮大な伽藍のみです。実際にそれは天才の偉業なのですが、あまりに人間的な営みはすべて消されています。

今月は数学史を寺子屋で学びますが、そのまえに来月4月の寺子屋の予告です。1つは決まっています。
化学を導入したいというのは、昨年からの課題でしたが、ただ単に化学を導入してもつまらないでしょうから、生化学を導入します!

それも「エレガントな身体になるための生化学」です。

生化学というのは生物化学のことです。生命現象を化学の視点で解明していきます。その意味では分子生物学や遺伝子学などと同じです。化学を観察と実験という博物学的なアプローチから、その機構を化学的に分析しましょうという学問です。

いま話題の糖質制限がらみ(もしくは細マッチョ、ケトン体質)などについて、そろそろ公開する時期と思うのですが、その第一弾として(第二弾以降があるかは別として)寺子屋の場がふさわしいのではないかと思っています。

化学の基礎からスタートして(きっと化学の基礎は当然ながらパウリの排他原理なのでしょう)、すいへーりーべーから初めて、化学反応や化学式をがっつり覚えながら、代謝反応をがっつりとすべてマスターしてもらいます(多分)。



そこで見えてくるのは何か?

それが足場を外した芸術作品のごときガウスの証明です。

ガウスの証明のようなエレガントな身体が生化学の帰結として姿をあらわすのではないかと夢想しています。

数学にコンピュータが入ってきて、コンピュータに証明を力づくでさせるようになったときに(たとえば、四色問題など)、それは数学なのかという疑問が沸き起こりました(僕は十分に数学だと考えます。オイラーやガウスが猛烈なコンピュータであっただけです。リーマンも相当に計算はしたと言われています)。

しかし、それはエレガントさには程遠いと考えられています。

芸術作品のようにすっきりしたエレガントな証明が数学らしい、と主張されます。

これに関して、僕は楽観的です。

チャイティンは証明は幾通りあっても良い、むしろ無限にあるべきだと言います(メタマス!)。

ファインマンはその父から、何かを理解したというのは、その事柄(概念)を全く別の二通り以上で人に説明できたときだと言われて育ちました。

頂上へ至る道は何本あっても良いのです。

ですから、力づくでも良いから証明してしまえば、待てば次々と新しい証明が生まれてきます。歴史がそう示しているのですから、コンピュータを数学の世界からラッダイトする(追い出す)ことはないと思います。


話しは戻しますが、いまケトン体質なり細マッチョにトライしている人は数名います(こちらからのGoサインが出る前にスタートしている方は、どんどん失敗しています。何をやろうがもちろん個人の自由ですが、わざわざ崖から飛び降りることも無いのになとは思います)。

糖というもの(もしくは炭水化物)はすべての食品にほとんど入っていますし、逃れることはできません。しかし大量の糖を良かれと思って摂取するのを避けることはできます。

かつてタバコは健康によいと言われていたように(まあお酒も同様ですね)、炭水化物は今後は嗜好品という扱いになってくると思います(僕はこのことで穀物メジャーが一気に斜陽産業になるのが楽しみで仕方がありません。それを見越してのバイオ燃料なのでしょうが。それ以前にまず砂糖産業は潰れて欲しいとは思います。政府が規制するよりも、構成員が知識とIQをつけるほうが鮮やかに世界は変わります。政府が規制してもすぐに骨抜きにされます。なぜなら政策決定者があまりに少人数で、彼らが基本的には理念ではなく票とお金に従うからでしょう。しかしそれが民意です)。
大衆の手のひら返しは強烈です。歴史は逆回転しないので。

グルコーススパイクが身体に中毒作用として働くのか分かりませんが、糖の導入により身体のパニック、それに対してインスリンの過剰分泌、そして低血糖症状、それゆえ次の炭水化物が欲しくなるという循環は典型的な中毒と言って良いと思います。

海水を飲むのと同じで、炭水化物は摂れば摂るほど欲しくなります。甘いものはあとを引くのです。その恍惚感は麻薬の恍惚感なのです。少なくともSugarはその機序から考えても、麻薬と言ってよく、GI(glycemic index)がどうのと言っても、ゆるやかに効くか、強烈に効くかの違いしかありません。

余談が長いので、話を巻いていきます。

で、糖中毒から抜けると、次はプロテイン(タンパク質)をなるべく多めに摂ろうと身体が変わります。
そこで次のホメオスタシスが発火します。
たとえば、肉や大豆から摂ろうとしても、十分には摂れません。いや、摂れないことはないのですが、これまでの糖中毒と栄養失調という状態からすると(栄養失調なのに動けていたのは、糖によってドラッグの高揚感により、何年も動けていたということです。糖の覚醒効果と解糖系のパワーです)。

それで栄養補助食品としてプロテインを短期間摂取することを薦めています。

実際にプロテインを摂取して、きちんと負荷をかけた運動をすると、筋肉が突然に全身につくのが分かります。この代謝の速度には驚かされますが、体というのは本当に化学反応工場だと分かります。

すると、女性などは特にムキムキになってしまうと心配します。全く不要な心配です。
というか、むしろブクブクになるのは簡単ですが、ムキムキになるのは大変です。
そして筋肉は何もしなければすみやかに落ちるという性質があります。

糖質制限が上手に成功している人は必ず体重が落ちますが、そのときは不可避的に筋肉が落ちるのです。脂肪も燃焼しますが、まず筋肉が落ちます。ちなみに糖断食は断食より過酷です。
糖質制限が楽だという人は、大概糖質を制限しているだけで、まだまだ大量の糖質を摂取しています。というか主食にせよ、おやつにせよ、その糖質摂取は脳が認識しないのです。糖としてカウントしません。味見ならOKくらいにポテチを一袋食べます(それは極端ですが)。

糖中毒ということを考えれば、ご飯だけ抜くなどという対応はナンセンスだと思います。他で糖を過剰に補うだけなので。


で、上手に糖質制限できると一気に痩せます。

この機序はシンプルです。

炭水化物を摂らなければ、糖が血液に運ばれることはなく(ゼロにはなりません。肉にも糖質は入ります)、インスリンが分泌しません。インスリンはアナボリックホルモンなので、脂肪を燃焼させるという回路を止めて、脂肪を蓄積させます。
しかし、インスリンの分泌がほぼゼロに(ゼロにはなりません)抑えれば、いつでも24時間脂肪が燃焼する身体になります。同様に筋肉も代謝し続けるので、筋肉も痩せていきます。

特に糖断食は断食より過酷で、カロリーを摂っていても、身体は飢餓状態だと認識して、運動をやめ、思考が回らなくなり、四六時中眠くなります。これは飢餓なので、冬眠してしまおうということです(比喩です)。今をやりすごせば、また糖がたくさん手に入る時期が来るというわれわれのホメオスタシスというか、DNAの知恵でしょう。

またちょっとだけチョコをとか、ちょっとだけおまんじゅうをという悪魔のささやきも何度もあります。実際に、チョコなりおまんじゅうなり、おにぎりなり、お芋を食べるとすっかり元気になります。まさに中毒です。禁断症状に対して、ドラッグを手渡すのと同じです。解決が先延ばしされ、問題は深刻化します。

誤解されがちですが(僕も長年間違っていました)、白米から玄米菜食へというのは、糖から糖への横の移動です。多少精製度が異なるだけです。菜食主義者も糖を大量摂取しています。そもそも光合成で合成するのはSugarです。精製度が高いドラッグから、低い不純物の多いその意味でゆるやかなドラッグへの移動でしかないということです。



ただこの機序を生化学のレベルでも理解していれば、糖質制限はすみやかに成功します。

ただし筋肉が落ちます。脂肪が燃焼するのと同様に、筋肉が落ちます。

ですので、それを補う意味でも筋肉はつけたほうがいいのです。


「まといのば」では、こう考えています。

まずはマキャベリではないですが、土台をしっかりさせます。
これは知識でありIQです。きちんと生化学のレベルで腑に落ちない限りはいかなる方法も試してはいけないと思います。口にするものが問題なのではないからです。口の中のものではなく、頭の中のものがすべてを決めます。

そして、ガウスのように足場を組みます。これが仮の筋肉です。

糖はエネルギー源などと言われますが、糖は外に捨てられることがないため(捨てられたときは糖尿です。尿に糖がまじったときは危険な状態です)、たかだか4g程度しかいらない糖が1回に50gとかドバドバ入ってくれば、体はパニックです。糖は身体にとっては危険物なので、インスリンによって、グリコーゲンなり、中性脂肪なりにすみやかに変換されます。ただグリコーゲンの備蓄量も血糖と同じくものすごく小さいので、ほとんどは中性脂肪になります。

糖はエネルギーではなく良い迷惑なのです。
もし、エネルギーとして使用したければ、中性脂肪を燃やしてもいいし、筋肉の代謝のさいに糖新生しても良いのです。そこでゆるやかにつくり、ゆるやかに使えばいいのです。そしてエネルギー源のほとんどはケトン体で十分です。

で、足場としての筋肉をつくります。

このときの材料になるのが、タンパク質であり脂肪です。必須アミノ酸と必須脂肪酸です。これは体内で合成されないので、外から欲しいものです。

筋肉を圧倒的につけてしまいます。圧倒的と言ってもきっちり筋肉をつけるなど至難の業です。
多少の筋肉がうっすらとつくだけです。

ただ本人は筋肉がつきすぎたとパニックになります。
ムキムキになってしまうと騒ぎます。
これはホメオスタシスです。

わずかな差に過剰に反応します。

ただ最初は足や腕が太くなり、心配になるでしょう。

しかし、きちんと体のアライメントを整え、負荷をかけ続ければ、外の筋肉は不可避的に落ちていきます。ですので、最初だけです。まずはかっちり筋肉をつけましょう。

その上できちんとハタなりバレエなり、正しい所作なりを続ければ、自分で取り外さなくても足場は外れていくのです。そして残されるのはエレガントな身体です。

これが細マッチョ計画なり、エレガントな身体計画の裏のシステムです。

きちんとアライメントを整えるという作業に良いのはもちろんハタです。きちんとハタで素晴らしいボディを維持すれば、その筋力によって、一時的に足場(筋肉)が肥大してもそれは持続しません。

使わない筋肉は落ちてくるのです。24時間ハタを維持しようとしたら、解糖系の瞬発的な筋肉だけでは持ちません。ですので、解糖系の対概念であるミトコンドリア系を発揮します(解糖系の反対反応は糖新生ですが)。

ちなみにボディビルダーは解糖系の筋肉(白筋ですね。ミトコンドリアが少ないので白く見えます。赤筋はミトコンドリアが多いので赤く見えるということです)を鍛えて肥大させたいので、われわれとはゴールが異なります。彼らはウェイトリフティングとも異なり、大きな運動エネルギーを発揮したいわけでもありません(重なる部分は大きいのですが)。美しく巨大な身体をつくりたいので、あえて解糖系の筋肉に負荷がかかるようにします。
ウェイトリフティングとボディビルダーの違いは脂肪でしょう。誤解を恐れず言えば、ウェイトリフティングであれば肥満していても問題ありません。ボディビルダーは過酷な減量を行います。
ゴールが異なると、重なる部分が多いとは言え、そのプロセスも大きく異なります。

ですので、24時間猛烈にハタを維持し、プロテイン(タンパク質)をなるべく肉から摂れば良いと思います。
ただわれわれは栄養失調の上に、その結果として不可避的に筋力不足ですので、最初はプロテインを選択肢に置いて良いように思います。
ちなみにいわゆる市販のプロテインには砂糖がある程度入っています。相当に甘いです。
乳糖があるにせよ牛乳に溶かしてシェイカーで振ってというベタな方法でプロテインは摂ると良いと思います。そして当然ながらきちんと負荷をかけた運動が必要です。

きちんとタンパク質が摂取され、その一部がアミノ酸として身体に代謝されると、筋肉は回復します。砂地に水が染み込むように、筋肉にアミノ酸が染み込みます(比喩です)。ですので、筋肉は回復しますし、筋力は強くなります。これまでかつかつの中で使いまわしていたのが、潤沢な資金援助があるようなものです。かつかつも大事ですが、潤沢さも大事です。
足場を組み立てて、きちんとした建造物を創り直すまでは、潤沢さがポイントかと思います。

そのときに重要なのは、きちんとした身体のイメージです。

痩せたいとか、何kg落としたいではダメです。

きちんとした身体のイメージを持ち、どのような身体でどのような動きがしたいのかをゴール設定しないといけません。「痩せたい」とか「5kg落としたい」というのは知的怠惰であるということです。それは臨場感もなければ抽象度もありません。

圧倒的な身体を創るための足場、その原材料としてのアミノ酸(タンパク質)です。
足場が作られて、身体がきちんと引き上がるようになれば、最初は力づくであっても、その骨格の構造(アライメント)が、筋肉を鍛え、インナーマッスルでそのアライメントなり引き上げを維持するようになります。そうするとアウターマッスルはお役目御免で落ちていきます。
そのときにエレガントな身体が現れます。