寺子屋シリーズがはじまるにあたりその全体像をながめておくと何かの役に立つかもしれない | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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アメンバー記事を解除しました(2017/07/07)

寺子屋シリーズがスタートします!
かなり楽しみです。

寺子屋シリーズのポイントはシンプルです。
知の世界のパスポートを手に入れることです。

寺子屋シリーズの中身としては大きく分けて2つあります。
これは繰り返しお伝えしておりますが、明日からのスタート前に再び繰り返します。
*大切なことなので3度繰り返します(^^)

1つは知識の習得、1つは知の感触です。

1つは小学校、中学校、そして高校で学ぶべきだった義務教育課程レベルの知識を習得し直そうというものです。
ちなみに、ここに大学を含めるかどうかは難しいところです(大学で何をどう学んでいるのか、僕は不勉強にして知らないもので。もしかしたら、何も学んでいないのではないか、何か教えているのだろうかと思うときもたまにありますし)。

小学校、中学校、高校(高校も義務教育とここでは見做して)の内容をきちんと学ぶことで、多くの無駄が省けます。思考の節約になります。

科学を語る前に理科すら知らず、社会科学を語る以前に社会を知らず、古典教養以前に国語を知らないという方が多いような気がします(自戒をこめて)。数学や英語は大人として不可欠な言語であることを思えば、義務教育課程はまともな大人になるために不可欠なシステムです(もちろんほとんど機能不全に陥っていると僕も認識していますが)。

もう1つは知の感触です。言い換えれば知の世界への招待状です。パスポートです。
そのパスポートを彩るのは知識と感覚です。
知の感触があれば、どんな知的世界も泳ぎきれるのではないかと思います。

知識を得るのはある意味で簡単です。一生懸命に勉強すれば良いことです。もちろん、本からも学べますし、最近ならブログやWikipediaを使い、TEDやiTuneUを駆使して学ぶことができます。
単語を10個覚えれば、単語を10個覚えられます。しかし感触がなければ知識も意味はありません。

知識は増やせば増えます。

知識が無ければ、そもそも世界は見えないので、知識を増やすことはきわめて大切です。
「無知の知」は「知らないことは知っていることだ」ということではありません。それは無知の恥(ち)です。強いて言えば「知らないということ知っていること」です。
最近はそうではないのかもしれませんが、スノビズムに対する反発という形で自分の無知を正当化するという運動(?)がありました。
ささやかな例としては、たとえば帰国子女が普通に英語で発音するとバカにされ、カタカナ英語にせよという同調圧力があることなどがそれに当たります。

おバカを演じる芸能人の方に人気が集まったり、それこそ義務教育課程の知識が無いことをひけらかすような不思議な風潮がありました。逆に雑学王が人気を集める状況も同様です。雑学王はスゴイけど、目指したくはないというイメージです(多分)。称賛と蔑視はコインの裏表であることが少なくありません。


ちなみに雑学王もすでにWatson(IBMコンピューター)に敗れ去りました。
チェスも将棋もそして雑学王選手権も(いや正しくはアメリカのクイズ番組”Jeopardy!”)コンピュータが勝利しました。

人間のコンピュータに対する敗北の歴史が始まったわけではありません。
フォン・ノイマンはコンピュータの計算の間違いを指摘したと言われますが、ガウスもノイマンも暗算の異常な天才でした。特殊技能です。

IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる/早川書房

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*前会長のご冥福をお祈りします。華やかな人でした。

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る/中央公論新社

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コンピュータに負け続ける歴史がスタートしたわけではなく、人間の機能が限定されてきたと考えるべきかと思います。
我々はおそらく(特定の分野で)Google先生にも勝てず、Watsonにもグラン・ブルーにも勝てません、ボンクラーズにも勝てません。
かつて人間の専売特許だと思われていたのものが、次々と剥がされています。
しかし、これは素晴らしいことだと僕は思います。

そこに人間の人間らしさ(人間の機能はない)ということが分かるからです。
人間らしさって何というのは非常に難しく、否定の形でしか記述できない気もします。
暗算が早いことでも、知識を大量にストックしてすぐに出せることでも、雑学王になることでも、オセロやチェスが強いことでも無いのかもしれません。
しかし、強いて言えば、Jobsではないですがconnecting the dots(リンクはスタンフォード大学でのスピーチ)かと思います。それもランダムに意味を発見する(生み出す)というのが人間だと思います。点と点をつなげて新しい世界を見出すことが(今のところは)人間の機能です。

話を戻しますと、知識を無闇に増やすことが人間の人間らしさを保証するわけではありません。
知識は必要ですが、知識だけではダメです。知の感触を得ることが必要かと思います。

知識を増やしつつ、「点と点をつなげることで価値を生む」ための手法を手にするのが寺子屋シリーズのゴールです。すなわちここで言う「知の感触」とは知識という点をつないで新しい認識の地平を立ち上げることです。認識の地平とはフレームやゲシュタルトと言い換えても構いません。

そのときのConncting the dotsの感触を、この寺子屋シリーズを通じて、手に入れて欲しいと思っています。
その感触を僕らは、アルゴリズムとか、縁起とか、ネットワークとか、新しいフレームなどと言って記述しようとしてきました。
違う点と点をつないで、新しい価値を生み出すことをたとえばパラダイム・シフトと言います。
それが個人の中で起こるのか、集団で起こるのか、コミュニティで起こるのかの違いはあれ、そこから変化が始まります。
気功を別の形で記述するとしたら、このパラダイム・シフトが相当します。
これもはじめて唐突に言っているわけではなく、以前からの「まといのば」の主張ですし、先日の「はじめての気功」でもテーマでした。

この感触を得るには、きちんとした知識のお勉強が必要です。
そのお勉強も難しいことは全く必要なく、いわゆる義務教育課程レベルで十分だと僕は思います(ちなみに哲学も宗教も義務教育課程ではやります。「道徳」ではもちろんありません(笑)。高校社会の「倫理」です)。
知識をきちんと加速学習しながら、その点をつなげる感触、知のパスポートの感触を取得する場にしたいと思います。

知識と知の感触を両輪として、知の世界のパスポートを得る場として、明日からの寺子屋シリーズが機能することを期待しています。


【書籍紹介】

書籍は事前に、大量に読んでおいて欲しいと思いますが、読んでいることを前提としたこれまでのような乱暴な講義はしないつもりです(あくまでも「つもり」です)。

(でも講義を受けるにあたり、ブログは是非読み込んでいただけると助かります。少なくとも今年の分は。最近のものから遡ってください)

下手な知識があるよりは、全く無いほうが良い場合があります。古い知識がしばしば邪魔をするからです。ケインズではないですが、新しい概念を生み出すことよりも、古い概念から逃れることのほうが難しいのです。

The difficulty lies, not in the new ideas, but in escaping from the old ones, which ramify, for those brought up as most of us have been, into every corner of our minds.Wikiquote

*ramify into every corner of our mindsというのがいいですね。心の中の概念ネットワークの隅々に古い概念(old ideas)が巣食っている感じがします。


しかし、ゼロよりも1の知識があったほうがいいです。それもできればゲシュタルトとして閉じている形で。原書を1ページ、数ヶ月かけて意味が分からないままに読むよりは、とりあえず「まんがで読破」シリーズで30分で読破してくれたほうがいいです(「まんがで読破」シリーズもいつの間にか100冊近いですね)。

「この1冊!」というものはもちろん存在しませんが、たとえばユーザーイリュージョンはよくまとまっています。物理学、哲学、認知科学の知識を整理しながら統合してくれます。

*ユーザーイリュージョンもそうですが、以下の書籍はこれまでにも紹介しているものです。

ユーザーイリュージョン―意識という幻想/紀伊國屋書店

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アルゴリズムが宇宙を統べているという感覚を得るにはこちら。

宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?/早川書房

¥2,310
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論理学の教科書をあえて上げるとしたらこちら。

論理学をつくる/名古屋大学出版会

¥3,990
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入門!論理学 (中公新書)/中央公論新社

¥777
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ケインズも数学を論理学の1つとして考えましたが、その立場のほうが現代的であるように僕は感じます(ビールジョッキのヒルベルトを思い出します)。もっと進めば数学は科学の1つと考え(実際に数理科学と言う名称でそれは実現していますが)、チャイティンが言うように観察と仮説という物理学のアプローチを数学も取り入れたら良いと思います(チャイティン「セクシーな数学」下に紹介)。これは受け入れるか、受け入れがたいかはともかくとして(将来的には受け入れざるを得ないと僕は思いますが)、この感触はつかんでおくべきと思います。

無限論の教室 (講談社現代新書)/講談社

¥798
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ざっくりと楽しくゲシュタルトをつくるには対話形式のこちら。
対話形式というか雑談形式。噛み合わないディベートで抱腹絶倒です。

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)/講談社

¥777
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ゲーデル、チューリング、チャイティンというのは数学を神の座から引きずり下ろした者として、連名で記憶されます。そのチャイティンの数学のアプローチ法です。
物理学の手法を数学へ応用するというのは、たとえば証明を待たずにフェルマーの定理を定理として取り入れてしまうということです(もう証明されましたが)。証明されないと使えないという数学の伝統を一旦止めてしまい、おそらく正しいであろう「予想」を定理にしてしまい、将来的にその「予想」が間違いであったことが分かったら、やり直せばいいという立場です。
チャイティンによれば、それに類する試みは数学の世界で始まっているということです。

セクシーな数学―ゲーデルから芸術・科学まで/岩波書店

¥2,625
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