深い変性意識に入って、自分に質問をすると潜在意識から答えをもらえるのでしょうか?
潜在意識というのは、おそらく無意識のことでしょう。フロイト・ユングの時代は表層意識と無意識を分けて考えましたが、現在は自分が意識していない部分を無意識と考えています。意識に上げれば意識ですし、例えば足の裏をいま意識していなかったら、そこは無意識であり、いま指摘されて意識にあげれば、意識です。
真っ暗な大きな部屋があり、スポットライトを当てたところが見えるとします。スポットライトを当てたところが意識、当てていない広大な闇が無意識です。
無意識が膨大な情報処理を行っていることは事実です。そして「潜在意識を活用」すれば高いパフォーマンスが可能であると言われますが、それも半ば事実です。そしてそのカラクリは深い変性意識状態で意識に邪魔をさせないことは、ゾーン状態についてのエントリーで述べました。
「潜在意識からの答え」という意味では、その答えはシンプルです。
基本は「現状」の維持でしょう。すなわちホメオスタシスというのが答えです。
いまの状態を維持しようとするのが、生体の基本です。
ですから、聞くまでも無く答えは分かっています。
もしそれ以外の答えがあるとしたら、それは自分が設定した「ゴール」の世界から来るものです。
ですから、聞くまでもなく答えは分かっているのではないでしょうか?
潜在意識を過剰評価する伝統は魂の実在や霊魂の不滅がベースにあります。多くのスピリチュアリズムが踏襲しているバラモン教のブラーフマン・アートマンの考え方が背景にあります。
しかし、それが不確定性原理と不完全性定理で否定され、意識の絶対性も脳科学で否定されている以上は、無意識とは巨大な不完全なコンピューターでしかありません。
僕らはシンプルにゴールを設定することが重要かと思います。聞かないで自分で決めていいのです。