ドイツ・マリエン薬局のメディカルハーブティー 自然療法ショップブログ -8ページ目

自宅で楽しむ「アスパラ・ディナー」


初夏といえば、ドイツでは「アスパラガス」の季節。

今年はいつもより出回るのが早かったようで、
4月の中頃から売られていたようです。

アスパラというと、日本ではグリーンが主流ですよね。
ドイツでは、ですが白アスパラがメインです。
グリーンもありますが、サラダや付け合わせで地味に登場するだけ、
主役はあくまでも白組です。



この時期レストランでは、
アスパラを用いて趣向をこらした料理がいろいろ登場します。
そのバラエティーも、毎年増えてきてるように感じます。

でも家庭では、
じっくり茹でたアスパラガスに、これもまた茹でた小ぶりのジャガイモ、
それにハムを付け合わせるという、従来の食べ方が定着しているようです。

私は基本グリーン派。
なので定番のホワイトにプラスして、グリーンも蒸してみました。
味も色彩も、バリエがあったほうが楽しいかなと♪

お肉屋さんで「アスパラにあうハムはどれ?」って訊いたら、
南チロルのスモークハムを勧められました。

南チロルは、スモークしたお肉の加工品が美味しい地域なのです。
今回試したスモークハムも、期待を裏切らず、
深い味わい&適度にスパイシーで、美味しかったです♪




ドイツの料理方法で私がちょっと苦手なことは、
多くの場合、素材をくたくたになるまで茹でてしまうこと。
「食感を残して」、「しゃきしゃき感を生かして」
を大切にする日本の食生活のなかで育ったので、
どうもこの部分は譲れません!

なので、アスパラガスも茹でずに、うちでは蒸して食べます。
これだと柔らかくはなるけどくたくたにはならず、
断然こちらのほうが美味しい~と思います。




そして、自宅でのアスパラディナーに欠かせないのが「ハーブバター」。
ドイツでは、普通バターは無塩ですが、
ハーブバターには塩気があります。

「ハーブバター」として、スーパーなどでできあいのものも買えますが、
我が家では無塩バターに、町のマーケットのスパイススタンドでいつも購入する、
大好きなハーブソルトを好みで混ぜて作ります。




夕食なら、これにワインでもそえれば、
ちょっと贅沢な感じになります。




特に料理に複雑な工程もなく、味もきわめてシンプル。
なのに不思議とゴージャスな雰囲気を演出してくれる、
ドイツのアスパラディナーは、ちょっと魔法みたいです~

ピッツァ・シュネッケ

この前の週末、いきなり知り合いが訪ねてくることになりました。
しかも朝8時という、けっこう早い時間に。

それで、急遽一緒に朝食ということになったのですが…
はてさて何をだせばいいかしら~

うちは平日も週末も、基本的に朝食はなし、
それぞれ好き勝手にハーブティーやコーヒーを入れて飲むくらいで、
お腹が空いてればまぁミューズリーやフルーツを食べるくらいです。

ライ麦パンなど、わりと存在感のあるしっかり系のパンに、
ソルティー系ではバター・チーズ・ハム、
甘い系では蜂蜜やジャムを数種類用意して、
週末のゆったりしたブランチともなるとここにゆで卵がプラスされる…
といった典型的なドイツの朝食とは殆ど縁がありません。

なので、朝食としてとっさに食べられるものが、家の中にあまりないのです。
スーパーは10時まで空かないし…

それであたふたと手持ちのレシピを検索したら~
ありました、使えそうなメニュー、
「ピッツァ・シュネッケ」です!

「シュネッケ」とは、ドイツ語で、「渦巻き」とか「カタツムリ」の意味です。
つまり、イースト生地にピザ風のフィリングを巻き込んで、
スライスしてオーブンで焼いたものです。
ドイツのパン屋さんには、これ系の調理パンがけっこう売ってます。

これならうちにある材料でなんとかなりそう~

まず、全材料を準備。




生地は、ピザクラスとと同じイースト生地です。
フィリングは、ピッツァのトッピングと同じく、お好みで選べばOK。

トマト、パプリカ、マッシュルーム、オリーブなどの野菜組に、
冷蔵庫をあさって、季節のグリーンアスパラもプラスしました。

これにエメンタールチーズと、ハムも少々追加。
チーズもお肉の加工品も、あまり我が家の食卓にはのぼらないので、
ちょっとスペシャルな献立です。

味付けには、マーケットのお気に入りのスパイスのお店でいつも購入する、
ピッツァ用のスパイスミックスをざくざく投入。

まずは生地を捏ねて、温かい場所で発酵させます。
あぁデモ、捏ねるのは私じゃなくて、キッチンマシーンの仕事♪




生地が発酵してるあいだに、フィリングの材料を用意。
包丁でそれぞれ適当な大きさに切ってから、
これもキッチンマシーンで、あとで生地に巻き込めるように細かくします。






フィリングができたころ、イースト生地もちょうどいい感じに膨らんでくれてました。




そして、私のきわめて苦手な工程へ。
麺棒で生地を2枚の横長の4角になるようにのばす~~はずが…
うーん、なかなかちゃんとした角のある均一な長方形になってくれません~

格闘の末、なんとか妥協できたところで、
細かく切ったトッピングを、生地のうえにまんべんなくのせて、
手前から向こうへ、お寿司の太巻を作る要領で、棒状に巻いていきます。

それができたら、鋭いナイフで端から薄いリング状に切っていき、
それらを一つずつ天板に平らに並べて、オーブンへ。

でもこれ、言うは易し、行うは難しの典型作業なんです!

まず、巻寿司と同じで、なかなかきれいな棒状になってくれず。
しかもフィリングの湿気で生地もだんだん締めっぽくなってきて、
うまくスライスされてくれません。






さらに、この何とも扱いにくいシュネッケを天板に移すのがまたチャレンジ。
マットからはがそうとすると、形がどんどん崩れて、なかのフィリングが漏れてきて、
天板にやっとこさのっかった暁には、リング型は見る影もなく、
なんだかつぶれた形のあやしい物体になってました。




「あぁもぉぉぉ!!!」と、血圧急上昇しそうになりながら、
できるだけそれらしいリング型になるように手作業で再形成。
息をはぁはぁさせながら、なんとか第一弾をオーブンへ。




それが焼けてるあいだに、すかさず第二弾分に着手。
今度は少しこつをつかめてきて、形もまえのよりちょっとましになったかも。

そうしてキッチンで格闘の末できあたったピッツァシュネッケは、
ちゃんと底の部分がふさがってくれて、
味もそこそこで、
まぁ悪くないできあがりでした。ふぅぅ~~~




何とも形が不恰好なのがあれですけど、
家庭料理の愛嬌ということで、ゆるしてね~

そんなわけで、朝食イベントは楽しいものになり、
みんなに喜んでもらえて、ピッツァシュネッケ、盛況でした~

アルプスの音色 「チター」

「チター」という楽器をご存じですか?

チターは、マリエンがあるここ南ドイツをはじめ、スイスやオーストリアなど、
アルプス地方を中心に、好んで演奏される弦楽器です。



大きさは、いろいろあるようですが
小型のものは横45センチ・奥行き30センチ・厚さ4センチくらいで、
専用ケースに入れて、簡単にどこへでも持ち運べます。
テーブルの上などに置いて演奏します。

チターの音色は、
短音ひとつひとつは素朴で優しいですが、
弦の本数も多いので、
「これたったの1台で弾いてるの?」とびっくりするほど、
華やかでダイナミックな音も出せます。

日本では、あまり知られてない楽器かもしれませんが、
チターという楽器そのものには馴染みがなくても、
第二次世界大戦後のウィーンを舞台にしたクラシックなイギリス映画、
「第三の男」のテーマ曲・といえば、
「あぁあれか!」とぴんとくる方も多くいらっしゃるかもしれません。

チターは、弾くのがなかなか難しい楽器といわれています。
左手はメロディー担当で、5・6本のメロディー用の弦を担当、
伴奏の方は、右手で30本もの弦を操って弾きます。



私は昔ピアノをやっていたせいか、
楽器は、左手が伴奏、右手がメロディー、というイメージなんですが、
チターは逆なんですね~

なんですが、
メロディー用の弦には、音の高さを変えるためのフレットがついていて、
左手でメロディーを弾きながら、
専用の爪をはめた右手の親指で、フレットを操作するらしいです。
残りの右手の指4本で伴奏部分を弾きながらなので、
これはなかなか難解。


■ 左手がメロディー担当


■ 伴奏は右手で

もともとチターは、閉ざされたアルプスの環境で、
娯楽が少ないなか、好んで演奏された楽器だそうです。
なので、いまでも、チターの活躍の場は、
農家の居間や、地元の人が集う居酒屋など、
地方の人々の生活に根ざした空間です。

昔、私の義母もチターにはまった時期があったらしく、
家族が誕生日にみんなでプレゼントしたものを、今でも大事にしています。

その後、親の介護や孫の世話など、
日々の生活に忙殺されるなかで、なかなか練習時間がとれないようですが、
孫もずいぶん大きくなったし、
私はまだ義母がチターを弾くところを聞いたことがないので、
近いうちまたチターフィーバー復活で、弾いてくれないかなぁと、
心ひそかに期待しています。

カテドラルに響く、聖歌隊の荘厳な歌声も、
ベートーベンやバッハの洗練された音楽も、
私にとっては素敵な「ドイツ」ですが、
ローカルな居酒屋さんや、ふるさと祭りで聞くチターの音色には、
「ここにいていいよ」と優しく肯定してくれるような、
肩肘はらずに自然体でいられるような、
そんな温かさを感じます。

これって、
私もいつの間にか、
すっかりアルプス周辺地方の人になった・ということなのでしょうか~