くじらの想い出 | 虚空のスキャット

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自分のことは棚に上げてココロの思うまま、スキャットの如く、愛こそはすべて・・・の精神で綴っていきます。

くじらというと、シーシェパードの方々が目の色を変えそうだけど、そっちのくじらではなく、バーの思い出話。
正式名称はホエールズなんとか・・・といったけど、もう覚えていません。何十回も行っていたのに・・・。とにかく、少ない仲間内(苦笑)では「くじら」で通っていました。
そのバーは神奈川県庁のすぐそばにありました。
いつも行く時間がバーにしてはそんなに遅い時間でないからか、混んでいて入店できなかったことはありません。いつも程よい(まったくのガラガラでもなく、かといってギチギチでもない)混み方だったと記憶しています。まあ、ウェイティングが出来るバーもいかがなものかと・・・。
いかにも「バー」という空間でした。入ると大きなカウンターがあって、テーブル席が4つくらいありました。木目を基調に船をきっとモチーフにした造りだったのでは・・・と思います。
薄暗い店内にはいつもジャズかブルーズ、もしくは60年代くらいまでのロックが会話の邪魔にならない程度に流れていました。空いているときだと、こちらからリクエストしても嫌な顔をされませんでした。ここでもジャズやブルーズの勉強をさせてもらいました。ジャズなんて特に雰囲気が大事だということも。
というのも、いわゆるその手の名盤が置いてあって、ジャケットを見たことがあってもきいたことのないやつを「聴かせてもらっていいですか」とリクエストするのです。友人と一緒だと話に夢中で聴きそびれた・・・なんてこともありましたけど(苦笑)。キース・ジャレットの超名盤(ピアノの先生でもある、カミさんは嫌いみたいですが)、『ケルン・コンサート』なんて、そういう感じで聴かせてもらった一枚ですね。聴いた翌日、すぐに買いに行ったものです。
飲み物はビールがハイネケンとギネスが置いてあり(そのバーにどのビールが置いてあるのかというのは、ボクにとってはギタリストがどのギターを使うのかと同じくらい重要なのデス)、ボクは何杯かハイネケンを飲んでからギネスを飲んでいました。
カクテルも抜群にうまかったです。ボクの好きなカクテルはシャンパン・カクテルとテキーラ・サンライズですが(ジン・トニック、ジン・ライムも!)、そのどちらも絶品でした。最初の2杯くらいをハイネケン、途中でシャンパン・カクテルやギネス、ジャック・ダニエルズ(ウィスキー)のロック(今ではウィスキーをまず、飲みませんが)、シメにテキーラ・サンライズ(テキーラ・サンライズ!)、ということが多かったと記憶しています。友人もそれを知っていて、ボクはテキーラ・サンライズをオーダーすると「もうそろそろ、帰るのかい?」と声をかけたものです。
このバーのトイレは全部鏡張りになっていて、あまり酔ってからトイレに行くと「え?え?」となってしまうかもしれません(笑)。
ヘンなたとえですが、まっさらな手帳のような清潔なトイレでした。飲食業の経験があるので余計にそう思うのですが、トイレが綺麗でないと口に入るものはおいしくないんです。
フードも充実していました。サラダやクリスピータイプのピザがおいしかった。きちんと手作りをしていて。
一度、このバーでびっくりしたことがあります。
このバーのバーテンダーと知り合いだというボクの友人(彼がここに最初、ボクを連れていってくれたのデス)がバーテンに何のカクテルがいいかと訊かれたときに「『カリブの涼しい風』みたいなの、できる?」と言ったら、その場でそういう即興のものを作ってくれたのです。
まあ、後から考えればバーテンならそのくらい・・・と思わなくもないですけど、いい意味でビックリしたものです。
それで、このバーは21世紀に入って閉店してしまいました。このバーの本店(というのかな)が中華街入口のそばに今でもあります。そちらは生のジャズが聴けたりするんですけど、ボクはくじらのほうが断然、好きでした。もう今は想い出の中にしかないです。だから、なくなってしまったのは残念ですね。
そういえば、バーライフから遠ざかって久しい。懐かしいし、また行きたいです。
ま、簡単な事なんですけど。バーの扉を開けばいいだけなんだから。そこらへんにそういう店、たくさんあるのにね。
今日は「All this time」(Sting)がよかったです。
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