自在なタイプの薬 | kyupinの日記 気が向けば更新

自在なタイプの薬

今日のエントリは酔っぱらって書いているので、少しまとまらないかもしれない。書こうと思ったときに書かないとなかなか書かない上、ネタ自体を忘れかねないので、酔っていてもとりあえず書く。

もっとまともな時に書けよと言われそうだが、過去ログもかなり酔って書いていて、しかもうまく書けているものもある。僕が酒飲みかというとそうでもなく、機会飲酒、週に1回飲むくらいである。

自在なタイプ、つまり抗精神病作用があり、しかも抗うつ作用を持つような薬はいろいろなカテゴリーに存在している。

古い薬にも実はそのようなタイプの薬があった。近年、非定型抗精神病薬や新規の抗てんかん薬が発売されたこともあり、随分増えてきたように思う。

本邦で発売されている非定型抗精神病薬6剤は、ほとんどが「自在なタイプの薬」に入るように思われるが、自在性の程度の差があるように見える。

非定型抗精神病薬では、

①自在性が高いもの
セロクエル
ジプレキサ


②自在性があるが、用量などを考慮すべき薬
ルーラン
エビリファイ


③自在性は持つが、より定型抗精神病薬に近いもの
リスパダール
ロナセン


くらいでしょうか?

これを見ると、自在性が高いものほど、波乱が生じやすいように見える。つまり抗精神病作用を持ち、しかもうつ状態に効くタイプの薬は全体のバランスを崩し失敗しやすい。その点でもセロクエルは極端な悪化は来たしにくいため、偉大な薬だと思う

自在性をもう少し広く取り、抗精神病作用(幻覚妄想)、統合失調症の陰性症状、気分安定化作用(躁うつ双方を考慮)、広汎性発達障害に適するものの4つの視点で自在性を考慮する。向精神薬も抗精神病薬、抗うつ剤、抗てんかん薬、抗躁病薬、その他の薬まで広げてみる。

①極めて自在性の高い薬物
セロクエル
ラミクタール(難易度が高い)


②自在性がかなり高いが4つの全てまで及ばないか、あるいは欠点があるもの。
ジプレキサ
エビリファイ
ルーラン
デパケンR
トピナ(難易度が高い)


③4つ指標のうち2つから3つをカバーし、有望な自在性を持つもの。
テグレトール
リーマス
リボトリール
ロナセン
リスパダール
トロペロン
クロフェクトン
クレミン
PZC
ドグマチール
メレリル(発売中止)
ガバペン
アナフラニール
ECT(電撃療法)


若干非力なために③入りそこなっている薬に、オーラップ、プロピタン、ホーリット、ブプロピオン、カタプレスなどがある。

基本的に抗うつ剤はSSRIを含め自在性が低いと思う。アナフラニールは唯一と言ってよいほどの例外である。またブプロピオンはうつ病、広汎性発達障害の一部に良好な効果を示すが、統合失調症には使わないので③に含めなかった。

リフレックスは発売前はひょっとしたらセロクエル的な特性があるかと思ったが、やはり抗うつ剤としての特徴が大きく、統合失調症、広汎性発達障害には不適切である。

③に挙げているメレリルは、QT延長の副作用が有名であり、しかも網膜色素変性症などの副作用を持つためか、今は発売中止になっている。過去ログで「やわらかい薬でかつては神経症や摂食障害の人たちにも使っていた」くらいに書いていると思うが、全国ではこの薬のみ唯一フィットしていた広汎性発達障害の人がいくらか存在すると思われる。

広汎性発達障害でメレリルを服用していた人たちで、新規抗精神病薬やオーソドックスな気分安定化薬が合わない人は、新規抗てんかん薬の中でフィットする薬を探すしかないと思われる。

参考
双極性障害適応状況(アメリカ)
QT時間延長
非定型抗精神病薬の病状悪化率
向精神薬には処方難易度の相違がある