セカンドオピニオンを聞きに来る人
ある日、ずいぶん遠くから初診した人がいた。僕はなぜうちに来たのかを聞いた。(←よくある質問)その人は以前に他病院で治療歴があり、それなりに良かった時期もあったのだが、次第にひきこもりになり、今は仕事も思うようにはできなくなっていた。
僕が以前の服薬していた内容を聞くと薬の内容自体はそう悪くないと思った。だからこそ、なぜうちの病院まで来たのか聞いたのである。患者さんによれば「セカンドオピニオン」を聞きにきたという。だから紹介状もない。
今までに「セカンドオピニオンを聞きに来た」と直接言った人はほとんどいない。たぶんその患者さんが初めてだったと思う。
普通の患者さんは「セカンドオピニオン」という言葉を知らない。
僕はその患者さんは平凡なSAD(社会不安障害)と思った。かつて、デプロメール150mg、ソラナックス1.2㎎が使われており、この薬は一般的に処方されるものだと説明した。それでもテンションが上がらないと言うので、最初、ルーラン1㎎を追加してみたのである。(今、良くないというのに「一般的に処方されるものだから、今のままで良い」なんていうのは現実的ではないし、患者さんも失望するだろう)
デプロメール 75mg
ルーラン 1㎎↑
ソラナックス 1.2㎎
それから1週間目に再診。彼女、なんだか随分良くなったと言うんだな。(最近、服薬が不規則だったというのでデプロメール75㎎から始めた。実質半分くらいしか服用していなかったから)
このルーランを1㎎だけ追加するところがいかにも臨床医っぽい。実践的なのである。研究者というか、論文を専門に書く人ならこういう方法は取らない。ルーラン1㎎なんて意味ないと思っているからである。(参考)
結局、僕は一刻も早く良くなれば良いという感覚なのであった。(←O型的)
僕は当時、この人はリボトリールでも良いように思っていた。よく話を聞けば、
人の目を気にして凄く緊張する。恥ずかしいという気持ちと喉が詰まるような感覚になる。
と、コントロールはまだ不十分といえた。それでも彼女の感想はルーランを飲み始めてテンションが少し上がったと言い、買い物にはよく出かけるようになったらしい。買い物ではパニックは起こらないという。僕は彼女に増量の必要性を説明しデプロメールを150mgまで増やし、不安時にはレスキューレメディーを薦めてみた。
デプロメール 150mg
ルーラン 1㎎
ソラナックス 1.2㎎
不安時にレスキューレメディー
次に来院した時は彼女は仕事を始めていた。表情がかなり明るくなっており、ずいぶんハキハキしている。やはり彼女はデプロメールは150mgくらいは必要なのである。
しかし、彼女は薬はあまり飲みたくないらしい。これはSADが必ずしも病気ではなく、単に性格の一形態と思われていることも大きいような気がする。少しは減量しないと本人が納得しないので、レスキューレメディーを使うならもはや必要がないと思われるルーランを中止した。
デプロメール 150mg
ソラナックス 1.2㎎
不安時にレスキューレメディー
この人は最終的にはデプロメールとレスキューレメディだけで良いような気がしていた(うまくいけば、レスキューレメディーだけで良いかもしれない)。
ルーランは最終的には中止するつもりであったが、若い人ではあるし、1㎎だけ飲んでいたとしてもそうマイナスにはならない。彼女が希望しないならしばらくは継続する予定だった。(ルーランは役割を終えると自ら去る。>参考)
その後、数ヶ月して、更に全般が改善している。いろいろ気にすることが減ったらしい。買い物が楽しめるようになったという。お出かけする時に、何を着ていこうとか、考えるのも楽しいという。
ソラナックスはほとんど必要がなく、ここ1ヶ月くらいは服用していないと言う。デプロメールも100㎎しか飲まない日も多いという。パニックは全然ないらしい。
現在処方
デプロメール 100~150mg
不安時にレスキューレメディー
僕が以前の服薬していた内容を聞くと薬の内容自体はそう悪くないと思った。だからこそ、なぜうちの病院まで来たのか聞いたのである。患者さんによれば「セカンドオピニオン」を聞きにきたという。だから紹介状もない。
今までに「セカンドオピニオンを聞きに来た」と直接言った人はほとんどいない。たぶんその患者さんが初めてだったと思う。
普通の患者さんは「セカンドオピニオン」という言葉を知らない。
僕はその患者さんは平凡なSAD(社会不安障害)と思った。かつて、デプロメール150mg、ソラナックス1.2㎎が使われており、この薬は一般的に処方されるものだと説明した。それでもテンションが上がらないと言うので、最初、ルーラン1㎎を追加してみたのである。(今、良くないというのに「一般的に処方されるものだから、今のままで良い」なんていうのは現実的ではないし、患者さんも失望するだろう)
デプロメール 75mg
ルーラン 1㎎↑
ソラナックス 1.2㎎
それから1週間目に再診。彼女、なんだか随分良くなったと言うんだな。(最近、服薬が不規則だったというのでデプロメール75㎎から始めた。実質半分くらいしか服用していなかったから)
このルーランを1㎎だけ追加するところがいかにも臨床医っぽい。実践的なのである。研究者というか、論文を専門に書く人ならこういう方法は取らない。ルーラン1㎎なんて意味ないと思っているからである。(参考)
結局、僕は一刻も早く良くなれば良いという感覚なのであった。(←O型的)
僕は当時、この人はリボトリールでも良いように思っていた。よく話を聞けば、
人の目を気にして凄く緊張する。恥ずかしいという気持ちと喉が詰まるような感覚になる。
と、コントロールはまだ不十分といえた。それでも彼女の感想はルーランを飲み始めてテンションが少し上がったと言い、買い物にはよく出かけるようになったらしい。買い物ではパニックは起こらないという。僕は彼女に増量の必要性を説明しデプロメールを150mgまで増やし、不安時にはレスキューレメディーを薦めてみた。
デプロメール 150mg
ルーラン 1㎎
ソラナックス 1.2㎎
不安時にレスキューレメディー
次に来院した時は彼女は仕事を始めていた。表情がかなり明るくなっており、ずいぶんハキハキしている。やはり彼女はデプロメールは150mgくらいは必要なのである。
しかし、彼女は薬はあまり飲みたくないらしい。これはSADが必ずしも病気ではなく、単に性格の一形態と思われていることも大きいような気がする。少しは減量しないと本人が納得しないので、レスキューレメディーを使うならもはや必要がないと思われるルーランを中止した。
デプロメール 150mg
ソラナックス 1.2㎎
不安時にレスキューレメディー
この人は最終的にはデプロメールとレスキューレメディだけで良いような気がしていた(うまくいけば、レスキューレメディーだけで良いかもしれない)。
ルーランは最終的には中止するつもりであったが、若い人ではあるし、1㎎だけ飲んでいたとしてもそうマイナスにはならない。彼女が希望しないならしばらくは継続する予定だった。(ルーランは役割を終えると自ら去る。>参考)
その後、数ヶ月して、更に全般が改善している。いろいろ気にすることが減ったらしい。買い物が楽しめるようになったという。お出かけする時に、何を着ていこうとか、考えるのも楽しいという。
ソラナックスはほとんど必要がなく、ここ1ヶ月くらいは服用していないと言う。デプロメールも100㎎しか飲まない日も多いという。パニックは全然ないらしい。
現在処方
デプロメール 100~150mg
不安時にレスキューレメディー