22歳のわたしへ2
大阪に引っ越して、
就職した。
大学時代の充実感は
「なんだってできる」という根拠のない自信を与えてくれていたけれど
実際に働き始めて、
「理想」と「現実」の間で
苦しくなった。
細かいところを
ひとつひとつ指導してもらえることはありがたいと
思うのに
受け入れられない感覚があったね。
「粗探し」をされているような感覚になって、キツかったんだね。
自分はダメだと指摘されているような感覚でもあったんだね。
あなた自身を批判しているわけじゃない。
でも、「できる自分」でないと自分を許せないあなたにとっては
受け入れがたい。
「できない」「ダメ」どんどん減点されていくような感覚だった。
特に
「できる」と感じていることを
「できていない」と言われるのが一番応えた。
まだまだ自分はダメなんだーと捉えていたからだろう。
「できない」を感じると
同時に
「できるもん!!」と自意識過剰な自分が出てきて
そのアンバランスに苦しんでいるんだよね。
それから
・自分よりも力のある人にはニコニコして、
新人のわたしたちには嫌味いっぱい言う人
・見えているところだけで、判断する人。
・ひいき大好きなひと
・こびる人
・影で批判ばっかりしているけれど、表ではニコニコして愛想がいい人
うそばっかり。
なんじゃここは・・・というか
人はこわいって思ったね。
その中で生きていくにはどうしたらいいか?
それぞれの人の特性を見て、自分を変化させようとした。
この先輩には
どう振る舞えばいいのか?
どういう風にすると機嫌がよくなるか?
同期との話はいつもそういう内容だった。
きっときっと
先輩たちも
あなたたちのように
「人の機嫌に左右され、どうあれば自分はここで生きていけるか」
を考えて
今に至ったんだろうよ。
「人」をみて、
ひとりひとりに合った方法を考えて、関わるー
これは看護師としてはすばらしい姿勢。
けれども、
これをいつでもどこでも
ずっとやっていると、
「どれが本当の自分か分からなくなる」
し、
「ストレスフルになる」
ということを先輩たちがみせてくれている。
「怒られないように」
「機嫌良くしてもらうように」
ビクビクしながら、
相手の機嫌をうかがう・・・。
相手によって自分が揺れる。
揺れながら、疲弊し、
「人間不信」になっているよね。
あなたは相手を批判しつつも
「人のことを悪く言う自分はダメだな」って思っているよね。
気に入られるような振る舞いができない自分や媚びている自分にも嫌気がさしている。
苦手な手技、緊急時には
頭が真っ白になって
何もできなくなるー
できない自分、未熟な自分を自覚し、
自己否定しながらも
周りのことも批判する・・・。
大きないじめもないし、
大きな失敗もないし、
それなりには認められている。
そこまでのストレスはないと感じつつも
「これが一生続くのか」と思うと、
おもしろくないなーと感じていた。
「いや」「いや」「いや」「いや」「いや」
特大のいやなことはなくても
小さな「いや」がいっぱい集まっている。
それがあなたの日常。
そんなときに
彼から
「結婚しよう」と言われ、
戸惑った。
「今は無理」と言った。
この職場で「結婚します」なんて言えないよ。
それが本音だった。
「結婚します」と言ったら、
どうなるのか?
恐ろしすぎた。
わかるかな?
それがすべてだよ。
「こういう自分だったら受け入れられる」
と、ものさしを
自分が作っているんだよ。
つまり、
この職場であなたは
ずっと演じている。
理想の自分を自分でつくり、
それを演じている。
それが演じきれないときに
「わたしはダメだ」と感じている。
演じることは悪いことではない。
ただ、
あなたが苦しいと感じる理由は
「演じている」ことにもあるかもしれないよ。
とは言っても
演じないってどういうこと?
とあなたは言うだろう。
ごめん、今のわたしも
まだ「そのままの自分でいる」ということが
いまいち体得できていないわ。
素の自分でいることを
追求しているところだ。
あなたに手紙を書くことによって
「人間不信」を抱くようになった理由や
「表面的に付き合うほうが傷つかない」ということを悟った理由もわかった。
ありがとうね。
