ペドロ2世の王冠とアラゴンの歴史(2) | 過去世からのメッセージ

過去世からのメッセージ

前世療法で見た過去世の話しを中心に綴っていきます

 

 
続きです。

 

 

 

「お前たち、何をゴチャゴチャしゃべって
いる。余はアラゴン王ペドロ2世だ」
「あ、ペドロ様!どこへ行ってらしたので
すか?お戻りにならないからこの方たちを
お待たせしてしまいました」
「すぐ近くにいた。だがお前たちがあんま
り楽しそうにしていたから、いつ出て行っ
たらいいか迷っていた」
「もったいつけないで早く出てきてくださ
ればいいものを・・・」
「そうはいかない。王には準備というもの
がある」

 

 

「そなたたちが余が夢に見た王冠を運ぶ
リスとネズミとウサギか?なぜ大きな王
冠を持ってアラゴンの地を旅していた?」
「ハインリヒ様に頼まれたからです。俺
の名前はコンラート、ネズミの国の王様
でした。たくさんいる兄弟や親族の中で
誰よりも強くなって王になりました。そ
れなのに、ある時変な木の人形にやられ
てしまいました。しかもそいつは王子様
でお菓子の国に行ってお祝いしている、
俺はもう悔しくて悔しくて、生まれ変わ
ったらパティシエになってみんなを驚か
せてやろうと思っていました」
「ネズミのコンラートよ。そなたの気持
ちはよくわかる。余は異教徒との戦いで
は勝ち続けてレコンキスタの英雄と称え
られながらも、南フランスでの戦いであ
っけなく戦死してしまった。それまでど
れほど戦いに勝っても死ぬ時は一瞬だ。
しかもその時運悪く余は教皇と争って破
門されていた。だから教会の決められた
場所に埋葬されず亡霊となった」

 

 

「僕は亡霊になって幸せです。だって大好き
なハインリヒ様に再び出会えて毎日一緒に暮
らせるんだからこんなうれしいことはありま
せん」
「だけどハインリヒ様はお前のことをすごく
心配していた。もし自分の身になにかあって
再び別れがきたならば、ドン・グリはどうな
るのかと」
「そんなことあるわけない!僕はすごく頑張
って立派な装飾品を作り、神様に喜んでもら
ってハインリヒ様と再び出会うことができた。
もう2度と離れない!」
 

 

 

「いいか、よく聞けドン・グリ。俺たちは
みんな悲しみや悔しさを抱えたまま死んで
亡霊となってこの世界に残った。俺たちは
生きているわけじゃないから、いつ姿が消
えてもおかしくない」
「そんな・・・ハインリヒ様が消えてしま
うなんて・・・」
「だからハインリヒ様は俺に王冠を託した。
お前が再び装飾品を作り他のやつを愛する
ことができるようになるまで支えて欲しい
と言われた」
「・・・・・」

 

 

「話はわかった。甥のハインリヒは不幸な
死に方をしたそうだが、今はそなたたちに
愛され幸せに暮らしているのだな。ところ
でドン・グリよ。なぜそなたはあれほど大
きな王冠を作ろうと思った?」
「僕はハインリヒ様は世界で1番大きくて
偉大な王様になると信じていました。だか
ら大きな王冠を作ろうと思ったのです」
「世界で1番偉大な王、そなたの考えは間
違ってはいない。ハインリヒにはドイツ、
シチリア、そしてアラゴンの血が流れてい
る。アラゴンの歴史について理解すれば、
彼の誕生もまた奇跡であったことが理解で
きるであろう」
 
ーつづくー