こんにちは。
公認心理師・心理カウンセラーのひらっちです。
生きていると、
どうしても消えない記憶ってありますよね。
思い出したくないのに思い出してしまう
思い出してしまって怒りや涙が出たりする
心の奥がギュッと締めつけられる
過去のことなのに落ち込んでしまう。
そんな記憶です。
時間が経って、環境も変わって、
生き方も変わったはずなのに、
ふいに疼く過去のこと。
それが「心の古傷」です。
この古傷に対して
多くの人がやってしまうことがあります。
それは──
古傷を「無かったこと」にしようとすること。
「こんなこと、気にしてる自分が悪い」
「いい加減、忘れないとダメだ」
「昔の話なんだから」
そんなふうに言い聞かせて
嫌な記憶
嫌な感情
嫌な自分
それらを自分の内側から追い出そうとしたり
自分の過去から消去しようとする。
簡単に言えば、
「そんな嫌な自分の一部分を、今の自分から切り離して、
きれいな自分だけにしようとする」
でもね。
それをすればするほど
古傷は静かに、しかし確実に
心の奥であなたを蝕んでいきます。
なぜなら
あのとき確かに存在した痛みだから。
それもあなた自身の傷の痛み。
あなたから「無かったことにされる」ことが
いちばん傷つくことだから。
古傷を
「無かったことにする」「追い出そうとする」
ことって、
実は心の中にぶら下がっている
安全ピンが抜けた手榴弾を
平気そうなフリをして
見て見ぬふりしているようなものなのです。
だから、
手榴弾を抱えていることを認めて、
更に安全ピンを差してあげることが必要。
そのため、
古傷を否定しない。
排除しようとしない。
なかったことにしない。
まずはここからです。
「まだ痛むんだね」
「それだけしんどかったんだね」
そう認めてあげる。
それが癒しのスタートラインです。
これから、ひとつ
僕がよくお伝えして効果抜群な
“古傷を癒すワーク”をご紹介しますね!
**************************
静かに目を閉じて下しさい。
そして過去を思い出し、
昔の自分にワープしてみましょう。
あなたが傷ついた、あの瞬間に・・・・。
小さかったあなた
弱かったあなた
泣きたくても泣けなかったあなた
誰にも頼れなかったあなた
その姿を思い浮かべてみてください。
そしたら、
胸の前で両手を水をすくうように
手のひらを上に向けて合わせ
そのときのあなたを
小さく小さくして
そっと乗せてあげるイメージをしてください。
そして、
その子にゆっくり、こう声をかけてあげてください。
「つらかったね」
「怖かったね」
「寂しかったね」
「よく頑張ったね」
「ほんとうに偉かったね」
そして、その子の言い分も聞いてあげてください。
「怖かったよー」
「助けて欲しかった」
「頑張りを認めて欲しかった」
「偉かったねって言って欲しかった」
「愛してるって言って欲しかった」
色んな言い分があると思います。
言葉がなくなるまで聞いてあげてください。
その子は、
ただわかってほしかっただけ。
ただ抱きしめてほしかっただけ。
そして今度は、こう言ってあげてください。
「もう、安心していいんだよ」
「もう、大丈夫だよ」
「帰っておいで」
そう言いながら
手のひらをゆっくり自分の胸へ近づけ
その小さな自分を自分の中に入れてみましょう。
こんな言葉をかけながら・・・・
「おかえり」「ひとりさせていてごめんね」
「もう安心していいんだよ」
「私と一緒にいてもいいんだよ」
そうやって今まで捨てていた自分を、
あなたの中に迎え入れてあげてください。
------------------------
優しく、包み込むように。
無いことにしていた過去の自分を
否定してきた自分を
恥ずかしいと思ってきた自分を
今のあなたが受け入れてあげて、
あなたの中で
安心させてあげてください。
**************************
これが、癒しです。
ポジティブに塗り替えることでも
忘れることでもありません。
ただ
「その痛みは確かにあった」(手榴弾がある)と認め
「よく生き抜いたね」と
今のあなたが受け止め直すこと。(安全ピンを刺す)
そうすることで心は少しずつ動き始め
かつ、強くしなやかになっていきます。
そしてね、一番大事なのが・・・・
古傷って消えなくてもいいんです。
跡は残るかもしれない。
ふと痛む日もあるかもしれない。
でも、
痛みがあっても動ける自分になる。
という生き方を目指せばいいんです。
いきなり走らなくていい。
一気に変わらなくていい。
少し怖くても、少し進んでみる。
その一歩で十分です。
震えながらでいい。
泣きながらでいい。
勇気がない時があってもいい。
それでも進もうとしているあなたは
本当はものすごく強い。
今日のひらっちのココロの処方箋は…
『古傷は排除しなくていい。
胸に抱きしめて、堂々と生きていけばいい。』
あなたの痛みは弱さじゃなありません。
あなたが必死に生き抜いてきた証です。
だからどうかその痛みごと、
あなたを大切にしてあげてください。
あなたのこれからを
心から応援しています。







