未読でしたら前回のものをお読みください
旅館業のC。説明会が職安であったが忘れていた。
職安に勧められて見学会に行った。
おかみ曰く「じゃら〇、らくて〇で☆の数は満点に近い。お客様は、こんなに部屋がきれいだなんて、と驚かれます。」
やってみたいと思った。掃除を。
面接に行った。ほぼ内定である。
確認のため(アドレス帳に追加するなどする)求人票を見ると
「交通費:支給無し」
とある。往復34㎞である。
安田のことを思い出した。しょっちゅう会議をする。目的がわからない。大きい支社があって集まるわけではない。各々授業のある教室に出勤するのであるから、支社へ出向くのに時間もかかる。駐車場代もかかる。自腹である。
会議を開いてさえいれば、自分の威厳が保てるくらいに思っていたらしい。
安田が一度社長に上申した文書内に、労働基準法で定められた時間を越えますが、とあってとんでもないと思った。
話をもとに戻す。交通費は最低限の保証である。まさか世の中に交通費を出さないという企業があるとは思わなかった。
老舗のきれいな旅館は従業員の犠牲に成り立っていたのである。
「掃除を学びに行くのだ」という考え方もあるだろう。勉強と割り切るのである。
が、今後小生に続く若い人たちが「交通費無しで働いている先輩がいるから」と仕方なく就業することになるのはマズい。
「交通費を支給されない以上働けません」と断った方が、世のため人のためになるのである。
自分だけの問題ではない。
※次回に続きます。