集英社の枯渇 | ricky321のブログ

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渡辺淳一の『孤舟』を読了したところである。

Marisol誌連載を単行本化したものである。広告社、それもかなり大きい、電通か博報堂のような会社だろう。役員まで出世したが、主力派閥でなかったため、定年後の天下り先が芳しくなく、60で定年を迎えた男の話である。

例のごとく、であるが妻と揉める。年金生活になったのに節約しない。一日中家にいて三度の食事を摂り、小うるさい。その癖、家事手伝いは一切しない。なまじ大きい会社でそれなりに出世したものだからプライドが高くてそれが、再就職含め、色々と邪魔をする。それが嫌で妻は家を出て行き・・・・と、要は月並みで、最後も想像出来るというか、予想の範疇の話である。

例のごとく、その二。集英社の文芸作品は基本的につまらない。

他の出版社でおもしろい連載小説を書く作家でも、集英社の雑誌では手を抜くんじゃないかと訝っている。集英社が美術全集や世界文学全集や英和辞典を出していたぞ、と言っても若い人はピンと来ないだろう。売れるが勝ちとばかりに漫画とファッションに力を入れ、文芸部門は枯渇したと愚生は思っている。少なくとも有能な編集者は少ないだろう。

金原ひとみは『蛇にピアス』で、すばる文学賞を獲り、そのまま芥川賞も獲った。中村文則『教団X』、赤川次郎『東京零年』のような話題作もあるが、こんなのは例外だろう。

 

試しに誰それの文学作品を読んでみるかと思ったら、集英社は避けたほうが無難である。