ゆるキャラという貧しい発想 | ricky321のブログ

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日本全国ゆるキャラだらけである。地方自治体だけでなく、企業も団体も無理矢理何かを作り出そうと腐心し、出来上がったらあちこちに貼り出す。国勢調査のセンサス君とか、マイナンバーのマイナちゃんとか、何か意味あるのか。
みんなが同じ様なことを考えているから、多少よくできたキャラクター画像が出来上がったとしても、埋没する。かわいいだけじゃなくて、キモいを押し出そうとか、生意気にしてしまえとかいったことで変化をつけようとしても、やっぱりよそでも似たようなことを考えつくから、やっぱり埋没する。
わが熊本にはくまモンがいて、知名度は高い。戦略面での成功というのもあるかもしれないが、ラッキーだったという面がかなりあると愚生は思う。二番煎じは大概うまくいかない。インスタ映え、というのも気持ちが悪い。要は自分、あるいは自分が見たものをよく見せたい。そしてイイネをもらえればいいということなのであるが、そのイイネは果たして本気だろうか。
宮脇俊三『時刻表2万キロ』。これはサブカル的側面を持つが、名著である。全国の鉄道路線を乗り尽くす話なのであるが、物事への執着と、その馬鹿馬鹿しさ──例えば、奥さんも子どもも無関心である──から笑いをも誘う。鉄道に無関心であっても、大概の人は面白く読めるのではないだろうか。この本などは、ゆるキャラ発想とは対極のパーソナリティがある。
先日、とある研修があって、他の団体や企業の、それも大勢の人たちと席を共にしたのだが、待ち時間にほとんど全員といっていいくらいの人スマホ画面を眺めている。ちなみに愚生は日経新聞を読んでいた。ところがたまたま愚生の隣に座ったおネエちゃんが文庫本を読んでいた。ああ、まだこういう人もいるのかと、ちょっと嬉しくなった。