2,右は高輪泉岳寺四十七士の墓どころ
雪は消えても消え残る名は千載ののちまでも
消えのリフレイン、泉と千が韻を踏んでいる。今日では「千載一遇」、「歳末」くらいにしか用いられないが、「年」「歳」「載」はyearです。
3,窓より近く品川の臺場も見えて波白く
海のあなたにうすがすむ山は上總か房州か
お台場と言えばいかにも遊び場。臺場と書けば風格が出る。千葉というひと括りでなく、上總と房州があるところが実にゆかしい。「あなた」はもちろんyouでなくover thereです。
4,梅に名をえし大森をすぐれば早も川崎の
大師河原は程近し急げや電氣の道すぐに
梅に由来するというわけではなく、梅で有名梅で知られるという意味です。大田区というのは、大森と蒲田の折衷地名だそうです。
5,鶴見神奈川あとにしてゆけば横濱ステーシヨン
湊をみれば百舟の煙は空を焦がすまで
苦し紛れのstationだと思います。「ゆけば榮える横濱の」くらいでどうかと思います。「港」「湊」「津」はほぼ同じ意味です。
前回に続いて鉄道唱歌が気になって書いてしまいました。
『お言葉ですが…』には、愚生と同じように、高島俊男が筑後市はネーミングがおかしいと。大河である筑後川から、筑後市は近いところでも二十キロ離れていると指摘していました。