トランプという名の破戒者 | ricky321のブログ

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読書を続けていると苦痛に見舞われることがある。
1,読んでいる本が退屈でくだらない。自分の好みに合わないと悟る。この手は大概、最後まで読まずに放棄する。
(例)赤毛のアン、世界の中心で愛を叫ぶ

2,面白くないが、部分的にハッとするところがあり、最後まで読めば何か得られるものがある(のではないかという期待がある)。最後まで読んで良かったというのもあれば(a)、読まなければ良かったというのもある(b)し、うーん微妙だ(c) というのもある。
(a)の例:マクリーンの渓谷:リバーランズスルーイットのノーマンマクリーンの小説。苦痛だったが最後に感動が待っていた。
(b)最近の例でいうと、山本周五郎の駄文集。
(c)北杜夫の小説がこんな感じ。小説家としては遠藤周作の方がずっと上。スタンダールの『赤と黒』もこんな感じだった。名作とは分かっても、一読者である愚生が取り残された気がした。

3,優れた本だが、なにぶん難しい。源氏物語がまさしくこれ。解説本が必要。

19-063『恐怖の男』ボブウッドワード・伏見威蕃訳/日本経済新聞社
(c)に当たる。一気読みすべき本だと思ったが、4日掛かった。いかんせん、長すぎる。確かに読めばトランプの傍若無人ぶりが分かる。米大統領こそ人生の反面教師である(TVとツイッターでどれだけの時間を浪費しているのだろうか)。近日中にトランプ関連の新書を多分読み直すことになると思う。
19-064『ゼロからわかる「世界の読み方」』佐藤優/新潮社
2017年のベスト書籍に選んだが、これも併せて読んだ。骨子として、①トランプは従来政治意識が低くかった、あるいは満足に教育を受けられなかった有権者を引きつけるのがうまい。②黄禍論者で、NYで株価が下落したら、中国、日本、韓国のせいにするだろう。さらにプーチンに近親感を抱いている…という2点は傾聴すべきだと思う。
国際的なバランス感覚であったり、共存関係(諺で言えば、風が吹けば桶屋が儲かる:情けは人のためならず)を頭に置いておくという、従来の米大統領の姿からすれば、異質で破戒者(破壊者でもある)なのだが、トランプには自省も自制もない。厄介な存在である。


こういう本の後は古典が読みたくなる。

19-065『高野聖』泉鏡花については、この次に。